春の日の花と輝く

中小企業で働く女性の日記です。
ぼんやり子づくり→治療開始→なんとか出産

お知らせ

「独身実家暮らし会社員のしせいかつ」はタイトル変更しました。

コメント欄非公開で復活しました。

良い人が悪い人じゃないとは限らない

2014年05月29日 21時59分43秒 | 日記
むしろ、すごく良い面を持った人が、ものすごく悪い面を持っているという事の方が多いんじゃないかと思う。

これはあくまでも私の個人的な経験に基づく感想にすぎませんが、「良い人」でも「悪い人」でも感情の振れ幅が正反対の方向に同じくらいあるっていうことなのかなと推測します。

新卒から就職して3年経った頃、若かった私は、すごく尊敬できる上司の、すごく悪い一面を、どうしても許容できず…

というか、すごく尊敬する上司の、悪い一面があると言う事実を許容できず

会社を退職しました(※)。

実は今の上司も、振れ幅の大きい人なのです。

好きな人は好き!嫌いな人は嫌い!!

耐えられているのは私のキャパシティが大きくなったからなのかな。

いや、実は今でも耐えられないと思うことがあるけど。

前の会社の上司は、障碍者に対する悪口が酷く(私の兄は知的障害認定を受けている)、

食べ方の綺麗じゃない人だった(胃薬を飲んででも食道楽を追求する)。

今の上司は「懲罰主義者」。

相手が悪いと思ったら懲罰を与える。

目には目を、歯には歯を。

時として、「目には歯を、歯には牙を」(『あさりちゃん』でこの表現があった)と言う人。

自分で言うのはアレですが、私はどちらかと言うと「右の頬を打たれたら右の頬をさしだせ」と言うタイプに近い(あくまでも差し出したりはしない)。

だから、懲罰主義者って苦手なのよね…。

武勇伝を聞いただけで気分が悪くなる。

二人とも、すごく面倒見が良くて、好きな人に対してはとことん尽くすんだけどね…。

その人のある一面がすごく嫌いなのに、その人が「良い人」だから離れられない。

そういう矛盾に、自分自身が耐えられなくなるという経験を繰り返してきた。

今でも、今の会社にいることがどれくらい「耐えられるのか」と考えることがある。

「あの人」のことを100%好きではいられないから。

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(※)当時付き合っていた同業他社の彼氏に振られたというのもあるけど。

雲路の果て(この記事は若干シモやグロを含みます)

2014年05月29日 18時36分39秒 | 日記
この目さえ光を知らなければ
見なくていいものがあったよ
からだがあなたを知らなければ
引きずる想い出もなかった

…この歌詞とは若干ずれますが。

人が自殺をするのは、自ら命を絶つという概念を知っているから、という話があります。

人間以外の動物は(例外があるかどうかは知りませんが)、苦しくても悲しくても、生きていこうとします。

それは、自ら命を絶つと言う選択肢がないから。

私はかつて、過食嘔吐をしていました。

それは私が「食べた物を自ら吐く」と言う行為を知っていたからだと思っています。

最初にその行為を知ったのは中学生のときでした。

書道の授業をしていた先生が、突然授業中に「自分の口に指を突っ込んで吐いてまで痩せようとする人がいる」と言う話をしました。

これが、私に自主的な嘔吐をさせるきっかけとなりました。

この話がなければ、私は次に過食嘔吐の情報に触れるまで、そんな行為に及ばなかっと思っています。

好奇心が強く、いち早くネットの世界に飛び込んだ私のことですから、その時が訪れるのがそんなに遅くなるとは思っていませんが。

過食嘔吐は親子関係の不和も原因の一部と言われていますが、私に関して言えば、そうなのかもしれないし、そうでないかもしれない、としか言えません。

結婚への抵抗感を考えると、私の心は母の存在に束縛されていたと言わざるを得ません。

しかしそれが、マイナスだったのかどうかは、私自身は判断が出来ません。

私が過食嘔吐をしなくなったのは、夫と出会ってから。

…と言いたいところですが、実はそのその少し前からです。

それまでは母の実家が持つ家に格安の家賃で住んでいたのですが、肩身の狭さに耐えられず、自分でローンを組んで母と兄と一緒に住むために家を買ったことで、私の心は自分の足で立って生きることを覚悟しました。

不思議なことで、その頃から過食嘔吐をしなくなりました。

何か人生への覚悟が固まり、母への依存も少し緩和されたのかもしれません。

何が言いたいのかは自分でもわかりませんが、この記事を見て、そんなことを思いました。

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彼女がこの先も、過食嘔吐から解放されたままの人生を送れることを祈ります。

本当に、その精神的束縛があるのとないのとでは、人生の幸せ度が変わりますから。

多少は太っても、人間って幸せなんだと、実感することができます。

バラの香りのケーキ

2014年05月27日 22時23分07秒 | 家でお菓子
通院の途中で頻繁に前を通るケーキ屋さんの外観が可愛くて気になっていたのですが、先日ようやく中に入ってケーキを買いました。

このケーキ、ハート形をしたローズのムースなのです。

ムースはとても上品な味なのですが、マカロンの甘さがガツンと欲求を満たしてくれます。

とにかく、美味しい。

実は他にも3つ買いましたが、どれも美味しかったです。

夫の誕生日はこちらのケーキかしら。

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王子駅近くの「ランギャール」というお店です。

モラタメさんでToss Sala(トスサラ)をタメしました

2014年05月26日 21時32分32秒 | モニターなど
モラタメさんでトスサラ(Toss Sala)タメしました~。

トスサラとは…



味の素から発売された、食感のよいトッピングと「粉ドレ®」が入った新しいタイプのドレッシングです。



こちらは



まろやかな「京風ゆず味」!!

中身は



こんな感じ!!



切った野菜に



こんな風にかけて混ぜ混ぜすれば…



出来上がり!!

液体タイプのドレッシングと違って、ワンプレートにしても隣の料理の邪魔をしません。



「イタリアン・バジル味」も…



こちらのToss Salaを…



切った野菜に…



ドバっとかければ…



出来上がり!!

私、実家で元々「ドレッシングを和えて混ぜる系サラダ」が普通だったから、こういうのがすごくうれしい!!

酸味も程よく食がすすみますよ~。

もちろん母にもおすすめしました。

帰ってくるのが遅い兄を待たずに作っても、液体タイプのドレッシングのようにベチャベチャにならないので便利だと言っていました。

纏めて買うと余りがちなトッピングも一食分ずつ入っていますので、とても便利。

これからの暑い季節、生野菜で体を涼しくしましょう。

webが世界を狭くする

2014年05月21日 22時05分26秒 | 日記
大学のサークル関係のSNSで、あるメンバーがある本を出版したという知らせがありました。

その数週間後、会社の従業員の息子さんが本を出版したと言う回覧がありました。

同じ本でした。

びっくりした!

きっと、SNSが無ければ知らなかったことだと思う。

私とその著者は、在籍期間はかぶっているけど、その中では最も世代が離れていたから。

なんか感動したよねー。

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家に帰りたい

2014年05月20日 22時15分49秒 | 日記
還暦overから、一番年下は私と言うメンバーで女子会をしました。

一番年上の女性は、昨年末に派遣契約を切られてから無職の状態です。

でも、彼女は言いました。

「私、いつも会社が好きだったの。何度も転職したけど、きっかけは会社が嫌いになった時だった」と。

最後の会社は、好きだったけれど、業績不振で切られてしまった。

他の人たちは不思議がっていたけど、私はこの気持ちすごくわかる。

転職は2回しかしていないけどね。

私、すごく会社が好きだと思う。

思えば、会社に居て「家に帰りたい」と思ったことがない。

…「なかった(過去形)」。

結婚するまでは。

実はそれに驚いているんだよね。

結婚してから、私は「家に帰りたい」と思うようになった。

結婚することが決まった時、実家から出るのが嫌でしかたがなかった。

でも、実家にいた時、会社にいて「家に帰りたい」って思う事がなかったんだよね。

家に帰ると必ず良いことがある、という場合は別だけど。

…まあ、実家には30年以上お世話になりましたからね。

自分ではわからないストレスが「家」にはあったのかも。

今の生活はまだ1年ちょっと。

家に帰りたくない理由が「まだ」無いのかも。

これから、「まだまだ」長いから、何があるかわからないけど。

でも今は、家に帰りたいと思う。

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子どもができたら

2014年05月13日 12時30分39秒 | 子づくり関連
そろそろ本格的に子づくりをはじめようかと思っていたところへ、某レジャーへのお誘いが上司から来たもので、あまり言いたくもなかったのですが、そのときちょっと着床の兆候があったので子づくりを理由にお断りしました。

今後しばらくは週末のレジャーに参加できません、と。

結局1週間遅れで出血してしまったので、妊娠はなかったのですが(検査薬を使おうと思ったら出血が始まっていた)。

調べなかったからわからないですが、もしかしたら超初期の化学流産てやつだったのかもしれません。私、あんまり月のものが遅れることはないのと、その前の数日間体調がおかしかったので…。

そんな中、先日上司に呼び出され。

現在妊娠しているのかしていないのかと、今子づくりをしているのかを聞かれました。

妊娠はしていないけど子づくりはしている、と答えたら、「子どもができたら辞めるかどうかは決めていないとおもうけど…」と言われました。

え!?

辞める話!!?

まだ私妊娠してもいないのに。

ちょっとびっくりしすぎてそのあと何を話したのか忘れてしまいました。

人事の問題や仕事の割り振りもあると思うけど、子作りしてるかどうかって、こんなにあからさまに聞かれるものかなー。

上司は同性だから聞いても良いと思ってるのかしら。

以前同じ質問をされたときにも驚いたけど…。

まあ、周りもいろいろ準備が必要なのはわかるけどねー。

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ムーミンハウスカフェ@ソラマチでモーニング

2014年05月06日 10時30分10秒 | 日記
休みの日でも朝一なら空いていると言うので、早起きして行ってきました。

8:00amオープンで、到着したのは7:57amでした。

メインのフロアで一番最後の席にギリギリ滑り込めました。

夫は起きなかったので一人で潜入。

おとなりにはフローレンス!!



これ実は、隣席のカップルとシェアになってしまったのよ。

申し訳ないことをしたわー。

遠慮がちにフローレンスをおさわりしていたら、ドリンク登場。



ドリンクを頼むともれなくコースターがもらえます。

みなさん、ラテのスチームミルクにココアパウダーでキャラクターを描いてもらえるお高めのやつを注文していましたが、私はセットで¥200のホットコーヒーなので華がない。

いや、実はスチームミルクってそんなに好きじゃないのよね。

店内のインテリアを見ていたらあっという間に時間が過ぎて、モーニングメニューの「ワッフルサンド」到着。



ムーミンがへたっているけど気にしない!!

このスープ、写真ではミネストローネだったんだけど、苦手なコーンスープになってたわー。

いたって普通のプレートでした。

サラダのドレッシングは好みのやつだった。

そろそろ帰ろうかなーと思っていたら、フローレンスが「ちょっとお出かけしてきますねー」と言っていなくなってしまった。

そうしたらすぐに「ムーミン入りまーす」。



やっぱり地味に興奮するわ、このぬいぐるみ。



結構キャラクターのご指名があるらしく、キャラクターが店内をめまぐるしく行き来しているのが若干キャバクラっぽいなと思いつつ、ムーミンをむぎゅむぎゅしてお店を出ました。

ああ、楽しかった。

今度は誰か連れて行きたい。

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祖母の死について

2014年05月05日 19時46分07秒 | 日記
祖母の葬儀の日、斎場の収骨場に行ったら、急に祖父が亡くなった時のことが脳裏に思い出された。

同じ斎場だったせいか、収骨場の景色を見たら、ありったけの記憶が湧き上がってきた。

祖父の時、私は生まれて初めての葬儀でガチガチになっていた。

私の肩を叔父が揉んで、「うわー。すごいこっているな」と言われたのをよく覚えている。

「肩がこる」という感覚を知らなかったので、そういわれてもどういうことなのか理解できなかった。

あの時の私は初めて対面する「死」への恐怖でかなり鬱状態になっていたと思う。

他の従兄弟たちは、葬儀会場でホワイトボードに祖父へのメッセージなどを書いていて、とてもリラックスした感じだった。

私は彼らが何でそんなことをするのか全く理解できず、一人押し黙っていた。

それから約5年が経ち、父が亡くなった時も、私は悲しみより死の恐怖が勝っていた。

元々、父と過ごした時間は平均的な子どもよりも短かったし、反抗期でもあったし、父の死は私にとって通常よりインパクトの薄いものであったと思う。

祖母の死は、私にとって人生で初めて冷静に受け入れられた死だった。

痩せて行く過程、死に至る過程を一つ一つ確認し、受け入れてきた。

遺体を見ても恐怖を感じることはなかった。

葬儀会場から斎場に運ばれる直前に「ここで最後のお別れになります」と言われた時、涙がこみ上げてきた。

母の事を思うと泣けなかったけれど、故人との別れを、本当に惜しく思った。

自分の中で、何かが変わったのを感じた。

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モラタメ当選「フライパンで作る本格カレーの素シリーズ 4種4点セット」

2014年05月05日 19時42分28秒 | モニターなど
モラタメさんで当選しました~ラブラブ



・欧風ビーフカレーの素
・欧風ポークカレーの素
・デミグラス仕込み キーマカレーの素
・デミグラス ハヤシライスの素

カレーは某ブランドのルーしか認めないと言っていた旦那…。

良い妻である私はずっとその発言通りに某ブランドのルーを使用してまいりました。

しかし今回、これが当選し、そして、夫に連れまわされてハイヒールのまま1万2千歩も歩いた休日…。

何も作る気が起きません。

そんな中、

…肉を炒めて



玉ねぎを炒めて



水を入れて



ルーを入れて



3分煮込めば



完成!!



という便利製品を使わない訳はありません。

これがですね、夫が普段推奨している某ブランド(THE日本の家庭的カレー)とはまったく違う、「バターのコクとマンゴーチャツネのフルーティーな味わい」の欧風カレーなので、若干不安ではあったのですが、なんと夫からは「これ美味しいからまた作ってね。誕生日(今月)にでも」と言われたのです。

ま…マジですか…?

確かに美味しかったけども。

化学調味料感が無くて、家で準備したのは玉ねぎと豚肉だけだったのに

確かに美味しかったけども。

そこまで言われるとは…。

いや、本当に美味しかったです。

『情熱大陸』1988年生まれ

2014年05月04日 23時10分04秒 | 日記
すげーおばちゃん目線で見てしまいました。

若い人たちが、一人の大人として、しっかり発言して、輝いていることが、なんだかすごくうれしかった。

そして同じ年に生まれても、やっぱりみんな違うよね。括れないよね。て、すごく思った、良い編集の企画でした。

五嶋龍と吉田麻也が突出してるかな。やっぱり。世界に出た人の感覚は違う。

「野心はありますか?」と聞かれて「あります!」と答える松坂桃李に胸キュンしました。

「ありません」と答えた大島優子に「ほんとかあ?」と思ったのは同性だからだろうか。でも、この番組の大島優子はすごく綺麗に撮れている。

出演者が自分、家族、友人、成功、お金を大事な順に並べるという質問が面白かった。

松坂桃李が友人の順位を一番低くしたのが興味深い。

この世代って、人間関係を大事にするような気がしたから。おばちゃんは。

あと、黒木メイサは無意味にカッコいい。

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黒木メイサ、松坂桃李、五嶋龍、東出昌大、前田健太、加藤ミリヤ、大島優子、吉田麻也

最期の時

2014年05月04日 23時00分46秒 | 日記
ある日、入院している祖母の調子が悪くなりました。

急に血圧が下がったため親族が呼ばれたのですが、その日は持ち直して、集まった人たちは夜遅くに解散となりました。

翌日もやはり調子が悪かったです。

私は午前中から病院に行っていましたが、容体に変化がないようだったので、昼過ぎに一度家に帰りました。

病院のスタッフは「昨日調子が悪くなって、一時的に持ち直したけれど、今日も以前と同じくらい良くなっている訳では無い。だんだん悪くなって行っているという事は確かです」と言っていました。

後で聞いた話ですが、私がいなくなった後に、私と年の近い従兄弟家族がお見舞いに訪れると、彼らを目で追うなどして多少意識がある様子だったということです。

看護師である従兄弟の奥さんは「手も握り返すしね…」というようなことを言っていたようです。

私は家で夕飯の準備をして、夫と少し近所の散歩をして、ご飯が炊けたタイミングで病院に戻りました。

そうしたらちょうど母があちこちに電話をしているところでした。

歩いていたので気付かなかったのですが、病院に到着する2分前に私の携帯にも着信がありました。

その時、祖母の呼吸はだいぶ乱れていました。

突然容体が悪くなり、病院のスタッフから「持ってあと3時間」と言われたようです。

その場には、母と私と、その日病院に泊まる予定だった私より10歳年上の従兄弟がいました。

母と従兄弟で必要な連絡先には全て連絡したようでした。

それか30分の間に、祖母の呼吸は浅く、ゆっくりとした感覚になっていきました。

「あと3時間」と言われていたけれど、このペースだともっと早く心臓が動かなくなりそうでした。

私たちは時計を見ながら、他の人たちは果たして間に合うだろうかと心配していました。

素人ではありますが、脈をみたり、呼吸の確認をしたりしていました。

私が到着してから1時間後、祖母の長男と次男が病室に入ってきました。

その5分後に三男が到着。これで全員そろったというところで、祖母は大きく一呼吸して、動かなくなりました。

科学的に呼吸や脈の確認をするための機器は一切付けていないので、私たちが見て判断して、ナースコールをしなければいけませんでした。

一分くらいして呼吸をしていないようだったのでナースコールをして、その旨伝えたところ、担当の看護師さんは「2~3分呼吸が止まる人もいるから、もう少し様子を見ましょうか。最後の時間ですから、みなさんでゆっくり過ごしてください。急ぐことではありませんから。後でまた来ますね」と言って、いなくなってしまいました。

看護師さんが発した「急ぐことではない」という言葉が印象的でした。死亡を確認した時間というのは法律上重要だけれども、実際にいつ息を引き取ったかというのはさして重要ではないんだなということをぼんやりと感じました。

さて、それからがおかしな話でした。

「生きているのか、いないのか」ということをはっきりと判断されないと落ち着かない素人たちが、自分の手でそれを判断しようとし始めました。

目を覗き込んで瞳孔を見たり、手首や首筋から脈を感じ取ってみようとしたり、胸やおなかに手を当てたりして「動いているような気がする」とか「でも体が冷たくなってきた」とか、しても仕方のないようなことを次々とやりはじめました。

そうこうしているうちに10分ほど経過し、先ほどの看護師さんがまたやってきました。

「どうですか?」と聞かれたので、私が「はっきりと息をしているという感じには見えません」と告げると「じゃあ先生を呼んできますね」と言って再び出て行ってしまいました。

そして医師が現れると、瞳孔の確認をして、聴診器をあてて、「生体反応はありません」というようなことを言いました。

入院してから一か月足らずでした。

この病院は少し変わっていて、死に化粧を遺族が行うという事だったので、女性陣がみんなで祖母にファンデーションを塗りました。

看護師さんが「下の入れ歯がハマらないのよねー。上は大丈夫なんだけど。入歯をいれないと老けて見えるから、入れた方がいいんだけど、どうしますか?」と言いました。

あまりにもカジュアルに祖母の死に化粧をしていくうちに、私たちの心が整えられた気がします。

風変りではあったけれど、ああいう時間が持てたことが、私たちにとっては大きな意味を持っていたと思います。

なんだかいろんなことが消化できました。

病院の体制や、看護師さんの思想が大きかったと思います。

その看護師さんは30歳を過ぎてから資格を取って転職したと言っていました。

人生って、色々ありますね。

一日一日を大切に。

無理をしないでね。

大事なことがたくさんあるね。

祖母は幸せだっただろうか。

なんて。

色んなことを考えた日でした。

でも、思ったより悲しくはありませんでした。

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