いつもの落ち

2010年12月06日 16時18分16秒 | B地点 おむ

 

 

時々散歩に来るお姉さんが、
僕を、ナデナデしてくれたんだ。
「うふふ。楽しかったなあ」
……その時、ふと見上げたら、
護岸の上に、ゆうちゃんがいたんだ。
「ねえねえ。ゆうちゃんも、ここまで降りておいでよ」
「ここまで来れば、楽しいよ。ナデナデしてもらえるよ」
「こんな高い所から降りるのは、ちょっと怖いよ」
「木登りは得意だけど、降りるのは苦手なんだ……」
「ふん! 猫のくせに! この程度の高さから降りられんとはな!」
「あ、おかか先生……」
「手本を見せてやる。私が華麗に降りるところを、よく見ておけよ」
「だ、大丈夫かなあ。なんだか、オチが見えた気がするなあ」
「とお~っ!」

バッ
「あっ、危ない!」
どて~っ

「あいたたた……」
「ああ、やっぱり……」