(承前)
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「……オムイ、お前、歳はいくつだ?」 「どきっ」 | |
「えっ、おい? 実は結構な歳なんじゃないのか?」 「……くっ」 | |
「……くくっ」 | |
「……くっくっく。追忍よ、地雷を踏んだな!」 | |
「えッ!?」 | |
ちゅどかーん 「ぐはあーーーッ!?」 | |
ガクッ 年齢の話は、タブーだったらしい……。 |
投稿時バージョン→ |
(承前)
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「……オムイ、お前、歳はいくつだ?」 「どきっ」 | |
「えっ、おい? 実は結構な歳なんじゃないのか?」 「……くっ」 | |
「……くくっ」 | |
「……くっくっく。追忍よ、地雷を踏んだな!」 | |
「えッ!?」 | |
ちゅどかーん 「ぐはあーーーッ!?」 | |
ガクッ 年齢の話は、タブーだったらしい……。 |
投稿時バージョン→ |
ほかほかのカイロを | |
毛布の中に入れておく。 | |
おむさんは重役出勤だ。 | |
当然のように「部長のイス」に乗る。 | |
体を温めてじっくり休める時間を、なるべく長く。 | |
リリース以来、体調は悪くないようだ。 | |
オモチャにもよく反応する。 | |
一人遊びもする。 | |
まだ何度か、きつい冷え込みが来るだろうが、 | |
なんとかこの冬を乗り切ってくれるだろう。 ……とまあ、こんな日常である。 |
私が呼べば | |
おかか先生がやってくる。 | |
ご機嫌うるわしい。 | |
以前もそうだったが、冬場はいつも鼻をズーズー鳴らしている。 | |
またハナちょうちんが出てしまった。 | |
寒い時期は、あまりオモチャでは遊ばない。 | |
とにかく元気だ。
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向こう岸にも猫がいた。 | |
男爵Aであろうか。 | |
鳥もいる。 | |
飛び立った。 ……とまあ、そんな日常である。 |
(承前)
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「いくぞ!」 | |
「がーっ」 | |
びゅわー 「うぐっ!?」 | |
びゅわーびゅわー 「うわあああ!」 | |
追忍は吹き飛ばされてしまった。 ごろごろごろっ 「ぐはあーーーーッ!」 | |
ガクッ | |
「勝った……!」 |
投稿時バージョン→ |
「オムイ! 吐息の風圧で勝負だ!」 | |
「と、吐息の風圧!?」 | |
「わしの肺活量を思い知れ!」 | |
「がーっ!」 | |
ぶわー 「うッ、凄い風圧だ!」 | |
ぶわぶわー 「ううう……」 | |
ぶわぶわぶわーーー 「うわあッ!」 グキッ | |
「ふふふ! どうだ、オムイ!」
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投稿時バージョン→ |
抜け忍、オムイである。 | |
そう、オムイは、「移し身の術」を用いて、チッチに姿を変えているのである。 | |
他方、追忍は、「変身の術」を使って、ジャラシに化けていた。 | |
秘術の限りを尽くす両者の、激しい闘いである。 | |
だが、遂に、オムイが追忍を手中に捉えた。 | |
ブチッ | |
「ぐはあーーーッ!」 | |
ガクッ |
2008年05月26日に購入された、あのジャラシが、とうとう……。 |
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(承前)
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「可愛らしく、舌を出してみせるとか」 | |
「時には、躍動感あふれる野生の姿を強調したり」 | |
「また時には、淫靡な雰囲気を醸し出したりね」 | |
「そういった凝った演出に、オトナの余裕が表れるのよ」 | |
「どう、チッチ? おわかり?」 | |
「わーい、わーい!」 チッチは何も聞いていなかった。 | |
ガクッ |
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「わーい、わーい!」 チッチは相変わらず、毛玉のオモチャに夢中である。 | |
「……」 | |
「わーい、わーい!」 | |
「……ふっ。チッチはまだまだ子供ね」 | |
「えっ?」 | |
「ねえチッチ。あなたも、オトナにならなくちゃ」 | |
「いいこと、オトナというものはね、たとえオモチャで遊ぶ時でも、余裕を忘れないものよ」 | |
「例えば、カメラに向かって、にっこり微笑するとか」
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