君は転んで血を流す

もう僕は夢のあとが見たいから

サイレン/People In The Box 11.11.28

2011-11-29 05:02:22 | 今日の好きな歌





他人のライブレポを読むのは楽しい。




ノベンバのライブレポ、あと数百字書けば5千字到達って言う長さでした。
でも感じる事が多かったから仕方がない。
レポの中でも書いたんですけど
当日の小林さんの口調って言うのは常にぎこちなくて
言いたい事がまとまってなく、文章や詞とは違って随分と頼りない印象だったんですね。
でもそれがすっごくリアルに感じたっていうか
人間くささを感じる事が出来て
そういう部分でも、やっぱあの詞は本当に思ってることだけを書いてるんだなあ、って思えて
逆にちょっといいな、って思う自分もいたりね。
実に感慨深いライブでしたよ。

自分は素直に、本当に感じた事だけを書いてるつもり
絶対に嘘は書かないっていうのを
信条としてるのですが
それが上手く伝わってる、伝えられてるかなっていうのは常に心配しながら書いてるんですけど
それって案外誰でも同じなのかな、とも少し思った、考えるここ数日です。





【第87回】 サイレン/People In The Box




「みんな生きるのが好き? 死んだことないから」

このフレーズはいつ聴いてもインパクトありますね(笑)。
まあ要するに
禁忌に触れる、っていうか
本当はみんな思ってる事なのに、敢えて口に出さないことをわざわざ引っ張り出して歌にする、っていう
そのセンスが個人的には堪らないんですけど。
挫折挫折挫折、って繰り返していくと
そんなループも嫌だし
自分も嫌だし
結局どうすりゃいいの?ってなってしまう。そんなん大人になると日常茶飯事ですけどね。
そこでそんな痛みを無視して、無理矢理頑張るのではなく
辛い時は、
本当に辛い気分に浸れば良い
無力感に浸ってしまえば良い。と、個人的には思います。
そっちの方が落ち着く、っていうのはありますけど
やっぱ気持ちがシンクロする事で救われる事って結構にありますからね。
それを上手く出せない、
そんな自分を曝け出せない人の為に
こういう音楽は存在してるんだと思います。って個人的には解釈してる。

「君は君ではいられなくなる」

元々あった自分なんて
気付けばもううたかたみたいな話です。
曲げて生きていかなきゃ
生き残れないような世界です。特に弱者は。
それでも
時には弱音なんて吐き出せ吐き出せ、って思う。無理矢理前向きになる必要なんてないんだ。
そんな暗い、後ろ向きな自分を隠さずに生きていけ、と。
音楽の中なら、それが出来るから。



神秘性のあるロックって中々少ないと思いますけど、
この楽曲から漂う神聖なテイストと、共に存在する現実性は非常に刺激的で、また心地が良い。
激しくもなく、ゆるやかでもないニュートラルな曲調なんですが
後半で波多野さんが思いっきり叫ぶ場所があって
その部分がとても好きでね
耐え切れずに出した嗚咽、って感じで必要以上に生々しく感じられます。一度生で聴けた時は嬉しかったな。


 


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