白玉楼中のジャラシとなる

2009年01月13日 16時18分00秒 | G地点 チッチ

 

抜け忍、オムイである。
そう、オムイは、「移し身の術」を用いて、チッチに姿を変えているのである。
他方、追忍は、「変身の術」を使って、ジャラシに化けていた。
秘術の限りを尽くす両者の、激しい闘いである。
だが、遂に、オムイが追忍を手中に捉えた。
ブチッ
「ぐはあーーーッ!」
ガクッ

 

 

2008年05月26日に購入された、あのジャラシが、とうとう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿時バージョン→
(背景の色が変です。慣れないPCで作業したので。)

 

 


オトナとコドモ(後編)

2009年01月13日 15時49分00秒 | G地点 ミーコ

 

承前


「光の効果を、きちんと計算するとか」

「可愛らしく、舌を出してみせるとか」
「時には、躍動感あふれる野生の姿を強調したり」
「また時には、淫靡な雰囲気を醸し出したりね」
「そういった凝った演出に、オトナの余裕が表れるのよ」
「どう、チッチ? おわかり?」
「わーい、わーい!」

チッチは何も聞いていなかった。
ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿時バージョン→

 

 


オトナとコドモ(前編)

2009年01月13日 15時47分00秒 | G地点 ミーコ

 

「わーい、わーい!」

チッチは相変わらず、毛玉のオモチャに夢中である。
「……」
「わーい、わーい!」
「……ふっ。チッチはまだまだ子供ね」
「えっ?」
「ねえチッチ。あなたも、オトナにならなくちゃ」
「いいこと、オトナというものはね、たとえオモチャで遊ぶ時でも、余裕を忘れないものよ」

「例えば、カメラに向かって、にっこり微笑するとか」


つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿時バージョン→

 

 


栄光

2009年01月13日 15時41分00秒 | G地点 その他

 

読者諸兄姉は、この猫をご記憶であろう。
そう。新人として、既にご紹介しておいた。
カナちゃんと呼ばれている。
カナちゃんは、屡々キャットに追いかけられる。
キャットは去勢されているが、どうもカナちゃんのことが好きらしい。
虐められているようにも見えるが、カナちゃんもまんざらではないのだろう、と私は勝手に想像している。
キャットも、カナちゃんを傷つけるほどのことはしない。
キャットに追い詰められると、カナちゃんは、耳を伏せて仰向きになる。
ところで、この日、カナちゃんを飼いたいという人が来ていた。
ここに詳しく書くわけにはいかないが、ちょっとした技術的困難のため、この日はカナちゃんの引っ越しは取りやめになった。
だが恐らく、近い内に、カナちゃんは飼い猫となるだろう。或いは、もう、なっているかもしれない。
カナちゃんの未来に、栄光あれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


明暗

2009年01月13日 14時48分00秒 | B地点 おむ

 

オムイを狙う黒い影。刺客すなわち追忍である。
これを迎え撃つ、抜け忍オムイである。
「オムイ! このパタパタ剣を受けてみよ!」
「喰らえッ」

「なんの!」
「真剣白刃取りの極意!」

「や、やるな、オムイ!」
ガブ

「うぐッ!?」
ガブガブガブ

「ぐはーーーーッ!」
ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


灯台下暗し

2009年01月13日 14時31分00秒 | B地点 おむ

 

これは抜け忍オムイ ―― ではない! オムイを狙う刺客が、「移し身の術」を用いて、なんと、オムイに化けているのである。
では、本物のオムイは一体どこに?
「オムイ、そこかッ!?」

ビシッ
「……気のせいか?」
「そ、そこかッ!?」

ビシッ
「気のせいか……」
オムイは黄色い毛布に化けていたのだった。

「うわッ、足の下から攻撃かッ!」
「ぐはあーーーッ!」
ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


視角と刺客

2009年01月13日 13時42分00秒 | B地点 おかか

 

「むッ! オムイがいない!」
「くそ、逃がしたか……」
オムイは、サギに化けていたのである。
そして、背後から追忍に忍び寄り、
側頭部を狙って……
グサッ
「ぐはあーーーッ!?」
「ひ、卑怯だぞオムイ、パースを無視するとは……」

ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿時バージョン→

 

 


負けてはいられない

2009年01月13日 13時41分00秒 | B地点 おかか

 

「おっ」
「サギだ」
「獲物を狙っているな」
ザシャッ
「おおっ」
「うーむ、さすがだ!」
「たいしたもんだ!」
「……見習わねば」
「よし、私もやるぞ!」
「……」
「やっぱりやめた」
「……」
「……」
ザシャッ
「どうだ、やったぞ!」
「ふふ。このくらいで満足しておくか!」