蟷螂拳は蟷螂の斧

 

 

オムイ外伝　第三部（武芸帳篇）　第55話

	執拗な追跡をかわしながら旅を続ける、抜け忍オムイである。
	この日、疲れ果てたオムイは、つい眠り込んでしまった……。
	しかし、ここにも追忍の眼が光っていた……！ キラーン
	すやすや
	「くッくッく。眠っておるわ……！」
	追忍は、そっと忍び寄った。 ひたひた
	「ふふふ。おい、起きろ、オムイ！」
	「うッ……！？　しまった、追忍か！」
	「ふッふッふ。オムイよ、油断したな！」
	「わ～ッはッはッは～！」
	「今日こそあの世へ送ってやる！」
	「カマキリ拳法を受けてみろ！」 「ううッ……」
	ビシッ
	追忍の拳が、オムイの脇腹に……！
	「……ふふふふふ」
	「ふふん！　いっこうに効かんな！」
	「な、何ーッ！？」
	「今度はこっちの番だ……」
	「う、ううッ」
	「でやあ～ッ」 ビシュッ
	ドカッ 「うわッ」
	オムイの拳が、致命傷を与えた。
	「ぐはあーーーーーッ！！」
	「お、俺の負けだ……」
	ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たいしたことないさ

 

 

	既におむさんがツイッターで速報してくれたことであるが、
	おかか先生が、ちょっとケガをした。
	いや、ケガというほどでもない。 ただ、被毛がはげて、皮膚が少し腫れている。
	おそらくケンカが原因であろう。 野良猫としては、よくあることである。ましてや、今は発情期でもあり、換毛期でもあるので、こういうことは珍しくない。
	おかか先生自身が患部をしきりに舐めているので、敢えて外用薬は使わないことにした。
	毎日様子を見ているが、おそらく自然に治癒するだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗ってやるか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本格的な花見の人たちが来たよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンぼけアクビ