夜櫻妖艷

2010年03月27日 18時11分00秒 | B地点 おむ

 

 

陽は沈んだ
僕たち野良猫の時間が始まる
ニンゲンの膝から飛び降りろ
昼間は陽気な桜の花も
僕たちの闇が近付くにつれて
妖しい表情を帯びてくるのだ
ニンゲンの街の明かりを軽蔑するかのように
月が不気味な光を放つ
これで役者は揃った
僕たち野良猫の時間が始まるのだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「狂」宴の後の反省

2010年03月27日 17時33分00秒 | B地点 寄り目ちゃん

 

 

この日、地域猫ボランティアさんが、お酒の差し入れをしてくれた。


※実話

かなり寒かったが、実際、桜の下で酒盛りをしている男女もいたのである。


※実話

そして、おかか先生が、こう言った。

「……よし、私たちも、本格的な花見をするか!」
「酒もあるしな!」
「いいですね、やりましょう!」
「僕も交ぜてよ!」
―― というわけで、猫たちは、酒を飲み始めた。
桜の花の下で、飲んで飲んで、飲みまくった。
そして、猫たちは、したたかに酔っ払ってしまった……。
おかか先生も、泥酔した。
べろんべろんに乱れて、
ぶっ倒れてしまった。
おむさんと、よっちゃんも、ひどく酔った。
なんだか妙な気分になって ―― キスしてしまった。
やがて日が暮れて、酒もなくなり、滅茶苦茶な宴会も、終わりを迎えた。
酔いが覚め、頭も体も、冷えてきた。
おかか先生は、鯨飲したことを深く後悔した。

「ああ……みっともないなあ……」
おむさんも、飲み過ぎを反省した。

「ああ……頭がガンガン痛いよぅ……」
よっちゃんも、慚愧の念にさいなまれた。

「ああ……酔ってキスしちゃうなんて……」
「僕ってバカだ……」
「くぅ~っ! 僕のバカ!」 
「バカ~ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


きっとどこかで

2010年03月27日 15時09分32秒 | G地点 その他

 

 

ナツと名付けられ、ナッちゃんという愛称で親しまれていた、この猫。
これらの写真は、2010年03月27日に撮影されたもの。
桜が咲き始めた頃であった。
10日ほど経ってから、即ち、04月06日に、私が再びこの地を訪れた時、ナッちゃんはもう、いなかった。

この間に、ナッちゃんは、姿を消したのである。
明らかに妊娠していたナッちゃんが、この間に出産したであろうことは、ほぼ間違いない。
或る程度詳しい話をボランティアさんから伺うことができたが、要するに ―― 出産に耐えられなかったのだろう。
その後何ヶ月か、私も一縷の希望を抱いて待ったが、07月08日の時点まで、ナッちゃんの姿は、全く確認されていないそうだ。

もっとも、死が確認されたわけでもない。

母子共に無事で、どこかで幸せに暮らしているのかもしれない。

ご覧の通り、たいへん人懐っこい猫だったので、誰かに飼われている可能性もある。
いずれにしても ―― 私がナッちゃんを撮影したものとしては、この日の、これらの写真が、最後となるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


んもう、いけず!

2010年03月27日 14時46分00秒 | G地点 その他

 

 

チッチです。
おっと、いきなり来たのは、ナナちゃんです。
ナナちゃんは、チッチの気を惹こうとしているようです。
ですが……チッチは相手にしません。
ナナちゃん、再度アタック(死語?)しようとしますが……。
チッチが意に介さないので、ナナちゃんは諦めました。
ナナちゃん、悔しそうです。