春の日の花と輝く

中小企業で働く女性の日記です。
ぼんやり子づくり→治療開始→なんとか出産

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「独身実家暮らし会社員のしせいかつ」はタイトル変更しました。

コメント欄非公開で復活しました。

ウルフオブウォールストリート

2014年02月09日 11時59分18秒 | 読書感想文
映画ですがジャケ買いしてしまいました。

豪雪の土曜日、せっかく久しぶりに休みが合ったのだからと夕方からいそいそと出かける夫婦二人。

映画館はガラガラでした。

さて、ジャケ買い。

失敗でした。

私としてはソコソコ楽しめたんだけど、夫がね~。

株や金融系のお話が大好きな夫ですが、この映画は株式投資信託会社で大もうけした社長が痛快に遊ぶ場面を楽しむものだったため、期待外れだったようで。

すさまじい酒池肉林+お薬でヘロヘロ~みたいな場面が何度も繰り返されます。

R指定にしなくていいのかしら?ほぼAVみたいな描写がたくさんあるんですけど…。

夫はあまりそういうのを見ないと思われるので、好きじゃないのかも。

しかしお薬にやられてヘロヘロになってるシーン、自分はまだしっかりしていると思っているのに実は全然ダメなところとか、酒を飲みすぎた自分に似ていて反省したわー。

まあなんていうか、お金があれば何でもできる!っていうことなんだね。

豪華なクルーザーとか、高級住宅とか、夢が見られますよ。

主人公の二人目の奥様、ナオミが顔も体も綺麗でうっとりします。

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ネタバレって言うほどのことでもないけど、ストーリー上あり得ないと思ったのは、事業を立ち上げた時に集めた仲間が全然辞めないことかなー。

仕事が始まって数か月レベルで辞める人が出るのが自然な気がするし。

(ネタバレ)実写版映画『図書館戦争』

2013年04月27日 22時36分26秒 | 読書感想文
 生まれて初めて公開日初日の映画鑑賞に行ってきました。

 去年小説でハマっていてアニメ映画まで観に行ってしまった『図書館戦争』です。

 今回実写でやるというので、また観に行ってしまいました。一人で。

 しかし公開初日だと言うのに恐るべき閑古鳥っぷりでした。

 まずね、チケットを発行する機械で席を選ぶときに、座席表に予約済みの席と空いている席が色分けして映し出されるんだけど、私が見た感じもう10席くらいしか空いていない雰囲気だったのね。

 それで、自分の希望する席を選択しようとしたら選べない。

 で、なんども席の番号を押しているうちに気づいた。

 予約済みの席の色と空席の色が私が思っているのとは逆なんだと。

 ということは10人くらいしかお客がいないということ。

 びっくりしたわー。

 考えてみたらそうよね。原作ファンでもないかぎり、ちょっとコンセプトがわかりにくいしね。

 でもねー。原作ファンなら、本が好きなら、今の日本のメディアの在り方に疑問を抱いているなら、絶対に見に行くべき。

 作品全体の出来はともかくとして、色んな意味ですごく良い映画だった。

 作り手たちの愛情を感じたし、なにより原作者の有川浩の故・児玉清氏への想いとか、いろんなものが溢れ出す良い作品。

 舞台となるいろんな図書館のたたずまいも魅力的。

 エンドロールまで食い入るように見ちゃうよね!!

 少ない観客達はの中の誰一人としてエンドロールが終わるまで席を立たなかったわよ。

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 キャストも良かったなー。

 主役の二人はもちろん、小牧役の田中圭が思ったよりもずっとよかった。

 話し方とか雰囲気が優しくて、アニメ版で感じたような違和感もなくて、素晴らしかった。

森 博嗣『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』新潮新書

2013年04月14日 15時56分17秒 | 読書感想文
 あまり惹かれないタイトルでしたが、高校生の時に小説にどハマりして読み漁った作家なので買いました。

 いまだに私の中での物事の考え方というのは、彼の小説に影響されている部分があります。

 要約すると、「木ではなく森を見よ」ということです。

 会議中に議論がまとまらないなーと思うとき、ふっと議論の外側に身を引いてみると、議論が本題がずれてしまっていることに気づいたりします。

 要はそういうことなのです。

 具体的ではなく抽象的に物事を見ることが大切であると彼は書いています。

 非常にわかりやすく、納得のいく本でした。

 彼はもともと大学の助教授でしたが、小説で相当なお金を稼いだので、大学を辞めて悠々自適の生活をしています。

 そういう話がざっくばらんに書かれているのも面白かった。

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遠藤周作『愛情セミナー』集英社文庫

2013年02月28日 21時39分02秒 | 読書感想文
 これは遠藤周作によるエッセイです。

 私が初めてこの本に出会ったのは高校生の時でした。

 高校に合格してから入学するまでの間にいくつか宿題があり、そのうちの一つが読書感想文で、たくさんあった候補作の中からたまたま選んだのが遠藤周作の『沈黙』でした。

 『沈黙』はこのエッセイとはかけ離れたとても重い題材の作品で、私の心に深い印象を残しました。

 その作者が書いたエッセイ。

 高校生だった私は涙を流して笑いながら読みました。

 当時の装丁はこちら。



 当時すでに絶版で、古本屋で偶然買ったのだと記憶しています。

 その時購入した本は捨ててしまったのだけど、最近復刻版が売られていたのを見て思わず買って読み直しました。

 そうしたら、笑うどころではありませんでした。

 この本には恋とは何か、愛とは何か、男女の間にある愛情はどうあるべきかを丁寧に書いてあります。

 高校生だった私は、この本が語る本当の意味を理解できておらず、ユーモアのみを拾っていたにすぎません。

 私は改めてこの本を読み、遠藤周作の綴る言葉を深く心に刻みました。

 1人の人を愛し続けることは難しい。

 でも、異性を愛するのであれば、愛し続けなければならない。

 愛と恋は違う。

 恋が終わっても、愛することをやめてはならない。

 わかってはいるけど、難しい。

 このタイミングで再びこの本に出会ったことを必然ととらえて、新しい生活に踏み出そうと思います。

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『英国王のスピーチ』

2012年09月02日 16時26分34秒 | 読書感想文
 昨日は一日ダラダラしようということで、『英国王のスピーチ』を借りてきて観ました。

 個人的にものすごくヒットしました。

 第一王位継承者の兄がダメダメだったために、自分に王位が巡ってきてしまうなんて、吃音障碍(いわゆる「どもり」)がなくても悩むわ!

 王となるための教育を受けてきたのは兄であり、自分ではない…(可能性があればみんな受けるのかと思ったけど、そうじゃないのね)。

 本当に無責任な人が近くにいると苦労するよね~、と自分の仕事と重ねたり…。

 妻であるエリザベス妃殿下(現在のエリザベス女王の母)がすばらしい人格者で、夫のダメなところと寄り添いながら前向きに生きている。

 この二人が国民に愛情を注ぎ、国民から愛されたから、イギリスは第二次世界大戦を乗り越えられた(日本にとっては敵国)。

 めでたしめでたし。

 良い映画だったわ~。

 と思ったんだけど、後でウィキペディアを調べてみたら、ジョージ6世は頑張りすぎて還暦(これは日本の概念だけど)を迎えられずに亡くなっている。

 妻のエリザベスは、ジョージ6世が長生きできなかったのは無理やり王にさせられて頑張りすぎたからだ!と一生ジョージ6世のお兄さんを許さなかったそうで。

 正直者が馬鹿を見る、ってね!

 映画と関係ないところでモヤモヤしちゃった。

 でもやっぱり、妻エリザベスの情の深さには感動する。

 ともに生きるってどういうことか良くわかるよね。

 王族にはなりたくないと言って二度も求婚を断っているのに、妃殿下としての公務を全うして、本当にすばらしい女性だといたく感動しました。

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くもりときどきミートボール(コロムビアピクチャーズ/SONYアニメーション)

2012年08月20日 21時21分46秒 | 読書感想文
 読書じゃなくてアニメのDVDです。

 いつも通り彼氏と歩き倒したデート@銀座。

 涼を求めて入ったソニービルのブルーレイコーナーでデモとして流れていたアニメがこれでした。

 ちょうど空からチーズバーガーが降ってくるシーンで、食べることが好きで、食べ物アイコンに目が無い私が、どうしてもストーリーが気になった末に、酔っぱらったタイミングでアマゾンでDVDをポチってしまいました。

 子どものころから発明家を夢見ているものの、発明するものがことごとくトンデモマシーンな主人公が大人になり、主要産業を失った町で「水から食べ物を生成するマシーン」を発明するというストーリー。

 内容は、良くも悪くも期待を裏切らず。

 絵的には私が好きな食べ物の可愛いアイコンが大量に出てきて非常に良かった。

 ストーリーはまあ、子供だましだわね。

 彼も彼女もまじめで地味なあたりは今の私と彼と同じかなーと思いました(女性の方は生きやすくするために最初はイマドキバージョンで出てきますが)。

 是非彼氏にも見てもらいたい。

 途中間延びして暇だけど。笑

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有川浩『レインツリーの国』(新潮文庫)

2012年07月30日 21時50分22秒 | 読書感想文
 本屋の文庫本平積みコーナーで、ボコッと凹んでいた作品です。

 『図書館戦争』シリーズの中で出てくる架空の作品を、作者が実際に書いたものです。

 非常に読みやすくて、文字数もそんなに無いので、私はプロントでハイボールを飲んでいる間に読み終えてしまいました。

 読みやすいことと、作品の奥深さは必ずしも比例しない。

 有川浩と言う人の、人の心の動きを書く力は、本当にすごいと思わされる作品でした。

 物分りが良い(ふりをしている)人が限界を超えたときの手に負えない残酷さとか、容赦が無い描写に心が痛んだ(私は結構物分りが良いふりをした挙句、簡単に限界を超えるので)。

 聴覚障碍者の我侭を、障碍を起因とする部分と、単なる若い女性的な特性が起因する部分とに分けて描写するあたりに、やっぱりものすごい思慮深さを感じて鳥肌が立つ。

 そして、障碍に起因する頑なさや、健常者が人生の不幸に直面した結果から起因する頑なさに、大差はないということを思い知らされる、人間の根本的な心の動きの細やかで大胆な分析。

 …この作者は一体どんな人なんだろうと、改めて恐ろしさを感じつつ、単純に心が動いて涙が出てくる一冊でした。

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乾くるみ『イニシエーション・ラブ』(原書房)

2012年07月21日 00時53分01秒 | 読書感想文
 割と昔から巡回しているブログに、最近アップされていたミステリーの読書暦の中から選んだ一作。

 どこがミステリーなんだ?と思いながら読んでいると、どんでん返しが。

 ブロ友さんと飲んで酔っ払いながらの帰り道に読み終えて、頭の中が「??」となった。

 家に帰って散々考えて、「ああー」と思いながらネットで散々検索したわ。

 ミステリーとしての仕掛けもそうだけど、「そうなんだ」と思ってから考え直すと、また物語としての複雑さが頭をもたげてくる。

 朝起きてから、もう一度思い返してみよう。

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 しかし、カバーの折り返し部分に印刷してある「あらすじ」がかなりミスリードになってると思うわ。

天樹征丸『金田一少年の事件簿-邪宗館殺人事件-』(講談社)

2012年07月09日 21時58分16秒 | 読書感想文
 「金田一少年の事件簿」のマガジンノベルス版です。

 なつかしさに惹かれて買ってしまったけど、これはマンガの『金田一少年の事件簿』のキャラクターにハマっていないと、そんなに楽しめるものでもないなーと思った。

 ミステリーとしてはパンチが足りないし、マンガを原作にしているがゆえの(良い意味で)の非現実感がもたらす浮遊感みたいなものもないし、ラブコメでもないし、なんか全体的にときめかないのよね…。

 ミステリーだから当然、被害者、容疑者、探偵、真犯人、と登場人物が多いんだけど、なんだか最後まで登場人物が覚えられないようなボヤッとしたストーリーだった。

 「天才孤児が集まる軽井沢の別荘」っていう設定の特別感があんまり感じられなかったのよね…。

 もうちょっと異常な雰囲気でも良かったような。

 「金田一少年」のマガジンノベルスは『電脳山荘』が一番面白かった。

 パソコン通信で知り合った人たちが、ハンドルネームと嘘の経歴を仮面に集う雪山の山荘!

 もうベッタベタだけどそこが面白い。

 ミステリーとしても物語としても、これがピークだったな。

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『図書館戦争』シリーズでキュン死に

2012年06月18日 14時43分08秒 | 読書感想文
 久々にシリーズものの小説にハマってしまいました。

 有川浩の『図書館戦争』シリーズです。

 完全に時流に乗り遅れています。

 頭が悪いとされている主人公と一緒で、私もキャラ読みでラブコメシーン以外は流し読みしてしまったので、これからゆっくり本編を読み返そうと思います。

 30年も生きてきて今更アレだけど、私はベタな少女マンガ的展開にキュンキュンするのが好きなんだと言うことが分かった。

 20歳くらいまでは「少女マンガ的展開」の少女マンガそのものや、そんな感じの富士見ファンタジア文庫、その他ラノベやアニメに当たり前のように囲まれていて、そういうものに漬かり続けていたからあまり意識していなかったけど、久々にこういう感じの小説を読んで「キュンキュン中毒」になってしまい、シリーズを土日で一気読みした。

 かつては私も、「もう踏み込んでいいだろ」の一線を超えられないで何年も経過した男性と結局付き合い始めたりしたものだけど、今となっては考えられないね。

 【ネタバレリンク(関係無い記事の一番下)】

 …と思ってしまうあたり私も大人になったということか。

 今じゃ好きでもない相手に唇を奪われる『ママレードボーイ』的シーンとかキュンキュン以前に怒りがこみ上げるわ。

 常識的な感覚なのかもしれないけど、ロマンは遠のくわね…。

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金城一紀『映画篇』(集英社文庫)

2012年04月13日 00時06分14秒 | 読書感想文
 一冊の文庫でこんなに泣いたり笑ったりしたのは初めてかもしれない。

 なんと感想を書いたら良いかわからなくて、読み返してしまった。

 オムニバス短編集で、一話一話の雰囲気もそれぞれ違っていて、文体さえ違う気がして、でもどれも心に響いて…。

 自分の中で結構衝撃的な一冊でした。

 中でも『ペイルライダー』には大きく心を揺さぶられた。

 なんだかとても非現実的なストーリー展開ではあるものの、その非現実的さが「ライダー」の強さの源となる強い悲しみや怒りという心の動きを表していて、なんていうか文学の極みという感じがした。

 ライダーとの旅の末に少年が泣くシーンでは、電車の中でこの話を読んでいた私も泣いた。

 泣くことも出来ないような、許容できない悲しさを、泣くことが出来るくらいに受け入れられる瞬間というものが真に迫っていた。

 チープな言葉だけど、すごい傑作だと思った。

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東野圭吾『流星の絆』(講談社文庫)

2012年03月25日 21時54分06秒 | 読書感想文
 彼氏が東野圭吾づいていて、読み終えたからと言って貸してくれた。

 最近車で通勤することが多かったので、なかなか本も読めずでしたが、今日は一日ひきこもりでしたので最後まで読めました。

 展開はさもありなん、ですが、両親を殺された兄弟の、特に兄の強さには心を打たれます。

 ただ、強く生きようと思う気持ちが、必ずしも善い方向へは向かないというのが非常に悲しいところです。

 生きることは厳しいことだと思い知らされる。

 そんな厳しさは知らないに越したことはないのだけど。

 興味深かったのは、戸神息子がどんどん頼もしさを現してくるところ。

 彼が頼りなく見えるのは慣れない恋愛感情が絡む場合のみで、仕事やトラブルへの対応はきっちりできる人間なんだということがわかると、もう「惚れてまうやろ~」の世界です。

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金城一紀『対話篇』(新潮文庫)

2012年02月25日 17時36分21秒 | 読書感想文
 『映画篇』を探していたのだけど、無くて、代わりに在庫があったこちらを買いました。

 裏表紙には「傑作中編集」の文字。「中編集」ってあんまり聞かないな…。

 でも読んでみると確かに、読み応えのある3つの物語が詰まっている。

 コンセプトは「運命との戦い」かな。

 1話目と2話目は若干SFチックだけど、3話目は怖いほど現実的。

 男女間にあたりまえに起こりそうな生活の中の悲しみが、現実に迫るように描かれていて、まさに文学作品!という感じ。

 心の動きが、押し付けがましくなく「よくわかる」。

 電車の中で読んでいて、じわっと涙が出るというよりは心臓が弾むように泣きたくなった(我慢したけど)。

 読後感は素晴らしく良い。

 アマゾンであらすじを読んだらますます読みたくなったので、次はぜひ『映画篇』を読みたい。

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『麒麟の翼』(東野圭吾)講談社

2012年01月24日 21時36分14秒 | 読書感想文
 私は割りとベタなミステリファンなのだけど、推理小説としては面白味に欠けると思う。

who done it?(誰がやったか)を読者に問うにはヒントが少なすぎるし、解決への展開が乱暴な気がした。

 ただ、加賀恭一郎のセリフは分かりやすく重く、心に訴えるものが多い。

 私にとって割と身近な(親類がいるし、車通勤のときは江戸通りを通るので)日本橋が舞台とあって、街の描写が面白い。

 幼い頃に下谷七福神を正月のたびに巡っていたので、日本橋七福神の話にもグッとくる。

 ミステリとしての面白さよりも舞台やキャラクターに引き込まれた。

 容疑者の同性相手である中原香織の存在がピカイチだった。

 現実的で健気で辛い。

 1/28(土)から映画が公開されるのだけど、中原香織を演じるガッキーがかなり良い味出してるらしい(試写会の感想をいくつか読んだ)。

 でもこの役で良い味出過ぎると辛いなあ。

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『ぎりぎりの女たち』(真野朋子)幻冬舎文庫

2012年01月24日 21時31分33秒 | 読書感想文
 マルセル・プルーストは元彼が専攻していたフランス文学の小説家だ。

 『失われた時を求めて』はプルーストの未完の代表作。

 私は『失われた時を求めて』を読んだことが無いし、元彼以外の人やメディアからその作品の話を聞くことはなかったけれど(あ、でもモンブランが文豪シリーズとして彼の名を冠したペンを作ってた)、古本屋で目にした「ぎりぎりの女たち」という短編集の一番初めの一篇にこのタイトルを目にして、ハイボールですっかり酔っぱらった頭がスッキリしてしまった。

 主人公の不倫相手の奥さんが専攻していたのがこの作家のこの作品で、彼女の叔母が彼女のために残した家が、私の元彼の実家とごく近い横浜の青葉台という設定になっている。

 なんだかそれだけで落ち着かなくなって、話の先を読む気がしなくなった。

 日本国内でマルセル・プルーストの事を知っている人は一体どれくらいいるんだろう。

 私が専攻していたバーナード・マラマッドと同じくらいの認知度ではないだろうか。

 結局、二人とも変わっていたんだな。

 だからうまくいかなかったんだ。

 なんて考えていたら、小説の中身がまるで頭に残らない。

 短編集の二作目は独身女性が妊娠した話だ。

 私は前彼と付き合っていた24歳の時に妊娠したかもしれない、と思ったことがある。

 前彼は途中までゴムをつけない人だったので、私は常に不安だった。

 あるとき、生理と生理の間くらいに出血したことがあって、私はそれが着床出血ではないかと疑って不安になった。

 時期的にはたぶん排卵出血だったんだけど。

 彼に「妊娠したかもしれない」と言った時に、なんといわれたのか忘れたけど、散々悩んだ挙句に私が取った行動は、中絶をするための婦人科探しと低用量ピルの服用をすることだった。

 そんなこんなで、自分自身にやましいことがある人には色々辛い短編集だった。

 ギリギリっていうのは、ギリギリアウトのことかもしれない。

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 先週読んだのでうろ覚えだけど。