記録

2009年09月20日 17時45分00秒 | B地点 おむ


 

前回から2日後。おむさんの排泄である。
すわ、と緊張したが、しかしこの日この時は、排尿ではなく排便だったようである。
以前にも書いたが、おかか先生が私の目の前で排泄することを好むのと対照的に、おむさんは私の前では排泄をしないのが「基本」である。
その意味では、たいへん珍しい写真である。
おむさんも、おかか先生も、人の通らない場所で排泄し、ていねいに土をかける。従って、誰かに迷惑をかけることはまずない。
―― ところで、この場所では、「色々な意味で無責任な餌やり」が目に付く。
この地域では従来から、地方自治体が提示したプランに沿う形で、複数のボランティアさん達により、不妊・去勢手術と併せ、個々の猫の好みと健康状態に即した、量的にも質的にも適切な給餌が行われている。投薬や、獣医師による診療も。
そうした事情を知らずに、(ないし、知ろうとせずに、)過剰な量の餌を(或いは、猫にふさわしくない、とんでもない「餌」を)放置していく人が後を絶たない。「ちょっとおかしい」人もいて、注意しても聞き入れず、説明しても理解しようとしない。プラスチックのトレイも放置される。餌の空き缶を投げ捨てていく人までいる。
その結果、猫が食べ過ぎて嘔吐したり、放置された残餌により悪臭(腐敗臭)虫害(ハエ)鳥害(カラス)が生じたり、トレイや空き缶が散乱したりする。つまり、環境がそこなわれ、人と猫の生活と健康がおびやかされる。
まさにそうしたことがないようにと細心の配慮をしているボランティアさん達が、いわれのない非難を受けることにもつながりかねない。そうなれば当然、ボランティアさん達のモティベーションも低下する。
「猫好き」な人々の軽率な行為が、かえって猫のためにマイナスになっているわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


パフォーマー

2009年09月20日 17時13分00秒 | B地点 おむ

 

 

あかいはな しおれた
かなしいな
しおれて かれた
さびしいな
きいろいはな さいた
うれしいな
げんきに さいた
たのしいな
「おっ! いいね。雰囲気が出てるなあ!」
「童謡の世界だよなあ……!」
「へへへ。いいでしょ。続きがあるんですよ」
「……ああっ!?」
「うわあああ!」
「ああーっ」
「……ふふ。どうですか?」
「ど、動揺の世界かね?」

「そうで~す」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ほのぼの酸っぱいブドウの日常

2009年09月20日 16時52分00秒 | B地点 おむ

 

 

おむさんは、カメラ用のバッグに乗っていた。
これはこれで、お気に入りらしい。
「ということは……リュックが空いているわけだな」

「では、座らせてもらおうか」


※参照:
  『かなり実話』
  『愛には誤解が含まれている』
  『せりふはいらない』

「これに乗るのは、ひさしぶりだ」
「楽しみだな」
「ま、待って下さい!」

「ん?」
「僕が乗ります!」

「お、おい……」
「これは僕のものです!」

「え? そうなのか?」
「と、とにかく、僕が乗るんですっ」
「……」

「……」
「ちぇっ」
「なあに。あのリュック、座り心地はたいして良くないんだよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最大の危機

2009年09月19日 16時58分00秒 | B地点 おむ

 

 

オムイ外伝シリーズ 第二部(超時空篇) 第6話



オムイを狙う黒い影……。
「ふははは!」
「むッ?」
「オムイ! 覚悟せい!」
「追忍か!」
「ふっふっふ……」
「あッ!?」
「オムイ! 覚悟せい!」
「もう一人いたか!」
「ふふふ。そいつらは俺の影よ」
「何ッ!?」
「総勢三人! さあオムイ、どう闘う?」
「き、貴様あ!」
「ぐはははは!」
「……ふん」
「そんなことでは、この俺は倒せんぞ」
「貴様らを一気に消してやる!」
「作者を襲えばいいんだ!」
ガブーッ

「作者が消えれば、貴様らも全員消える!」
「うわッ!? た、たわけ!」
「作者を消せば、貴様も消えるんだぞーッ」
「はッ? そ、そうか! しまッた!」
「ぐはあーッ! か、体が消えるーッ」
「うわああーーッ! お、俺も消えるーッ」
しかし、作者は不死身だった。

「……むッ?」
「た、助かったらしい」
「ほっ」
「おいオムイ、今回は危なかったなあ」

「……ま、まあな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


記録

2009年09月18日 18時20分00秒 | B地点 おむ

 

 

おむの宿痾(下部尿路症候群)については既述したので、ここでは繰り返さない。

「いつもの場所で、私の見ている前で排尿を見せるかどうか」が頻尿を疑うための目安となることも既に記した。

この日この時、ひさしぶりに(数ヶ月ぶりに)おむの排尿する姿が見られた。(暗かったため写真はなし。)ただし、その後かなりの時間をかけて観察したが、頻尿は認められなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


光陰矢の如し

2009年09月18日 17時07分00秒 | B地点 おかか

 

 

おなじみ、おかか先生とおむさんである。
のどかな秋の夕暮に、何やら世間話をしているようだ。
一体どんな話をしているのか、こっそり聞いてみようではないか……。
「ん~」
「もう一年か……」
「ねえ先生、早いものですねえ」
「何のことかね?」
「ランキングに参加してから一年ですよ」
「おお! あれから一年か!」

「一年でこの成績なら、立派じゃないか?」

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「ん~、まあ、ブログ自体がつぶれなかっただけでも奇蹟ですよ」
「そう言うな。よく頑張ってるほうだよ」

「そうですか?」
「じゃあ、アレはどうなったんです?」
「アレとは?」
「……書籍化ですよ」
どきっ
「……」
「……」
「先生、まさか……」

「あ~、いやなに、そのあの」
「ちょ、ちょっと用事を思い出した!」

「先生、逃げなくてもいいですよ」

「に、逃げるだなんてそんな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


へびじゃ!(一応だじゃれ)

2009年09月17日 18時19分00秒 | B地点 おむ

 

 

小さなヘビである。
さすがに、マムシではないようだ。
(そもそも、この場所にマムシがいるという話は聞いたことがない。)
おそらく、幼いアオダイショウであろう。

このページに掲載されている、アオダイショウの「典型的な斑紋の幼蛇」にそっくりである。

なお、引用元のトップページは、日本産爬虫類トップページ(日本の鱗たち/じゃぷれっぷ in FIELD Star)。

もっとも、私はこの個体を持ち帰って精査したわけではないので、断定はできない。
猫たちに万一のことがあっては困るので、ヘビさんには早々にお引き取りを願ったが、

猫たちはいつまでもヘビを探していた。

参照、『とっても危険な昼下がり』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


疲弊

2009年09月17日 17時32分00秒 | B地点 おむ

 

 

つらいことや苦しいこと?
そりゃ色々あるよ
うんざりさせられて
何もかもイヤになってしまうことだって
そういう時は
なるべく楽しく遊ぶようにしてるよ
お気に入りのリュックに乗って
愉快に過ごすようにしてるよ
クヨクヨしてもしょうがないもの
おかか先生の言う通りさ
おかか先生はこうも言ったよ
花は必ずしおれるって
先生の言う意味とは違うかもしれないけど
つらいこともいつか必ず終わるし
どうしても解決できないことも
百年も経てば枯れて腐って無になるよ
……そんな考え方って消極的かな?
百年も待ってられないしね
大切なのは今どうするかだ
でもどうせ今すぐには解決できないんだから
今を有効に使ったほうがいい
眠って英気を養うとかね……
……まどろんでから目を開けると
おかか先生がじっと見ていた
先生がいてくれることを僕は知ってた
だから安心して眠れたんだ
こんな風にして今日も日が暮れた
明日もこの程度ならまあ上出来だと思うんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「彼岸花」と「悲願だな」は似ている(笑)

2009年09月16日 17時31分00秒 | B地点 おかか

 

 

オムイ外伝シリーズ 第五部(人情濃厚篇) 第17話



オムイの奴は、ヒガンバナに化けていたのだ。
しかし、俺はそれを見抜いた。
必殺の回し蹴り!

ビシッ
「ぐはあーーーッ」という、オムイの悲鳴。
ガクッ
「遂にオムイを倒したぞ!」
「ふふふ」
―― だがその時、妙な揺れを感じた。

「……むおッ!?」
ぐらぐらぐら

「じ、地震か?」
「ううッ!?」
単なる揺れではない。世界がぐるぐると回っているのだ。

「こ、これは一体……?」
「うわあああ……」
「……」
「……はッ!?」
「な、なんだ。夢か……」
「胡蝶の夢ならぬ、誇張の夢だったか……」