ゆく年「きた」年

2010年12月31日 16時27分16秒 | B地点 おむ

 

 

2010年、12月31日。大晦日である ―― 。

「今年も、残すところ、あと数時間だな」
「この一年は、どんな年だったかね?」
「う~ん。この一年は……」
「特に良いことも無かったですねえ」
「ん?」
「なんにも無い、つまらない一年でしたよ……」
「こらっ! 何を言うかーっ!」
「えっ?」
「何も無かったのなら、悪いことも無かっただろ?」
「悪いことがなかっただけでも、凄いことだ。素晴らしいことだよ」
「そ、そうですね。おっしゃる通りです」
「うん! 素晴らしい一年でした!」
「うむ。そういうことだ」
「何も無かったなんて、ひどいやー!」
「あっ、ゆうちゃん!?」
「今年は、僕が来た年じゃないかー!」
「ふふ。そうだったな。すまん、すまん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


早過ぎた初日の出

2010年12月31日 16時07分24秒 | B地点 その他

 

 

12月31日である。2010年も、今日限りである ―― 。

「今日は大晦日だよ! ゆうちゃん、初めての年越しだね」

「オーミソカって、なあに?」
「一年の最後の日のことさ。明日は一緒に、初日の出を見ようね」

「ハツヒノデって、なあに?」
「う、う~ん。どう説明したらいいのかな」
「まあ明日のお楽しみだよ。東のほうから、赤くて丸いものが来るのさ」

「え? 東って、どっち?」
「こっちが東?」

「そっちは西だよ。東は、その反対側さ」
「じゃあ、こっちが東?」

「そうそう。ゆうちゃんもよく知っている、赤くて丸いものが、そっちから来るんだよ」
「あっ!」
「赤くて丸いものが来たよ!」
「ね、おむさん! ハツヒノデって、あれだね!」

「え?」
← 赤くて丸いもの
「ハツヒノデって、おかか先生のことか!」
「ちょっとちょっと、おかか先生」

「ん?」
「ゆうちゃんが混乱するから、そういう格好はやめて下さい」

「ほっとけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今日も出撃

2010年12月30日 16時17分47秒 | B地点 その他

 

 

以下、ほぼドキュメンタリーである。

脅威君が、今日もテリトリーに侵入!

緊張して身構える、ゆうちゃん。
筆者の膝の上でくつろいでいたおむさんも、身を乗り出して注視する。
脅威君は、ゆうちゃんに襲いかかる。

護岸の上に逃げたゆうちゃんを追う、脅威君

(はっきり言って、ゆうちゃんは脅威君に勝てないのだ。)

得意の木登りで逃げるゆうちゃん。

だが、脅威君は執拗に追い詰める。

ゆうちゃん、ピンチである!
おむさん、出撃!

筆者の膝の上から飛び降りて、ゆうちゃんの救出に向かった。
ちょっとわかりにくい写真であるが、おむさんは塀の上に上がっている。

脅威君を追っているのだ。
塀の上を逃げる、脅威君
脅威君は結局、塀から降り、橋を渡って、対岸まで敗走した。
まだ木の上でおびえている、ゆうちゃん。
「ゆうちゃん、もう大丈夫だよ。降りておいでよ」

と、おむさんが声を掛けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


真空の恐怖

2010年12月30日 15時53分17秒 | B地点 おむ

 

 

オムイ外伝 第三部(武芸帳篇) 第72話


「オムイ! 今日こそ死んで貰うぞ!」

「うッ、追忍か!」
「ふッふッふ。今日は、手下を二人、連れてきたのだ……」
「何ッ!?」
「手下その一、参上!」

ば~ん
「その二、参上!」

ばば~ん
「どうだオムイ! 三対一で勝てるか? ふふふふ!」
「な、なんの!」
「必殺技、真空切りを見せてやるッ」
「し、真空切りだと!?」
「とおッ」

ビシュッ
オムイの腕の動きによって、凄まじい真空状態が作り出された。

ゴオォーーーッ

「ぐはあッ」
「ぐはッ」
「ぐはーーーッ」
オムイは、一瞬にして三人を倒したのである。

「ふふん。他愛ない」
だがオムイ自身も、真空状態に巻き込まれてしまった……。

「ぐはあーーーッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


島の猫たち

2010年12月27日 09時28分14秒 | 一期一会

 

 

船に乗って、初島(はつしま)へと向かう。
初島は、伊豆半島の沖にあり、静岡県熱海市に属する。人口は300人に満たないほどの小島である。「首都圏から一番近い離島」だそうだ。
港に着くと……
防波堤の上で、猫がお出迎え。
島については、たいした予備知識がなく、猫のことも知らなかったので、嬉しかった。
港のすぐ近くに、林芙美子の碑がある。
猫が何匹かいた。
日だまりになっているのだ。
初島は、海産物がおいしい所である。

私個人のおすすめは、サザエと、出世草と呼ばれる、香り高い岩海苔である。
忘れてはならない島の名物は、初島たくあん

島内のあちこちで、大根を干す光景が。
白亜の灯台の、一番上にまで登れば……
素晴らしい眺望が。

北には富士山、南には、伊豆大島。
また別の日だまりで、くつろぐ猫。
後で調べてわかったことだが、初島の野良猫にも、それなりの歴史があるようだ。
だが、ここでは触れない。次の二つのみ、紹介しておく。

熱海市ホームページ「初島の猫について」(2010年01月09日付)
静岡県ホームページ「初島の猫について」(2010年04月28日付)

(このように公的な告知が出ているので、このエントリでは敢えてロケーションを明記することにした。)
私は美しいこの島で、半日ほどを過ごした。

さらば、初島の猫たちよ。