おむさんは、絶対に、室内生活には、なじめない。 「お座敷猫」には、なれない。
つまり、飼うことができない猫である。
これは、前回(二年前)の保護の時に、はっきりわかったことだ。 このブログにも、書いておいた。 | |
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とにかく、外に出たがる。 より正確に言えば、自分のテリトリーに帰りたがる。
保護中、おむさんの心にあったのは、そのことだけ。 あの川岸に帰りたい、ということだけである。
(幼猫であれば、「可塑性」があり、生活の変化に順応できるだろう。だが、おむさんは、おそらくもう10歳以上。新しい生活になじむことは、無理なのだ。)
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保護したその晩から、「夜鳴き」が始まった。 それは日を追って激しくなった。
前回の経験から、覚悟していたことだが……。
川原では聞くことのできない、激しい声で、 あるいは、切ない、悲しい声で、 おむさんは、いつまでも鳴き続ける。
明け方には、声が、かすれてくる。 それでも、鳴くのをやめない。 | |
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やがて、昼夜の別なく、鳴くようになる。 「ここから出してよ、いつもの場所に帰りたいよ」 ―― と、すさまじい声で、ひたすら鳴き続ける。
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窓の外の、光と音。 わずかな隙間から入ってくる風、香り。 それらに反応して、おむさんは、狂ったように、鳴き続ける。 | |
さて。
そんなおむさんは、障子や襖を開けてしまう。 障子を固定すれば、障子紙を破ってしまう。 だから、ケージが必要である。
私が在室している間は、ケージから出せるが、 私が部屋から出るときや眠るときは、 おむさんをケージに入れる。
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小さいケージを買ったのを、後悔している。 仔猫にはちょうどいい大きさなのだが ―― 。
しょうがないので、横に倒して使った。 | |
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小さなケージに合せて購入したトイレが、 これまた、たいへん小さいものなので、 どうしても、こういうことになってしまう。 | |
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銅の太い針金があったので、 トイレが倒れないように工夫をした。 | |
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トイレを動かすときは、 針金をぐにゃりと曲げればよい。
これでもう、大丈夫。 | |
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