頭に……来る

2011年04月30日 17時22分30秒 | B地点 おむ

 

 

やあ諸君。こんにちは。

私は、四つ葉のクローバー。
諸君も知っての通り、私は、幸福の使者である。
ところで私は、猫が好きである。
特に、猫の頭が好きなのだ。
だから私は、猫の頭の上に乗る。
う~ん。最高だ。

猫の頭に乗ると、実にいい気持だ。
おっと。

白茶の猫を、忘れるところだった。
この猫も、中々の愛嬌者なんだ。
というわけで私は、この猫の頭にも乗った。
あ~。いい気持だ。

猫の頭の乗り心地は、素晴らしい。
私は、すっかり満足した。
満足したので、おとなしく押し葉になることにした。

では諸君、さらば。
「え? 僕は無視? 僕の頭の上には来ないの?」
「頭に来ちゃうなあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


史上最高のお見舞い

2011年04月29日 17時14分34秒 | B地点 おかか

 

 

「カメラのお兄さんのお母さん……手術後は、順調なんでしょ?」

「うむ……しかし、頻脈と不整脈の発作が、何度も起きてるらしいな」


※参照、「心臓大動脈弁置換術」

「えっ!? 発作!?」
「さほど危険ではないらしいが、発作性心房細動というんだよ……」
「う~ん、そうなのか……」
「じゃあ、まだ退院できませんね……」
「何か、お見舞いをしたいもんだがな……」
「お見舞いなんて、僕たち野良猫には、無理ですよ……」
「う~む……」
「はっ!? そうだ!」
「いいこと考えた! 四つ葉のクローバーを探そう!」
すたすた すたすた
「おおおっ!? あ、あった!」
「おい! あったぞ!」
「えっ!?」
「見ろ! 今年初めての、四つ葉のクローバーだ!」
「やったあ~~~っ!」
「ふっふっふ。これを、お袋さんのお見舞いにしようじゃないか」
「最高だあああああ!!!」

―― というわけで、若造は翌日さっそく、このクローバーをお袋さんの所に持っていったのだ。


※実話

そして、その日の晩、お袋さんの退院が決まったのだよ ―― 。


※実話