遠い背中

2009年09月29日 17時47分00秒 | B地点 おかか

 

上から 見える

大きな 背中
白くて きれい

まあるい 背中
頼りに してる

背中が 今日は
なんだか とても

寂しく 見える
だんだん 時が

流れる うちに
見えない 重荷

背負った 背中
つぶれぬ ように

ゆっくり 歩く
小さく 見える

大きな 背中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


片目

2009年09月29日 17時27分00秒 | B地点 おかか

 

おむさんと、おかか先生である。
おむさんは、お気に入りのリュックに乗っている。
だが、いまひとつ気分がすぐれないようだ。

「ねえ先生。このリュック……」

「大好きなんですけど、でも、肌触りがちょっと……」
「ザラザラしてると言うか、ゴワゴワしてると言うか……」
「つまり、こういうことだね?」
「そ、そうです。硬めなんです……」

「うむ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


○○○が出るツボ(後編)

2009年09月29日 17時04分00秒 | B地点 おかか

 

 

承前


「では、いきますよ!」

ぽきぽき

ぴっ
「はうあっ」
くいっくいっ
こきこきこき
「む、むむっ……」
「先生、もう少しガマンして下さいね!」

ぐりぐりぐりっ

「ううっ、はぁはぁ」

「はぁ……はぁあ~ん」
「むぅ……」
「……どうです? 効いたでしょ?」
「う、うむ……」
「……」

むくり
ガサガサ
ぷりっ
「ああっ!?」
「あ~、スッキリした~♪」
「し、しまった……」

どうやら、ウンチが出るツボを押してしまったらしい。
「ゲンキが出たよ。さすがだ。ありがとう!」
「ど、どういたしまして……」

 

 

 


 

 

 















 

 

 


 




にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ

ゲンキが出るツボは……これだ!
これを押すんだよ!

ぴっ



○○○が出るツボ(前編)

2009年09月29日 16時51分00秒 | B地点 おかか

 

 

「おい、オシッコの件、大丈夫かね?」
「まさか、また膀胱炎か尿道炎……」
「いやあ、大丈夫ですよ」

「頻尿じゃありませんし。たまたまです」

「涼しくなったんで、オシッコが近くなったんでしょう」
「そうか。ならいいが」
「それより先生は?」
「時々吐いてるでしょ?」
「なあに。つい食べ過ぎてしまってな」
「体は大丈夫だが、精神的にちょっとな」
「最近、気分が落ち込みがちでな……」

「……ツボ押しをしましょうか?」

「え?」
「ゲンキが出るツボを押してあげますよ」
「そ、そうか? できるのか?」
「できますともっ。先生の直伝ですから!」
「……じゃ、頼もうかな?」

「おまかせ下さい」


つづく