見渡す限りの星の海。
遠くに近くに、星が瞬く。
昼も夜もない空間を、6体ともう一機の影が滑るように飛んでいく。
あの日。
ズールを打ち破った後、地上に降り立つことなく地球を離れた。
あれから何日が経ったのだろう。
光のような速さで宇宙を飛ぶ彼らには、もはや地上の時の流れに縛られることもないのに、
時々、ふと時の流れを思ってしまう。
ピピピ・・・
不意に彼が身に着けている通信機が軽い電子音を発した。
「どうしたの、マーズ?」
モニターの中の緑の髪の少女がマーズに問いかける。
マーズは慌てて、腰に下げたホルダーから通信機を取り出した。
「あ、ロゼ。なんでもないよ。
通信機が鳴ったんだ。地球からの通信なんて、もう届かない筈なのに」
ロゼに話しながら、マーズは通信機の表示部を見た。
通信ではなく、アラームがセットしてあったようだ。
一瞬不思議そうに見開かれた琥珀色の瞳が、柔らかく細められる。
くっくっくっと、小さく愉快そうにマーズは笑った。
「マーズ?」
小首を傾げながらロゼが訝しげな表情をする。
そのロゼに気付いたマーズが、モニターの彼女に向かって優しく微笑んだ。
「HAPPY NEW YEAR・・・ロゼ」
「え?」
「今日は、地球の新しい一年の始まりの日なんだ」
マーズの言葉に、モニターのロゼも明るい笑顔で微笑む。
「おめでとう、マーズ」
笑顔で見つめあう二人を、星が優しく照らしている。
゜・*:.。.A HAPPY NEW YEAR.。.:*・゜
***************************************************************************************
明けましておめでとうございます。
今年が皆様にとってよりよき年になりますように…。
その第一弾がGMです(笑)
昔に書いたものをそのままアップしただけです。
ヤマトのお正月ものが書けなかったので…。
これは、以前掲載したGM-SS「夜明け」から続くお話です。
ズール皇帝を倒した後に、地球を旅立った二人のお話。
さて、アラームをセットしたのは誰なのでしょう?うふふ。
何はともあれ、本年もヤマトにGMにAさんにと、色々とヨロシクお願いいたします。
2005.01.01 サイト初出
遠くに近くに、星が瞬く。
昼も夜もない空間を、6体ともう一機の影が滑るように飛んでいく。
あの日。
ズールを打ち破った後、地上に降り立つことなく地球を離れた。
あれから何日が経ったのだろう。
光のような速さで宇宙を飛ぶ彼らには、もはや地上の時の流れに縛られることもないのに、
時々、ふと時の流れを思ってしまう。
ピピピ・・・
不意に彼が身に着けている通信機が軽い電子音を発した。
「どうしたの、マーズ?」
モニターの中の緑の髪の少女がマーズに問いかける。
マーズは慌てて、腰に下げたホルダーから通信機を取り出した。
「あ、ロゼ。なんでもないよ。
通信機が鳴ったんだ。地球からの通信なんて、もう届かない筈なのに」
ロゼに話しながら、マーズは通信機の表示部を見た。
通信ではなく、アラームがセットしてあったようだ。
一瞬不思議そうに見開かれた琥珀色の瞳が、柔らかく細められる。
くっくっくっと、小さく愉快そうにマーズは笑った。
「マーズ?」
小首を傾げながらロゼが訝しげな表情をする。
そのロゼに気付いたマーズが、モニターの彼女に向かって優しく微笑んだ。
「HAPPY NEW YEAR・・・ロゼ」
「え?」
「今日は、地球の新しい一年の始まりの日なんだ」
マーズの言葉に、モニターのロゼも明るい笑顔で微笑む。
「おめでとう、マーズ」
笑顔で見つめあう二人を、星が優しく照らしている。
゜・*:.。.A HAPPY NEW YEAR.。.:*・゜
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明けましておめでとうございます。
今年が皆様にとってよりよき年になりますように…。
その第一弾がGMです(笑)
昔に書いたものをそのままアップしただけです。
ヤマトのお正月ものが書けなかったので…。
これは、以前掲載したGM-SS「夜明け」から続くお話です。
ズール皇帝を倒した後に、地球を旅立った二人のお話。
さて、アラームをセットしたのは誰なのでしょう?うふふ。
何はともあれ、本年もヤマトにGMにAさんにと、色々とヨロシクお願いいたします。
2005.01.01 サイト初出