京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「お彼岸の京都マナー」

2016-09-22 09:25:17 | 時計修理

9月22日大安の秋分の日。京都は絶好の結婚式日和になりました。
何となくウキウキ気分で工房にやってくる途中に礼服を着た人たちを見かけました。
「京都の着倒れ!」礼服の黒がすぐに安物がわかる。
「どうせ一日だけのものだから3万円程度のもの量販店で買う!」という人は京都で赤っ恥をかくことになりそう。
以前、記念撮影で並んだ時に同じ礼服の黒でも隣の色とびっくりするほど私一人だけ違うのだ!
「京都の着倒れ!」を実感しました。
後年、義父からの礼服を譲ってもらう。その後結婚式、葬式など式服で出席した折には上司より各上の扱いを受けることになる。
まずどのような式へでもおよび腰になることもなく出席できることになります。
「京都着倒れのお得感!」でした。

中国人と東京人(とんきん)が最近京都で目立つようになりました。
先日の日曜日、演奏会の流れで百貨店の時計売り場を見てきた。
 なんとロレックスの品ぞろえが数年前に比べて3倍ほど増えた!そのガラスケースには中国人が数人張り付いていました。「爆買いが終わった後この在庫はどうするのかね~?」と余計な心配する。
売り場では日本人より明らかに中国人の数が多い。
 日本人は私一人か~?おろおろするがセイコーのコーナーにいた結納返しの母娘連れさんがうれしい。

中国人と東京人の類似点は「中華思想」が共通しているのです。「おらが一番!の田舎者」
京都人とのトラブルの要因はこれだ。
「田舎のFM局はジャズとCMばっかりだね~!」京都駅から四条河原町まで車で送ると延々と毛生え薬のコマーシャルが流れている、また最近北区でコミュニティーFMができたがジャズばかり流れていてうんざり。
「京都の人はジャズとクラッシックと毛生え薬が好きなのだ?」と誤解されています。
貧乏地域では配信料金が高い音楽は放送できないシステムなのでしょう。
それをあえていやな指摘するのが東京人だ。

中国人の観光客の皆さんは歩道いっぱい使って歩くのですぐにわかる。最近四条通りが広くなったが中国人の出現でその恩恵を感じなくなりましたね~。

写真はM・ジェイコブス。落下事故で剣ずれ、コイル切れ修理です。電池交換含め5000円の料金になりました。一コケ5000円は痛い。
京都の路地は日本国内で一番危険!ナノが常識。歩道と車道の区別がない。
そこを中華思想の中国人、東京人が歩くと交通事故、事件を引き起こします。気を付けましょう。
京都モラルでは車に乗っている人が一番偉い!京都の常識です。

「それでも人生にイエスという」ビクトール・フランクルの名著。「夜と霧」もおすすめ。
アウシュビッツの生き残りで精神医学の医師。
この本で京都モラルも理解できそうです。

私は時計量販店で15年生きてきました。全国あちこちの時計店を出店、管理する仕事です。このデベロッパー時代は家族と一緒に異動してきた。
出店反対の騒ぎがあるので子供たちはそれぞれの地域でいじめに遭う。

一番悲しかったのが親会社の商社から派遣される役員の冷たい視線でした。
時計部門は極端に効率が悪い業種です。経営数値で交叉比率(商品回転数×利益率)普通なら120が最低基準値のところに80では当然のことでしょう。
国産時計では利益率20%、ロレックスは10%ではどうあがいても交叉比率は80台前後になります。おまけに時計はすべて買い取り、不良品が出たら終わり!
「時計師を見ていると犬や猫が人間の言葉を話すように見えるよ~。」「ビジネス界の障碍者はとっとと市場から消えろ」とも言われた。

私の離職後ペットを捨てるように会社も清算されてしまった。当時は私は怒りも感じませんでした。
「人間の言葉を話す犬!」にどのような怒りを表しても彼らも理解できないものだ。

普通の人間は「幸せ」10%「不幸」90%で生きているそうです。
ところが時計師の場合「幸せ」1%、「不幸」99%でも生きていける。
1%の希望があればいい、今日のように道端に咲いている彼岸花を見ただけでも幸せを感じることができる人種なのです。

京都の伝統産業の皆さんも時計師の仕事に近いものを感じるので地方に住んでいる時に「いつの日か京都に戻ろう!」と決めた。同じ感覚の人たちが混ざる街だと怖くないのだ!
ハレの日は鯖寿司、鳴海のお赤飯を食べるとそれだけで幸せに生きていけそう。

京都モラルは他人の幸せを尊重することから始まる。
どうか今日の結婚式に出た「鯖寿司」にお醤油をかけないで食べてください。造った人が悲しみますよ~ん。















コメント
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