不安

2009年09月13日 17時55分00秒 | B地点 おむ

 

 

涼しい季節になったね
ヒガンバナが次々に咲くよ
綺麗だけれど
いや、とても綺麗だから、なおさら、
なんだか怖い
この花は、彼岸を、死を、連想させる
不吉な花とも言われている
おかか先生のことを考えてしまうんだ
おかか先生が死んだら、どうしよう
考えると、居ても立ってもいられなくなる
「先生……」
「おかか先生っ!」
「……ん? 何だい?」
「い、いえ、別に……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


科学忍法

2009年09月13日 17時22分00秒 | B地点 おかか



 

オムイ外伝シリーズ 第三部(武芸帳篇) 第37話


追忍は不敵な笑みを浮かべていた。

「ふっふっふ……」
「新しい忍術を会得したぞ! 今から披露してやる」
いにしえの某アニメからヒントを得たのだよ」
「科学忍法、竜巻ファイター!」
ぐりりぃ~ん

すさまじい首の回転である。
その高速回転によって、恐ろしい竜巻が引き起こされた。確かに、科学的にじゅうぶん可能な忍法であると言えよう。

ゴオオォーーーッ
だが、追忍自身が、その竜巻に巻き込まれてしまった。これもまた、科学的に当然の帰結である……。

「うわーッ!?」
「ぐはあああーーーッ」
ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ああ気持いいっ

2009年09月13日 16時30分00秒 | 一期一会

 

 

散歩をしていたら
タチの悪そうな連中がたむろして、道をふさいでいた
彼等はおもむろに私を取り囲み
イヤな目付きでにらんでくる

「おう兄ちゃん、カネを返しな」

と、一人が言った

「あ、あなたたちに借金なんかありませんよ?」

と私が答えると、

「聞こえまへんな」という顔をされた
おびえた私が

「そ、それに、お金なんかありません」

と言うと、彼等はゲラゲラと笑うのだった

彼等は何ごとかを話し合っていたが
やがて悪だくみの相談がまとまったらしい
いきなり私にとびかかってきて
袖口をつかみ
「サイフを置いてけや!」

と脅すのだった
私は彼等に財布を渡し、ほうほうの体で逃げ帰った……
要するに私はカツアゲされたわけであるが
とても気持がよかったので、またあそこに行ってみようと思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


わりと普通の闘い

2009年09月13日 14時51分00秒 | G地点 ミーコ

 

 

オムイ外伝シリーズ 第三部(武芸帳篇) 第36話



くの一、ミーコである。
「何ッ? オムイに関する情報とな?」
「オムイの奴はネコジャラシに化けている?」
「勝機! 今ならオムイを倒せる!」
「は~はっはっは~!」
「よ~し、ゆくぞ」
「むむッ、さっそく現れたなオムイ!」
「たあッ」
ガシッ
「捕まえたぞオムイ!」
「おっと。逃がすものか」
「ふふふ。念仏でも唱えるがいい」
ガブッ
「噛み殺してやる!」
オムイ、ピンチである。
しかしオムイは、その超人的な技で、
ミーコの鋭い牙から、間一髪で逃れたのだった。
「くッ、さすがだなオムイ!」
オムイはそのまま高く跳躍し、
樹上へと身を移した。

すたっ
「オムイめ!」
「逃がすものか~ッ!」

ばっ
 しかしオムイの姿は既に無く、
勢い余ったミーコは、幹に頭をぶつけてしまった。

ごっち~ん
ドサッ
「ぐはあーーーッ」
ガクッ