京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「十五夜の難問」

2016-09-15 09:07:47 | 時計修理

9月15日旧暦8月16日。今日は十五夜の月見の夜になります。
お月見宴会に借り出されて工房は5時で閉めます。お早めにお越しくだされ!

今までは「会社が清算されて10年は頑張らないとね~!」と軽くお誘いを断っていたのですが工房も10年たったので「年季明けやろ~!」と断り切れなくなった。
人との付き合いが苦手だ!一人静かに旋盤と向かい合ってお月見を楽しみたいほうです。

特に今日は十五夜!かぐや姫が京都御所から宇宙旅行に旅立った日。
かぐや姫は京都のお月見団子を食べていたのだ。現代は東京風の丸い団子がはびこっていますが本家のティアドロップ型のお月見団子を再確認する日なのです。

京都に住んでいると様々な難問に直面する。
「このバスは天龍寺へ行きますか~?」観光らしいおばさんが路上から市バス46系統の運転手さんにいきなり質問してきた。場所は千本通りJR二条駅前のバス停。

横で聞いていた私もとっさにどの系統か考えるが難しい。正解はバス利用でなくそのままJRでとっとと嵐山まで行けばいいのだ。
運転手さんの答え「お寺さんの名前ではわかりませんのでごめんなさい!」でした。これも正解でしょう。丸太町で嵐山行のバスに乗り換えても70分くらいかかる。それならJRのほうが安くて速い。
同乗していた通学途中の佛教大学の学生さんも様々な解答例がでて面白かった!
「大宮まで戻って王将の餃子食って嵐電や!」「京都駅まで戻ってJRバスや!」「北野白梅町行の59系統バスに乗って嵐電に乗り換えや~!」
それぞれ尋ねる相手により回答が違うのが面白い。
私なら京都駅まで戻って新福菜館でラーメンを食べてそのまま地元に戻りしっかり計画を立てて再び京都チャレンジをお勧めしたい。

私の仲間はほとんど今出川沿いの大学に通った。
京都、同志社、立命館の理数系の学部へは軽く自転車で行けた時代の卒業生です。したがって立命館大学は京大の下請け研究所のようなもの。講師の掛け持ちも多く一般教養の単位はなんとなく互換性があった。
4~6年間は同じ環境で育つので共通の生活文化がありました。同志社・明徳館のトイレは待ち時間は短いので便利だ!京大生協のランチがお得!などなど。
今では桂、新田辺、草津と悲しく別れてしまうのでした。特に新田辺の同志社へ行くのに往復1400円ほどかかってしまうので貧乏学生にはつらいようです。
これではノーベル賞の受賞者も減るのではないかと心配します。

同じ文化を共有するので「京都駅ビル」「京都コンサートホール」「京都タワー」の三大失敗作を避ける傾向がある。
それでもコンサートホールはしかたなく利用するが毎回のようにらせんの通路に文句を言いながら歩きます。
ところが東京の人には京都駅ビルの評価が高いという。
「いっぺん裏の近鉄ホームから見て下さい!設計者の意図が理解できます。外観が表と裏が全く違う建物は京都人そのものを表していますよ!」
裏のスラムのようなコンクリートむき出しの汚い外観にびっくりする、ところどころ湯気と一緒に臭いまで漏れ出ているようだ。
駅を見るとその街の人たちの性格がわかるという。
近鉄電車に乗るたびに鬱になりそうだ。京都人はこんな悪口をいわれているのじゃ~!

今日の会場は四条新町周辺の割烹なのでちょっと気が楽です。
今月の19日は鬼門の京都コンサートホールに行く予定、この日は13時までの営業になります。
ご迷惑をおかけします。せめてらせん通路を滑らないように雨だけは降らないようにお祈りしています、一度すべってこけたことがあるのじゃ~。
京都「丑寅鬼門」にはヨロズ気をつけよ!









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする