おなじみ、おかか先生とおむさんである。 | |
のどかな秋の夕暮に、何やら世間話をしているようだ。 | |
一体どんな話をしているのか、こっそり聞いてみようではないか……。 | |
「ん~」 | |
「もう一年か……」 | |
「ねえ先生、早いものですねえ」 | |
「何のことかね?」 | |
「ランキングに参加してから一年ですよ」 | |
「おお! あれから一年か!」 | |
「一年でこの成績なら、立派じゃないか?」 | |
「ん~、まあ、ブログ自体がつぶれなかっただけでも奇蹟ですよ」 | |
「そう言うな。よく頑張ってるほうだよ」 「そうですか?」 | |
「じゃあ、アレはどうなったんです?」 | |
「アレとは?」 | |
「……書籍化ですよ」 | |
どきっ | |
「……」 | |
「……」 | |
「先生、まさか……」 「あ~、いやなに、そのあの」 | |
「ちょ、ちょっと用事を思い出した!」 | |
「先生、逃げなくてもいいですよ」 |