カイロは寝て待て

2011年01月13日 16時06分30秒 | B地点 おかか

 

 

「あ~、寒いなあ」
「カイロが欲しいよ」
「もうすぐお兄さんが来ますよ。待ちましょう」
「そうだな。カイロは寝て待て、と云うからな」
果報は寝て待て、でしょ」
「ま、そうとも云うな」
「とにかく、待とうじゃないか」
―― やがて「カメラのお兄さん」が、毛布とカイロを差し入れてくれた。

「やれやれ。助かった」
「快適ですね~」

「うむ、待ったカイロがあったよ!」
「待った甲斐があった、でしょ……」

「そうとも云うな」
「待てばカイロの日和あり、とも云うぞ」
「待てば海路の、でしょ! もうダジャレ攻撃はやめて下さい!」
「とにかく! カイロは、あったカイロ!」
「……疲れました。もうカイローかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


自分が好きですか

2011年01月13日 15時56分26秒 | B地点 おむ

 

 

秘薬 その五


魔法の草の根本から、甘い香りが漂ってくる。

おかか先生は、その香りに酔っていた。
その香りには、あの「禁断の愛の媚薬」の成分が含まれていたのである。
その香りを嗅ぐと、手近な者にいきなり恋してしまうのである……。
「ああ……。もう我慢できない」
「なあ、聞いてくれ」

「何ですか?」
「お前にちゅーしたいんだ! ちゅーさせてくれ!」

「えっ!?」
「な! いいだろ! 頼む!」

「だ、だめですよ」
「実は僕も、媚薬を嗅いでしまったんです」

「何!?」
「そして、自分自身に恋してしまったのです……」
「な、何てこった……!」
おむさんは、水辺へと向かった。
そして、水に映る自分の姿に、くちづけるのだった……。

ちゅっ
一方、おかか先生は ――

「結局、私は失恋したわけか……」
「しょうがない」
「毛布に恋をしよう」
ちゅっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


一難去ってまた一難

2011年01月13日 15時27分27秒 | B地点 寄り目ちゃん

 

 

よっちゃんである。

既にお伝えしてきた通り、12月半ば頃、被毛に異物が付着してしまったのであった。


(※参照、「異物付着」「異物付着、その後」

更に、自ら被毛を引きむしってしまい、皮膚も痛めてしまったのであった。


(※参照、「なんとか……!」

しかし、次第に ―― 異物は取れ、皮膚は癒え、被毛は生えてきた。

その過程も、順次お伝えしてきた。
異物が付着したのは、12月10日頃であった。

ご覧の写真は、01月13日のもの。

ざっと一ヶ月ほどで、被毛・皮膚に関しては、安心できる程度に回復したのである。

ところがこの日 ―― 涙を流していた。
風邪を引いてしまったのだろうか。
目やにも出ている。

被毛をむしってしまったせいで、寒かったのか。皮膚を痛めたせいで、体力が落ちたのか……。