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抜け忍、オムイである。 |
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そう。この日オムイは、ナッちゃんに姿を変えていた。 |
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さて、こちらは今回の追忍。チッチである。 |
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追忍は、横になって休んでいたが、 |
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オムイが襲ってくる気配を、察知したのだった。
「……はッ? 殺気!」 |
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「オムイか! そこだッ」
ビシッ |
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「むッ、さすがだな!」 |
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「喰らえーッ」
バシッ |
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「ぐはーーーッ」 |
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「……ちょ、ちょっと待て。上のコマ、おかしいぞ」 |
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「オムイが反撃したんだから、俺がグハーッとなるはずじゃないか。編集ミスか?」 |
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「ふふふ。気にするな」 |
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「俺たちは見た目がそっくりだから、どうせ読者には判りゃしないさ」 |
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「そ、そうか? 俺たち、そっくりかな?」
「そっくりだとも」 |
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「遠くから見たら、見分けがつかないかな?」
「つかないとも」 |