京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「逢魔が時」

2016-09-26 09:18:49 | 時計修理

9月26日月曜日。明日は仏滅で近所のリカマンはお休みか!ナイトキャップのコニャックが切れたので補充しないといけません~!
お彼岸過ぎても暑苦しい9月の異常気象には参りました。

24日のお彼岸真っ最中に祇園でまた交通事故が起きた。何気ない日常がいきなり狂ってしまうのがお彼岸。
祝日気分の観光客がここで被害に遭われました。お気の毒としか言いようがない。
市内の路地は時速30キロ制限です。重大事故は起こり得ないはず?ところが誰も守って走りません。工房前の道路も30キロ制限ですが軽く60キロで走るのが常識化している。路地のスピード違反の取り締まりはないので暴走放題の横着運転が京都の特徴です!
トラックが走るたびに地面が揺れる工房なのだ。

また、京都人は車で狭い路地を走るのが大好き!路地に信号がないので早く着くという習慣がある。
急いでいる車が路地に集中してくる結果事故も多い。
 中でもMKタクシーは親切で有名な会社です。確かに乗客にはサービスがいいのが京都人の常識です。女の子一人でも安心!
ところが走っているMKタクシーは要注意ですぞ!無理な幅寄せ、割り込みなどびっくりするほど凶暴なのだ。MKタクシーを見たら気を付けろ!なのだ。

何度も言うが京都の路地歩きは国内で一番危険な街です。
交通弱者の順位は車、自転車、歩行者と優先順が決まっています。そのほとんどが暴走車ですから観光客の常識とは違うことからよそさんが被害に遭うことが圧倒的に多い。
京都人はさーっと避ける技術を子供のころから覚えて歩きます。事故に遭ったらこちらが痛い目に遭うのだ。

それでも魅力的な店が多いので路地歩きはやめられない。
特に「逢魔が時」の京都は危険と隣り合わせで最高です。ほのかな食卓の香りと灯りがいい!

おすすめは絶景「夕日の嵐山」です。周辺が真っ赤に染まるなか観光客赤く染まる。人もぼちぼちまばらになる頃。
この時間帯は観光客には食事時なので嵐山周辺に宿泊している人でもこの絶景を見過ごす人が多い。
夕日が落ちて暮れかけた公園はぞっとするほどの妖気が漂います。

次に京都御所の北にある公園周辺も逢魔は時の怖さは格別です。
今まで遊んでいた子供たちもぽつぽつ消えて「つるべ落としの秋」あっという間に見えなくなった瞬間が怖い!
街灯もないので暗闇になる。迎賓館のそばにある児童公園もさらに怖いよ~!
幕末のころにはこの北側の周辺でばらばらの死体が空か降ってきたという。

そんな時によく時刻が見えるのが写真の「グランド・セイコー」
「逢魔が時」におすすめの時計です。
針の微妙なカット技術で少しの光でも見える!「神様!見えますよ~。」とこのモデルを開発した技術者は叫んだことでしょう。
写真はすべて同じモデルですが時折違った顔を見せます。

これから秋の京都は素晴らしい顔を見せます。ただ、車と邪鬼にはお気をつけてください。
邪気払いにはグランド・セイコーと清めの塩、防虫スプレーを忘れないようにしましょうね!強烈な邪鬼「京やぶ蚊」の最盛期がやってきました。

京町屋を改装したレストランなどでは「京やぶ蚊」が余計なおもてなしをします。
静かな食事中にいきなりパーンと音が聞こえてくる。びっくりや~!こんな時には「京都やね~」と感慨にふける余裕が出るように防虫スプレーを事前に使います。

「戦場のコックたち」深緑野分。東京創元社1900円と税と「防虫スプレー」。
「D・デイ」ノルマンデイ上陸からヨーロッパ戦線の戦場のコックとして戦った兵士の物語です。
戦争の悲惨さを秋の京都・嵐山の公園で読む!京都御所で読む!
あっという間に「逢魔が時」の刻が迫ってくるおすすめ本です。この世に戻ってきてくださいね~?









コメント
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