今日も地球は周ってる

管理人の趣味や日々のことを徒然に。宇宙戦艦ヤマト好きーが現在進行形。時々、六神合体ゴッドマーズ。ALの右オタも兼務

「僕のいた時間」#03話 別角度から

2014-01-27 09:31:07 | GM
今日は「僕いた」03話を、ちょっとマニアック(ヲタク)サイドから見てみましょう。

私が参考にするのは、勿論、GM(六神合体ゴッドマーズ)の地球編です。

※※※

タケルの宿敵、ズールによってデビルリングをその両手首に埋め込まれたタケル。
超能力を使って戦えば戦うほど、その命の灯は短くなっていく。
そして、死を迎えるのはいつなのか判らない。
今日かも、明日かもしれない。
誰にも言わずに隠し通そうとしたタケルだが、大塚長官には秘密が露見する。
「確かに、お前の命は縮んでいる」
そう告げる大塚は、タケルと、何もしらない養母静子をタケルの療養の為に、
山深い鄙びた温泉宿へ行かせる。
其処でも静子に秘密を打ち明けられないタケルは、独り、涙を流す。

※※※

GM57話です。
ファンの間では、タケルの温泉シーンと、浴衣姿が話題になり過ぎたw回でした。


「僕いた」03話では、拓人とメグが草津温泉に行きました。
2人で湯船に浸かっていても、無表情の拓人。



この辺りが、GM57話と被ってしまって、泣きそうな状態。



メグと一緒に居る時には普通な状態を装って




タケルも、母と居る時にはいつもの「タケル」と言う息子を演じていて



でも、独りになれば「迫る死」に追い詰められる。







ロボットアニメと難病を扱ったドラマを比べるのはナンセンスで申し訳ないと思います。
しかし、その根底にある物は「自分の死といかに向き合うか。そして、残り少ない命をどう生きるか」と、同じ物なのです。
「僕いた」03話で、温泉に行くくだりで「何故にこういう場合は温泉になるのだろう…」と、考えてしまいました。
でも、はしゃぎ過ぎず、ふとした瞬間に物凄く静かな落ち着いた絵で見せられるのは温泉なのでしょうね。
「僕いた」の脚本家さんが、昔GMのファンだったか、藤川桂介氏のお弟子さんだったのではないかと、思ったりもしました(苦笑)

メグは無意識に拓人の左手と手を繋ごうとします。



そのメグを拓人は自分の右手側に連れてきて、そして手を繋ぎます。



03話の冒頭に比べて、拓人の病状が進行している事をさりげなく描いたシーンでした。
最初は、落としてしまったとはいえ、家具を持ち運びする事は辛うじて出来た拓人。
その拓人が、メグの家では左腕が上がらないと伝え、
温泉では、敢えて右手で手を繋ごうとする。

温泉に行った時の拓人の左手は、もう、メグの手の温かさも感じなくなっていたのでしょう。
だから、触れている事を感じる為に、メグを自分の右側に連れてきた。

そしてメグの肩に顔を埋める拓人。



いっそ、全てを明かして泣いてしまいたかったでしょうに。
必死に涙を堪えて、顔を歪めて、メグに悟られまいとしています。
メグの幸せそうな顔と対照的に。



もう力の入らない、温かさを感じる事が出来ない左手で必死にメグを包み込もうとする拓人の気持ちが、このカットに籠められているような気がします。

たった1話で病気の進行具合と、「告知」から、自分の気持ちに正直になるまでの葛藤を描いたこの03話は、本当にクオリティの高い回だったと思います。


話はGMに戻りますが、宿で夕食を楽しんでいる母子の元に、タケルへの出撃要請の連絡が来ます。
連絡を受けた母が振り返ると、既に浴衣を脱ぎ捨て、いつもの隊員服に身を包んだタケルが寂しそうな顔をして立っている。
母に「僕は、親不孝な子供ですね」と、寂しげな微笑みで呟くタケル。
自分の生はもう長くなく、せっかく母と2人で寛いでいた大切な時間すら、容赦なく奪われる。
秘密を隠している事と相まって、タケルは母に詫びるしかなかったのでしょう。

その顔を見た母も、一瞬寂しげな顔をしますが、すぐにいつもの毅然とした母に戻ります。
「気を付けるのですよ」
と、息子を送り出し、その声を受けて既に駆け出していたタケルは右手を上げて母に応えます。


ふひー。
ちょっとヲタク視線で「僕いた」を見てみました。
こういうシーンは、脚本と演出で内容がグッと変わります。
実写ドラマの場合は役者さんの芝居で更に。
その点、春馬さんと多部さんはとても素晴らしいお芝居をされていらっしゃると思います。
どこにでも居そうな普通のカップルを上手く演じていらっしゃいます。
このドラマは、それが重要な事だと思っていますから。

次の04話でお話が大きく動きそう。
また泣きそうになるかもですが、しっかり見たいと思います。
コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「僕のいた時間」 #03話 | トップ | 個人的モバイル環境の変化に... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (松寿丸)
2016-10-22 00:22:58
くーさん、私はスマホも持ってない、インターネットすら引けていません(T_T)SSは父のスマホを、深夜無断拝借して見ました何度も怒鳴られ罵られ、今は父のスマホに触れることは諦めました(涙)でも、『ゴッドマーズ』大好きです(愛)私は身体に障害があり、毎日毎晩キツい痛みと闘っています(涙)日常生活も人の手をお借りしないと1人では送ることも出来ませんもちろん、就労も出来ません(辛)ふと、今の自分と地球編のタケルの姿が被りました…『しょせん、ただのアニメだ』と小馬鹿にしていたけどいつの間にか作品に引き込まれていました(T_T)ガラケーなので、今後SSは拝読できませんが、くーさんの描写は素晴らしかったです!『凍』を読んで泣いてしまいました本作を見ているより、くーさんのショートストーリーを拝読している方が遥かに楽しいです




返信する
ありがとうございます (koo)
2016-10-28 08:16:54
松寿丸さま、こんにちは。お返事が遅くなってもうしわけありません。
ツラいご病気なのですね。
毎晩痛みに耐えるというのは、肉体的にも精神的にも苦しいことだとお察しいたします。
ガラケーのwebサービスは終わってしまったのでしょうか。
そちらで検索してもお読みいただけたはず…。
いつか松寿丸さまがWeb環境に戻って来られる日まで、ひっそりと続けていきたいと思います。

今、別件で忙しくてこちらがお留守になっていて申し訳ありません。
別件が落ち着き次第、今ある構想をSSにまとめたいと思います。

「凍」を読んで泣いてくださったとのお言葉、身に余る光栄です。
実を言うと、書きながら泣きそうになっていました。
「タケル、可哀想じゃないか」って←書いたの自分w
でも、
タケルは地球に居る間は苦しいのです。
自分が育った、故郷とも呼べるほど愛着のある星。
タケルがそう思っていても、タケルがギシン星人である以上、大半の地球人は快くは思わないでしょう。
そのあたりを書ければいいと思って書きました。
大人になってからゴッドマーズを見ると、含蓄がとても多く、シリーズ構成・脚本の藤川氏にしてやられた。と、苦笑するしかありません。

どうかご病気が快癒されますように。
日々の痛みが和らぎますように。
これから寒くなりますので、ご自愛くださいませ。
返信する
縺願ソ比コ矩≦縺上↑繧翫∪縺励※窶ヲ (譚セ蟇ソ荳ク)
2016-11-19 21:13:46
縺上
返信する
縺ゥ縺〓☆繧後〓窶ヲ〓 (譚セ蟇ソ荳ク)
2016-11-19 21:22:05
縺上
返信する
どうか、届きますように…(祈) (松寿丸)
2016-11-19 21:27:48
何度やっても、くーさんにコメントが送れません↓これが届かなければ、諦めます
返信する
無事、届いてほしいです(願) (松寿丸)
2016-11-20 01:13:00
くーさん、お返事ありがとうございます今頃になって、コメントを返す失礼をお許し下さい(謝)GM本放送時、私は小4でした実際に見たのはギシン星編を6〜7回程度だったのですが、ストーリーも設定も全く知らない上視聴環境もかなり悪かった事もあり分からない事だらけでした(息)それでも、子ども心に絵の美しさとEDテーマ『愛の金字塔』の切ないメロディーは強烈に印象に残っていたのを覚えています。中学生になり、高校生になっても『あの作品、もっと知りたいなぁ…』との想いは続いていました今の様にネットなど便利なものがない時代、情報源はアニメ誌・レコード・ムック位であり、ブームが過ぎ去った後乏しい情報で楽しむしかありませんでした↓成人になってから、行動範囲が広がり古本などが入手できる様になり大体の物語の全容が分かってきました。高校の終わり頃、元ファンだという方にムックや切り抜きなどを譲って頂き、反響の大きさを知りました(驚)それ以降は、仕事や生活に追われGMの事は長らく忘れていたのですが、今身体が不自由になり痛みにのたうち回る生活の中でふと、ホコリを被っていた二冊の古本が目に入りました。GMのムック…体調の良い時夢中で読み耽り、いつの間にか惹かれていました(愛)『地球編』では、タケルはデビルリングに苦しめられ毎回のように苦戦します↓私も、両肩の骨が折れて両腕とも不自由です(苦)日々、キツい痛みとダルさが付きまといます絶望の中、くーさんのSSを拝読させて頂くことがとても楽しみです(感涙)53話『限られた命』で、気を失ってバトルキャンプに運ばれたタケルが「マーグ…マーグ…」とうわ言を呟いているシーンは、年齢を忘れてときめいてしまいましたこの歳で二次元キャラに恋するなんて…(苦笑)自分自身でも戸惑ってしまいました。激痛や迫りくる死の恐怖とは、障害で何もできなくなるやりきれなさとはこういうものかと…タケルの姿を通して、それとなく感じるようになりました(息)陳腐とお思いになるかも知れませんが(汗)かつて、「オレは…どうしたらいいんだ」と地面を拳で叩いて苦悩する姿がありましたが『さらば!愛する地球よ』の回ですね今の私の心境もそれと似たものがあります。突破口が見つけられない今、く ーさんのSSを拝読させて頂くのが何よりの楽しみです(癒し)また、素晴らしいお話しを期待しております未だにGMに、タケルに熱い想いを寄せ続けておられる方がいるという事、それが今の私には心底本当に嬉しいです!
返信する

コメントを投稿

GM」カテゴリの最新記事