京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「ドッグイヤーVSカメ時間」

2016-09-05 09:22:25 | 時計修理

9月5日赤口の月曜日
明日はワールドカップ予選。タイとの試合がありあますね~。
4年に一度のワールドカップ。ドイツとブラジルの頂上決戦を見たくて今からワクワクしています。東京オリンピックよりワールドカップがお気に入りなのです。

ドッグイヤーの時代だ。
IT、通信関連で働く人はドッグイヤーと言われる。30歳までで生涯の年収を稼いで定年退社。それに反して時計師はカメ・イヤーでしょう。時計師より時計のほうが長生きします。
野球選手などスポーツ選手もドッグイヤーの分類でしょうね。

昨夜、阪神タイガースの連敗が止まりました。ホッとしましたね~。20歳代の選手たちが多いプロ野球なので一瞬で大事な時間が過ぎていきます。彼らもかない時間持ちなのだ。

その短い期間にぼんくらコーチにつかまると泣いても泣ききれないものがあります。
例えばセミの生涯のような伊藤隼。和田監督に疎まれて地下に潜ってやっと地上に出てきたと思うとそこにぼんくらコーチが待っていました。
ミートが得意なアベレージ選手が逆にバッドをギリギリまで長く持って振り回さないと試合に出してもらえない。バッターボックスにはいると結果は空振りかポップフライになる。当然凡打に終わる。今の阪神ではイチローは育たなかったでしょう。

逆に相手の横浜はバットをすりこ木のように短く持ってフォアボールでもいいのでなんとか出塁したい選手が目立ちます。
結果長い守りの時間にうんざり。テレビをつけるといつも相手の攻撃時間です。やっと攻撃の時間になるとポップフライ3つあっさり終る。その結果はBクラスの下位3チームに1勝7敗。
これではドッグイヤーの選手たちが可哀想だ。

写真はカシオ・オシアナス。
バイヤー時代に買ったモデルです。商談する相手により着け替えるのでセイコーからカシオまでほとんどのメーカーの時計をそろえていました。
セイコーの担当者に遭う場合シチズンをつけてはいけません。こんな気の使い方は日本人ならではでしょう。
バイヤーを辞めてしまうと使わなくなったスーツと時計の山がもったいない。貧乏時計師は時計の価格を思い出しながらため息をつきます。

それでもカシオのソーラー電波時計はバッグの備品で便利だ。秒単位で精確に行動できるのでバス,電車に乗り遅れることがなくなった。
23年前に購入した一澤帆布のバッグと16年前に買ったカシオのコラボは同じような価格でしたがどちらもタフなのです。「価値あったなぁ~!」
一澤帆布さんのバッグは長持ちで有名です。楽譜がゆったりと入る大きさなので手描きの楽譜でも痛めないで持ち運べます。時計の持ち運びも10キロ程度くらいの重さでも大丈夫でした。
あと10年は楽に使えるようですが次回のメンテナンスに出す際には2つのお店のどちらに出そうかと迷います。

9月10日から自殺予防週間が始まる。
カメ時間をチョイスした人は成果が出るまで長い時間苦しみます。
「大器晩成」を信じて生きるが晩成は60歳になっても来ないぞ!という人もいる。私だ!

時計師の人生は30歳から本格的に始まる。それまでは「役立たず!無駄飯喰らい」と冷ややかな時間に耐えます。
30歳代に入ると今度は視力が悪くなる。手術台の上でまた再び挫折がやってくる。
40歳になると他業種との年収の格差に呆然とします。
50歳の始めに会社が倒産した!あ~あ!
それでも生きていく!
今日も一澤帆布と一緒に頑張りましょうね~!
せめてロレックスとはいかないがカシオ・オシアナスよりは長生きしたいものだ!と思う。













コメント
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