恐怖のスイッチ

2010年12月15日 16時33分16秒 | B地点 おむ

 

 

おむさんの右体側部には、黒い丸がある。
「あらためて見ると、その黒丸は愛嬌があるな」
「触ってみたくなるよ。なんとなく意味ありげだし」
「この黒丸はね、恐怖のスイッチなんですよ~」
「何~? 恐怖のスイッチだと~?」
「うふふふふ。ここを押すと、恐ろしいことが起こるんですよ」
「ほほう? 面白い! 押してやろうじゃないか!」
「ここを押せばいいんだな?」
ぐいっ
ばっ
ひょい
「うふふふっ」
「毛布を没収するスイッチでした~♪」

「何っ!?」
「また没収か……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


お持ち帰りですか?

2010年12月15日 16時12分16秒 | B地点 おかか

 

 

今日も、おむさんがリュックに乗っている。
遅れてやって来たのは、おかか先生である。
「ちぇっ。今日も先を越されたか……」
「ま、しょうがない。リュックに乗るのは、早い者勝ちだからな」
しかし、やがて ――
「用事があるので、今日はもう失礼します」
「そ、そうか? じゃあ、またな」
「やった! リュックが空いたぞ! 乗れるぞ!」
たったったっ
「あ、あれ?」
「リュックが無い!」
「あいつ、持って帰ったのか……」

がくっ