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カナちゃんである。まだ飼い猫にならず、ここにいる。 |
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この日、カナちゃんは、小鳥を追って木に登り、 |
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降りられなくなってしまった。 |
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まあ、よくあることである。 |
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読者もご存じの通り、猫は一般に、「登る」のは上手だが、「降りる」のは苦手である。 |
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カナちゃんはまだ若いので、木登りや「木降り」の経験が浅いらしい。 |
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時間はかかるが自力で降りるだろう、とボランティアさんはおっしゃる。 |
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私もそう思った。 |
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否、より積極的に、「自力で降りる(ことを学習する)べきである」と考えた。で、私も静観していた。 |
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それにしても、なかなか降りられない。 |
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哀れな声でニャーニャー鳴く。 |
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こうなると助けたくなるのが人情というものである。 |
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それに、まさか木の上で夜明かしさせるわけにもいかない。 |
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ボランティアさんも私も、色々と骨折ってみたが、なにしろ足場が悪く、うまくいかない。 |
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そこで、長い棒か板を持ってこようという話になったが、 |
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結局、カナちゃんは自力で降りた。 |
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後で調べてみたら、木の上にいたのは正味20分ほどであった。 |
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降りてきたカナちゃんは、暫く興奮していた。 |
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いや~、今日はびっくりしたよ。 |
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昼寝をしていた僕は、妙な気配で目が覚めたんだ。 |
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ふと見ると、 |
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タヌキだ! |
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「大変だ! おかか先生に知らせなきゃ!」 |
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僕は先生のもとへと駆けつけた。 |
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そしたら、そこにも白いタヌキが! |
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「誰がタヌキだ!」 「……あっ!? す、すみません」 |
本当にタヌキがおむさん達のテリトリーのすぐ近くまで来ていたのです。(この写真の原板は4コマ目のそれと同一。) なお、「G地点」にいたタヌキはこちら。 |
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※ ご注意 ※
以下は、『惑星ソラリス』のパロディです。いえ、パロディというほど立派なものではありませんが、ともかく、『惑星ソラリス』/『ソラリス』/『ソラリスの陽のもとに』の前半の核心となる設定の一部が、以下で用いられています。つまり、いわゆる「ネタバレ」です。映画および/または小説を未見/未読の方は、以下をご覧にならないよう、おすすめします。
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課長おむ耕作である。 |
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惑星ソラリスにたった一人で出張中なので、無聊をかこっている。 |
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ところで、ソラリスの海は思考を現実化してしまう。 |
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そこで耕作は、「串刺しにされた自分」や、 |
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「胴長になった自分」などを現実化して、ヒマつぶしをしていた。 |
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しかしやはり退屈なので、 |
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腹心の部下、係長おかか豊作を思考してみた。 |
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やがて、おかか豊作が現れた。 (直下につづく) |
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(承前)
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僕も、謝るべきだって、理屈では解っているのに、 |
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意地を張ってしまって、何も言えない |
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でもとにかく、先生が帰って来てくれて嬉しかった |
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思わず顔がほころんだ |
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その瞬間、先生が振り向いたので、僕は慌てて、ヘンな顔をしてごまかした |
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けれど、先生には僕の笑顔を見られてしまっただろう |
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それでよかったと思うんだ |
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僕は、おかか先生と、 |
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ケンカをしてしまった |
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先生は、ぷいとどこかへ行ってしまった |
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先生がいなくなると、僕は不安になり、心配になった |
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どこへ行ったんだろう |
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先生が帰って来たら、謝ろう |
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やがて先生は帰って来た |
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謝らなくっちゃ……
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