遂に基準値を超えた

2011年02月27日 15時51分43秒 | B地点 その他

 

 

ゆうちゃんである。
とっても可愛い。
「へへっ。僕、可愛いでしょ?」
「うむ。可愛いぞ」
「ゆうちゃんの可愛さは、どうやら基準値を超えたようだな!」
「えっ、ほんと!?」
「ただし……」
「ただし?」
「ただちに写真集が出版されるほどのレベルではない」
がくっ
「はっはっは!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


届け春風

2011年02月25日 16時13分17秒 | B地点 おむ

 

 

この日、強い南風が吹き荒れた。

春の風である。
「ね、おむさん。とうとう春が来たんだね」
「そうだね。でも、まだ春が来ない所もあるよ」
「季節は春になったのに、春が来ない所もあるんだよ」
「え? どういう意味?」
「災害に襲われた土地のことさ……」
「う~ん、そうか……」
「ここの春風を、送ることができたらいいのにね」
「私に任せろ!」
「どうするの、おかか先生?」
「ふっふっふ」
おかか先生は、大きく息を吸い込んだ。

すぅ~~~っ
はあ~~~~~っ
おかか先生の呼気は、春風となって届いただろうか。
猫たちの体温が、かの地まで伝わっただろうか。
それとも、まだまだ春は遠いのだろうか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


がれきの下から救出

2011年02月24日 15時56分05秒 | B地点 おかか

 

 

名探偵ホおむズ 事件簿021

 
私は、シャーロック・ホおむズ。

私立探偵である。
鋭い推理で犯罪を暴き、犯罪者を捕える。

それが私の使命である。
だが ――

災害時に被災者を救出するのも、私の大切な仕事なのだ。
「うむ、その通りだ」
「災害時を想定して、救助の訓練をしておこうじゃないか」
「例えば……ここに、コンクリートの塊がある」
「もしも、このようなガレキの下に、被災者が挟まれていたら……」
「そんな時は、どうしたらいいだろう!?」
「頭を使え!」
「……頭を使えだと?」
「そうか、わかった! でやあああ~っ!!」
ゴキーン
「あいたたた!」
「だ、だめだ! 割れない!」
「頭を使えというのは、そういう意味ではないぞ……」
「……」