ラジオと二人

2009年09月05日 15時30分00秒 | G地点 チッチ

 




オムイ外伝シリーズ 第四部(奇想天外篇) 第29話



公儀隠密に追われる、抜け忍オムイである。
ご覧の通り、オムイはこの日、チッチに化けていた。
これなら見付からないだろう。そう考えたオムイは、のんびりラジオを聞いていた。
しかし ――

「はッ!? ま、待てよ?」
「江戸時代に、ラジオが存在するはずがない!」
「ま、まさか……追忍か!」

そう。オムイが見抜いた通り、追忍はラジオに化けて、隙を窺っていたのである。

ガッ

「ぐはーーーッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


来たれ新人

2009年09月05日 15時04分00秒 | G地点 その他

 

 

往く猫もいれば、来る猫もいる。

夏の終わりに現れた新人を紹介しよう。
この日はまだ名前が無かったが、後日ボランティアさんによって「ナツ」と名付けられた。

みな「ナッちゃん」と呼ぶ。
おむさんのような「チョビひげ」があるけれど、メスである。
元飼い猫であろう。この日私は近付くことができなかったが、実はとても人懐っこい猫であることが後に判明した。
ボランティアさんによる給餌。

ナッちゃんはその後、この場所にすっかり定着した。
いずれ写真の整理ができ次第、ナッちゃんの可愛い姿をどんどん掲載するつもりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


風が吹くたび

2009年09月05日 14時30分00秒 | G地点 その他

 

 

あたしのこと、憶えてるでしょ
そう、あたしはナナ
そして、これがクロ子ちゃん
あたしたち、仲良しなんだ
よく一緒に過ごすの
でもね、似た者どうしってわけじゃない
むしろ、正反対だったりするの
例えば ―― クロ子ちゃんは、ニンゲンは平気だけど
あたしは、ニンゲンって苦手なんだ
あら、そんな話をしてたら、ニンゲンが来たよ
あたしは遠慮するわ……
―― やって来たのは、女の子が二人
女の子たちは、花を摘んできたり
ネコジャラシを持ってきたりして
クロ子ちゃんと遊びたがってた
クロ子ちゃんは、特に喜びもしなかったけど
女の子たちと、のんびり付き合ってた
風が吹くたびに
女の子のスカートが揺れていた
ふふ、クロ子ちゃん、素敵ね
……やがて、みんな帰っていった
あたしも、いちどニンゲンと遊んでみようかな