たむけの花は

2010年03月06日 12時15分00秒 | B地点 その他

 

 

この日の昼過ぎ、ボランティアさん達は、ピアスちゃんをとある寺院に葬った。私もお供をした。

ピアスちゃんは火葬の後、寺院付属の霊園の供養塔に祀られている。

寺院への出発に先立って、私は拙宅の庭の花を摘んだ。

ボランティアさん達のお取り図らいにより、私はこれらの花々を、ピアスちゃんの棺の中に納めることができた。

私はかつて、ナクちゃんという子猫を、或る椿の木の根元に埋葬した。(ナクちゃんは、ピアスちゃんが居たのと同じ場所に捨てられた子猫である。)

※参照、椿の精

その椿が、ちょうど咲いていたのである。この花は、ナクちゃんの生まれ変わりである。

ナクちゃんが導いてくれたので、ピアスちゃんは迷うことなく、天の高みへと昇っていっただろう。