猫が踏んじゃった(後編)

2009年01月17日 14時41分00秒 | B地点 おかか

 

承前


「いや、円月殺法って、最近あまり聞かないから」

「な、何だと?」

「……オムイ、お前、歳はいくつだ?」

「どきっ」
「えっ、おい? 実は結構な歳なんじゃないのか?」

「……くっ」
「……くくっ」
「……くっくっく。追忍よ、地雷を踏んだな!」
「えッ!?」
ちゅどかーん

「ぐはあーーーッ!?」
ガクッ

年齢の話は、タブーだったらしい……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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非ユークリッド的な何か

2009年01月17日 13時52分00秒 | B地点 おかか

 

「ゆくぞ、追忍め」

「来い、オムイ!」
ダッ
ダダーッ

「む、むむッ?」
「オムイめ、逃げたのか?」
当然ながら追忍は、オムイの走り去った方向にのみ、注意を集中していた。
オムイはその裏をかいて、地球を一周し、反対側から現れた。

「ふははは!」

「うッ!?」
「ぐはーーーッ!」

不意を突かれた追忍は、ひとたまりもなく敗れた。
ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんな日常

2009年01月15日 14時45分00秒 | B地点 おむ

 

ほかほかのカイロを
毛布の中に入れておく。
おむさんは重役出勤だ。
当然のように「部長のイス」に乗る。
体を温めてじっくり休める時間を、なるべく長く。
リリース以来、体調は悪くないようだ。
オモチャにもよく反応する。
一人遊びもする。
まだ何度か、きつい冷え込みが来るだろうが、
なんとかこの冬を乗り切ってくれるだろう。

……とまあ、こんな日常である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


何が

2009年01月15日 14時34分47秒 | B地点 おむ

 

以下、たまには、ドキュメンタリー(?)で。
これらは、数秒間の出来事の、連続写真です。(1秒あたり2~3枚の撮影。)

いつもなら、他の場面の写真と組み合わせて、ちょっとしたストーリー仕立てにまとめるところですが、今回は、連続写真をそのまま並べます。
おかか先生の後方から、
おむさんが、
廻り込み、
脇から、
近付いて……
!?
!?!?
(この一枚、わざとトリミングしたわけではありません。画面向かって左側へと両者が素早く移動したため、カメラが追随できなかったのです。)
さて、何が起こったのでしょう? おむさんとおかか先生は、何を感じ、何を考えたのでしょう? 実際に見ていた私にも、よくは判りません。或る程度の推測しかできません。

彼等自身が語ってくれない限り、正解は永遠の謎です。その意味で、正解はありません。

何が起こったのか、どうぞ自由に、推測したり、想像したり、創造したり、してみて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


こしょこしょ&ぽんぽん

2009年01月15日 14時17分00秒 | B地点 おかか

 

霜柱である。
まだまだ寒い日々が続く。

「おやおや先生、またハナちょうちんが。ささ、エネループカイロをどうぞ」

「おっ、いつもすまんね」

「んじゃ、さっそく……」
「うむ、温かい」
「さあ先生。次は、頭こしょこしょをどうぞ」

「おほっ!?」
「むほほほっ」

「先生、目が無くなっちゃってますよ(笑)」

「知らんのか若造? 『~には目がない』という言い方を?」

「えっ? こういう意味なんですか?(笑)」

「先生。最後に、お尻ぽんぽんをどうぞ」

「んむはっ♪」

「むは~~~ッ!」
「はぁはぁはぁ」

「先生の熱い吐息で、霜も溶けそうですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そんな日常

2009年01月15日 14時04分00秒 | B地点 おかか

 

私が呼べば
おかか先生がやってくる。
ご機嫌うるわしい。
以前もそうだったが、冬場はいつも鼻をズーズー鳴らしている。
またハナちょうちんが出てしまった。
寒い時期は、あまりオモチャでは遊ばない。

とにかく元気だ。


(01月23日現在、ちょっとゲホゲホしていたが……。)

向こう岸にも猫がいた。
男爵Aであろうか。
鳥もいる。
飛び立った。

……とまあ、そんな日常である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


いたわり

2009年01月14日 14時30分00秒 | B地点 おかか

 

「う~む、エネループカイロは温かくていいなあ」
「……む? 冷たくなってきたぞ」
「ありゃ、LEDが消えてるな」
「お~い! 電池が切れたぞ~っ!」
「……なんだ? 誰も居ないのか?」
「やれやれ」
「……しかし、お前も毎日、働きづめだなあ」

「よし、今日は私がお前を温めてやるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カメラの若造の心も、温めてやるか。
一周年には本にしたい、なんてほざいてるしな……。

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吐息の誘惑(前編)

2009年01月14日 13時55分00秒 | B地点 おむ

 

「オムイ! 吐息の風圧で勝負だ!」
「と、吐息の風圧!?」
「わしの肺活量を思い知れ!」
「がーっ!」
ぶわー

「うッ、凄い風圧だ!」
ぶわぶわー

「ううう……」
  ぶわぶわぶわーーー

「うわあッ!」

グキッ

「ふふふ! どうだ、オムイ!」


つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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白玉楼中のジャラシとなる

2009年01月13日 16時18分00秒 | G地点 チッチ

 

抜け忍、オムイである。
そう、オムイは、「移し身の術」を用いて、チッチに姿を変えているのである。
他方、追忍は、「変身の術」を使って、ジャラシに化けていた。
秘術の限りを尽くす両者の、激しい闘いである。
だが、遂に、オムイが追忍を手中に捉えた。
ブチッ
「ぐはあーーーッ!」
ガクッ

 

 

2008年05月26日に購入された、あのジャラシが、とうとう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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(背景の色が変です。慣れないPCで作業したので。)

 

 


オトナとコドモ(後編)

2009年01月13日 15時49分00秒 | G地点 ミーコ

 

承前


「光の効果を、きちんと計算するとか」

「可愛らしく、舌を出してみせるとか」
「時には、躍動感あふれる野生の姿を強調したり」
「また時には、淫靡な雰囲気を醸し出したりね」
「そういった凝った演出に、オトナの余裕が表れるのよ」
「どう、チッチ? おわかり?」
「わーい、わーい!」

チッチは何も聞いていなかった。
ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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オトナとコドモ(前編)

2009年01月13日 15時47分00秒 | G地点 ミーコ

 

「わーい、わーい!」

チッチは相変わらず、毛玉のオモチャに夢中である。
「……」
「わーい、わーい!」
「……ふっ。チッチはまだまだ子供ね」
「えっ?」
「ねえチッチ。あなたも、オトナにならなくちゃ」
「いいこと、オトナというものはね、たとえオモチャで遊ぶ時でも、余裕を忘れないものよ」

「例えば、カメラに向かって、にっこり微笑するとか」


つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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