名探偵の危機

2011年01月30日 15時41分55秒 | B地点 その他

 

名探偵ホおむズ 事件簿019


怪盗ルパンは、形のないものを奪うのが得意である。

これまでに、「オチ」、「体温」、そして、「お株」を奪った。
「ふっふっふ……」
「き、貴様、今度は何を奪うつもりだ!?」
「ホおむズから……自由を奪ったぞ!」
「な、何っ!?」
←自由を奪われた
「しまったーっ!」
「わ~っはっはっは~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ひっくり返っちゃうよ

2011年01月30日 13時22分32秒 | B地点 おむ

 

「おしっこ、したよ」
「あっ、しまった!」

ガタッ ザザー
「……あ~あ。またやっちゃった」
「困ったなあ。どうすればいいのかなあ」

「……え? 針金で固定?」

「うん! こりゃいいね!」
「もう、ひっくり返らないね!」
「僕は、ひっくり返っていいよね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


望みはただ一つ/転倒防止策

2011年01月30日 07時06分13秒 | B地点 おむ

 

 

おむさんは、絶対に、室内生活には、なじめない。
「お座敷猫」には、なれない。

つまり、飼うことができない猫である。

これは、前回(二年前)の保護の時に、はっきりわかったことだ。
このブログにも、書いておいた。

とにかく、外に出たがる。
より正確に言えば、自分のテリトリーに帰りたがる。

保護中、おむさんの心にあったのは、そのことだけ。
あの川岸に帰りたい、ということだけである。

(幼猫であれば、「可塑性」があり、生活の変化に順応できるだろう。だが、おむさんは、おそらくもう10歳以上。新しい生活になじむことは、無理なのだ。)

  * * * * *

保護したその晩から、「夜鳴き」が始まった。
それは日を追って激しくなった。

前回の経験から、覚悟していたことだが……。

川原では聞くことのできない、激しい声で、
あるいは、切ない、悲しい声で、
おむさんは、いつまでも鳴き続ける。

明け方には、声が、かすれてくる。
それでも、鳴くのをやめない。

やがて、昼夜の別なく、鳴くようになる。
「ここから出してよ、いつもの場所に帰りたいよ」
―― と、すさまじい声で、ひたすら鳴き続ける。

   *  *  *  *  *

窓の外の、光と音。
わずかな隙間から入ってくる風、香り。
それらに反応して、おむさんは、狂ったように、鳴き続ける。

さて。

そんなおむさんは、障子や襖を開けてしまう。
障子を固定すれば、障子紙を破ってしまう。
だから、ケージが必要である。

私が在室している間は、ケージから出せるが、
私が部屋から出るときや眠るときは、
おむさんをケージに入れる。

   *  *  *  *  *

小さいケージを買ったのを、後悔している。
仔猫にはちょうどいい大きさなのだが ―― 。

しょうがないので、横に倒して使った。

小さなケージに合せて購入したトイレが、
これまた、たいへん小さいものなので、
どうしても、こういうことになってしまう。
銅の太い針金があったので、
トイレが倒れないように工夫をした。
トイレを動かすときは、
針金をぐにゃりと曲げればよい。

これでもう、大丈夫。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


二日め

2011年01月29日 23時21分26秒 | B地点 おむ

 

 

日付が変わって、保護二日め。

02時頃。患部から若干の出血。おむさんが極端に無理な姿勢を取ったため、患部がカラーの平面に触れてしまったらしい。

これは、どうしようもない。カラーの素材そのものに柔軟性があるし、そもそも、頸部の余裕をゼロにすることは、不可能であるから。(剃毛して絆創膏を貼ることも考えたが、無理な姿勢を取ればやはり絆創膏自体が患部と擦れてしまうので、同じことであろう。)
09時32分。ウェットフードを与える。

スープを舐めるだけで、ほとんど食べない。
09時40分頃。

初めての排尿。
量はたっぷり。

前回(二年前)の保護は泌尿器系の疾患のためであった。今回あらためて排尿を観察する機会に恵まれたわけである。

(今回の保護中、排尿は一日2~3回で安定しており、二年前のような頻尿は観察されなかった。)
10時45分頃。

ウェットフードに「いつものカリカリ」を加えてみる。

若干量を食べた。
15時11分。

投薬。スムーズ。問題なし。
ある人から、差し入れ。
おむさん好みのウェットフードと、おやつ。この差し入れはありがたかった。

私は普段、おむさんには「下部尿路症候群対応」のフードを与えているが、保護中は、それにはこだわらなかった。保護中はとにかく、「おいしく・たくさん」食べてもらいたいので。
17時50分頃、ディナー。

保護してから24時間。やっと、たっぷり食べてくれた。
カラーのせいで、嚥下が多少とも困難であるようだ。時々、このように上を向いて、不自然な動作をする。

だが、これ以上カラーをゆるめるわけにはいかない……。
23時21分、排尿。
水も、ちゃんと飲んでいる。

―― 保護してから二日。「飲む・喰う・眠る」はオーケー。(睡眠は断続的にだが充分に取っている)。「排尿」もオーケー。

残るは、「排便」だけである。

(精神面については ―― 項を改めて述べる。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


もどってきたよ

2011年01月29日 16時54分10秒 | B地点 寄り目ちゃん

 

 

なんと、よっちゃんが来た!
かつて、夏の間は、毎日のようにここに来ていたよっちゃん。

しかし、秋から冬にかけて、やや離れた位置に居場所を移し、ここへはほとんど寄りつかなくなっていた。

それなのに、おむさんが保護されて不在になるやいなや、戻って来たのである!
私が観察してきた限りでは、これが、よっちゃんゆうちゃんの初顔合わせである。

ゆうちゃんのほうが、気圧されている。明らかに、ビビッている。

ゆうちゃんが、退いた。

無理もない。ゆうちゃんは、おそらくまだ一歳にならないのだから。よっちゃんとは体格も経験も違いすぎる。

被毛の異物も取れ、皮膚も癒え、風邪も治った、よっちゃん。

「おむさんがいない間は、僕がここを守るよ」とでも言いたげだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


アイドルの代役を務めろ

2011年01月29日 16時35分20秒 | B地点 おかか

 

 

みんなのアイドルおむさんは、前日より、療養生活に入ったのだった。
「おむさんは、一週間くらいは、帰ってこられないんだよね?」
「そうさな。まあ、そのくらいの期間だろうな」
「じゃあ、その間は、おかか先生が代役を務めなきゃ」
「代役か! わかっているよ。悪い奴が来たら、私が闘うよ」
「そうじゃなくて! アイドルの代役だよ!」
「アイドル?」
「そうだよ! 先生がイケメン顔をして、ここのアイドルにならなくちゃ!」
「イケメン顔だと……?」
「う~む。イケメン顔か……」
「こ、こんな顔かい?」
「そんなんじゃダメだよ!」
「じゃ、じゃあ、舌を出したらどうかな?」
「全然ダメだよっ!」
「え~い、くそっ!」
「イケメン顔なんて、できるか~っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そこに行くのは簡単ですか?

2011年01月29日 16時17分42秒 | B地点 おむ

 

「今日も寒いなあ」
「おむの奴、暖かい部屋にいるんだろうなあ……」

「いや~、ホント暖かいですよ!」


(※註、猫はテレパシーで会話ができます)

「先生も、ここに来ればいいのに!」
「いや、そこまで行くのは大変だよ……」
「な~に。簡単ですよ」
「ちょいとケガすりゃいいんです」
「いやだあ~っ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


水は飲んだ

2011年01月28日 22時47分48秒 | B地点 おむ

 

 

保護初日。

夜。

カラーがきつすぎるようなので、一段ゆるめてみる。

21時30分頃、水をたくさん飲む。
「幽閉」されたのみならず、カラーまで付けられたおむさん。

無論、傷の痛みもあるだろう。総じて、ものすごいストレスだろう。

毛布をモミモミする動作が、頻繁に見られる。欲求不満の表れだと思われる。
24時頃、ウェットフードを与えてみたが、スープ部分をちょっと舐めただけで、ほとんど食べない。

今日のところは、食欲がなくなるのも、無理はない。
夕刻にたくさん食べたので、食事の量は足りているはずである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


傷口が開いてしまった

2011年01月28日 15時21分53秒 | B地点 おむ

 

 

おむさんが「かなりのケガ」をしてから三日め。

即ち、「投薬開始」の日から数えれば、二日め。
二回目の投薬をする。

投薬それ自体はうまくいったが ―― 肝心の傷口の状態が、悪化している。
どうやら、おむさん自身が、傷口を引っ掻いてしまったらしい。

傷口が開いて、出血している。グチャグチャである。膿も多少、あるようだ。
おかか先生もびっくり、である。
  傷口が塞がりかけると、自分で傷口を掻いてしまう。そして傷口が開いてしまう ―― これを繰り返して、猫は傷を「掻き壊す」ことがある。

これはもういっそ保護してしまったほうがいいのでは? と、私はボラさんに写メを送った。(傷の発見以来、ボラさんと連絡を取り合っていたのは勿論である。)

すると、ボラさんご本人が、キャリーを持って、現地に駆けつけてくれた。
  傷口を見てもらい、保護することに決め、ボラさんはさっそく、おむさんを拙宅まで搬送してくれた。

その直後私は、動物病院に急ぎ、獣医師の指示を仰いだ。
◎ エリザベスカラーを装着して、傷口を保護する
◎ 抗生物質を継続投与し、化膿を防ぐ
◎ 暖かい室内で休ませ、体力をつけさせる

―― 以上が、今回の保護の方針となった。
カラーの装着については、猫がカラーをはずすことのないよう、獣医師から次の二点を特に指示された。

◎ 首回りは、「指が二本は入るが、三本は入らない」ほどにきつく
◎ カラーのつなぎ目を、必ずガムテープで覆うこと
苦しそうだが、がまんしてもらう。

もし飲み食いが出来ないようなら、無論、ゆるめねばならないが ―― 。
はてさて、どうなることか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


活発な彼

2011年01月28日 15時10分39秒 | B地点 その他

 

 

よっちゃんや、
ピアス二世や、
グレ太がいる、この場所に、
脅威君が、やって来た!
グレ太にアイサツする、脅威君。
なんとな~くよっちゃんを威圧する、脅威君。
脅威君はとても活発で、行動半径が広い。

一定の場所で、おとなしくしていて欲しいのだが……。