正義の味方の地味な仕事

2008年10月31日 14時37分00秒 | G地点 黒金

 

私は二週間ぶりにG地点を訪れた。するとそこでは、ちょうど草刈り作業の最中だった。
居たのは、バットマンこと黒金のみ。
さすがは正義の味方バットマン。皆が安全に避難するのを確認するため、最後まで現地にとどまっていたのだろう。
例によって、尻尾の先の白い毛を見せ、そしてフェンスの奥へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


撮られたいけど恥ずかしい

2008年10月29日 15時59分00秒 | B地点 おかか

 

私は久し振りに、おむさんを被写体にしてゲージュツ的な写真を撮りたくなってきた。
「おむさん、いいね~その表情! 苦み走ったいい男だ! 撮るよ!」
カシャッ

「……あれっ? おかか先生が写っちゃった。おむさん、ごめん」
「じゃ、もう一度撮るね。うん、いいよ~そのポーズ。愁いを帯びた表情も最高だ!」
カシャッ

「あれれ、また先生が……」
「おかか先生、もしかして、わざと? ……あ、わかった、おかか先生も撮ってほしいんでしょう?」

「いや、その……。う、うん、まあな……」
「な~んだ、素直に言ってくれればいいのに。じゃ、撮りますよ、いいですか~?」

「う、うむ。撮ってくれるか」
「いや、ちょ、ちょっと待ってくれっ!」

カシャッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


誠意を伝えろ

2008年10月29日 15時58分00秒 | B地点 おむ

 

「つい興奮して怒鳴ってしまったが……、大人げなかったなあ」
「おい、謝るよ。許してくれ」
「このとおりだっ!」

ぺこり
「いえ、僕の方こそ、謝らなくちゃ。おかか先生、」
「ごめんなさいっ!」

ぺこり
「……う~ん、これじゃ誠意が伝わらないかな? 前代未聞の謝罪の仕方を、工夫してみようかな?」
「おかか先生、」
「ごめんなさいっ!」

グキッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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怒りに燃える投資があるなら

2008年10月29日 15時47分00秒 | B地点 おむ

 

オムロ・レイは、いま、ニャータイプとして覚醒しつつあった。

ピキーン

「はっ!?」

「見える! 見えるぞ、株価の上昇が!」

「そこだあああっ! クリック!」

カチッ

←成り買い

「しまった、急速に垂れてきたっ。何だこの分厚い売り板は? 外資にもニャータイプがいるのか!?」

「くっ、損切りしかないのかっ」

カチッ

←成り売り

「うっ、注文が通らない!? ニャンダムの反応が遅い! だめだ、もうヘラタイムだっ」

※ニャンダム……地球連邦軍が開発した新型トレーディング・ツール。

※ヘラタイム……15時00分から10分まで。東証の大引け後から大証が引けるまでの時間帯。

「うううっ……取り返しのつかないことを、してしまったあ……」

←持ち越し

 

 

 

さて今日の株価は?→

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年10月29日 15時47分00秒 | B地点 おかか

 

おかか先生とおむさんは、ほんの些細なことで激しい喧嘩をしてしまったのだった。
「ば、ばっかも~ん!」
びくっ
「ひどいなあ……。なにも、そ、そんな、」
「そんな言い方しなくたって、いいじゃないですか~ッ!」
「ええい、うるさ~いッ!」

「うるさいのはどっちですか~ッ!」
「ふん、僕はもう帰ります」

「とっとと帰れ」
こうして喧嘩別れしてしまったが、その後、おかか先生は、深く反省したのだった。

「うっ、ううっ。……すまん。悪かったよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


となりの芝生

2008年10月29日 15時42分00秒 | B地点 おかか

 

「このブランケット……確かに快適だが……しかし、どうもな……」
「所詮は198円。結局、いまひとつだな。やめとこう」
「いいんですか先生? じゃ、僕が使いますよ?」
「いいとも、好きにしろ。私はやっぱり、こっちの1480円の高級ブランケットにする」
「そうですか。じゃ、遠慮なく。いや~、いいですよ、これ。最高だなあ」
「……そ、そう? 最高?」
「……」
「やっぱり、私も使っていいかな?」

「先生……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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投資顧問ダイアログ

2008年10月29日 15時24分00秒 | B地点 おむ

 

陽気な僕も、このところの株価下落にはほとほと参っている。そこで僕は、深く敬愛するファイナンシャル・アドバイザー、即ちおかか先生に相談することにした。
「先生、ズバリ、今、どうしたらいいでしょう?」

「ん~?」
「売り建てたらよかろうが……」
「で、ですが、これだけ下がってから空売りも不安です。追証だけは避けたいですし……」
「不甲斐ない奴め……。では、とっておきの秘策を授けてやろう……」
「お、お願いしますッ」

ごくり
くわッ

「安く買って、高く売れ!」
「ばんざ~い♪ 究極の投資法だああ~っ!!」

 

 

さて今日の株価は?→

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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おみやげで~す

2008年10月29日 15時23分00秒 | B地点 おかか

 

十日以上も会えなかったが、おむさんとおかか先生は元気だった。彼等は私を出迎え、心から歓迎してくれた。
「さあ、おみやげのブランケットですよ。特価198円だったので、旅先で買ったんです。どうぞ!」
「……あれっ? おむさん、気に入らない? 赤い方がいいの?」

「うーん、折角だけど、やっぱりね~。この高級ブランケットのほうがいいんだよね~」

「ね、おかか先生だって、そう思うでしょ?」

「う、うむ、まあな。確かに、こっちの方がモノがいいからな」
「しかしまあ、これだって、悪くはないようじゃないか?」
「いや、実際、肌触りも中々いいぞ……」
「うん、気に入った!」

私は、おかか先生の優しい気遣いに涙したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


伊豆の踊猫

2008年10月27日 16時55分00秒 | 一期一会

 

伊豆、下田 ―― 。

寝姿山より下るロープウェイから北方に目を向ければ、稲生沢川の両岸に広がる町並みが一望できる。

西に頭(こうべ)を転ずれば、いままさに沈まんとする日輪が瞳を射る。
残光に包まれ、伊豆急下田の駅前に降り立てば、
そこには、猫が。
猫もまた、夕映えを惜しむのか、駅舎を回って南へ。
猫は、私の目前で、少しだけ踊って(?)くれた。

これが、車内からケータイで投稿した写真のオリジナルである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ホイ補遺

2008年10月27日 12時39分00秒 | 一期一会

 

伊豆半島最南端、石廊崎灯台を見物するにケータイからご紹介した、アカくんである。

今日(2008年11月07日)あらためて写真を整理したので、以下、補遺として掲載する次第である。
下に居るのがアカくん、自転車のハンドルの向こう、フェンスの奥に居るのがシロさん(仮名)である。

シロさんはうまく撮れなかった。(頭を画面右方向に向け、下を向いている。)
私はこの、アカくんの魅力的な背中に、ちょっぴり触れることができた。
しかし、アカくんが嫌がるそぶりを見せたので、私は深追いせずに離れ、ズームを使うことにした。
「伊豆半島の最も南に住む猫」として、アカくんの名はギネスブックに載っているらしい。
……というのは嘘である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あらためてご紹介

2008年10月27日 12時30分36秒 | [ 吟遊中 ]
石廊崎灯台入口「かもめ売店」に居着いている、アカくん(♂)です。
名前の表記は平仮名(「あか」)なのか片仮名(「アカ」)なのか、と私が尋ねたら、
「さあ~?」と言ってお店のおばちゃんは笑いました。特に決まっていないようです。
とにかく赤っぽい色のニャンコです。漢字(「赤」)でもいいのかもしれません。
干物が大好物だそうです。

他にも猫が3匹いるそうですよ。