望みはただ一つ/転倒防止策

2011年01月30日 07時06分13秒 | B地点 おむ

 

 

おむさんは、絶対に、室内生活には、なじめない。
「お座敷猫」には、なれない。

つまり、飼うことができない猫である。

これは、前回(二年前)の保護の時に、はっきりわかったことだ。
このブログにも、書いておいた。

とにかく、外に出たがる。
より正確に言えば、自分のテリトリーに帰りたがる。

保護中、おむさんの心にあったのは、そのことだけ。
あの川岸に帰りたい、ということだけである。

(幼猫であれば、「可塑性」があり、生活の変化に順応できるだろう。だが、おむさんは、おそらくもう10歳以上。新しい生活になじむことは、無理なのだ。)

  * * * * *

保護したその晩から、「夜鳴き」が始まった。
それは日を追って激しくなった。

前回の経験から、覚悟していたことだが……。

川原では聞くことのできない、激しい声で、
あるいは、切ない、悲しい声で、
おむさんは、いつまでも鳴き続ける。

明け方には、声が、かすれてくる。
それでも、鳴くのをやめない。

やがて、昼夜の別なく、鳴くようになる。
「ここから出してよ、いつもの場所に帰りたいよ」
―― と、すさまじい声で、ひたすら鳴き続ける。

   *  *  *  *  *

窓の外の、光と音。
わずかな隙間から入ってくる風、香り。
それらに反応して、おむさんは、狂ったように、鳴き続ける。

さて。

そんなおむさんは、障子や襖を開けてしまう。
障子を固定すれば、障子紙を破ってしまう。
だから、ケージが必要である。

私が在室している間は、ケージから出せるが、
私が部屋から出るときや眠るときは、
おむさんをケージに入れる。

   *  *  *  *  *

小さいケージを買ったのを、後悔している。
仔猫にはちょうどいい大きさなのだが ―― 。

しょうがないので、横に倒して使った。

小さなケージに合せて購入したトイレが、
これまた、たいへん小さいものなので、
どうしても、こういうことになってしまう。
銅の太い針金があったので、
トイレが倒れないように工夫をした。
トイレを動かすときは、
針金をぐにゃりと曲げればよい。

これでもう、大丈夫。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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