日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(469)「ド・モルガンの法則」は「超・簡単」である。

2020-01-19 10:46:48 | 訓読

(01)
①(PとQの、少なくとも一方は「本当」である。)
②(Pは「ウソ」であり、その上、Qも「ウソ」である。)
に於いて、
①と② は、「矛盾」するため、どちらか一方は、「ウソ」である。
従って、
(01)により、
(02)
①(PとQの、少なくとも一方は「本当」である。)といふことはない
②(Pは「ウソ」であり、その上、Qも「ウソ」である。)
とするならば、
①=② である。
(03)
③(Pは「本当」であり、その上、Qも「本当」である。)
④(PとQの、少なくとも一方は「ウソ」である。)
に於いて、
③と④ は、「矛盾」するため、どちらか一方は、「ウソ」である。
従って、
(03)により、
(04)
③(Pは「本当」であり、その上、Qも「本当」である。)といふことはない。
④(PとQの、少なくとも、一方は「ウソ」である。)
とするならば、
③=④ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
①(PとQの、少なくとも、一方は「本当」である。)といふことはない。
②(Pは「ウソ」であり、その上、Qも「ウソ」である。)
③(Pは「本当」であり、その上、Qも「本当」である。)といふことはない。
④(PとQの、少なくとも、一方は「ウソ」である。)
に於いて、
①=② であり、
③=④ である。
従って、
(05)により、
(06)
「命題論理」の「記号」で書くならば、
① ~(P∨ Q)
②  ~P&~Q
③ ~(P& Q)
④  ~P∨~Q
に於いて、
①=② であり、
③=④ であるものの、この「等式」を、「ド・モルガンの法則」といふ。
従って、
(05)(06)により、
(07)
①(PとQの、少なくとも、一方は「本当」である。)といふことはない。
②(Pは「ウソ」であり、その上、Qも「ウソ」である。)
③(Pは「本当」であり、その上、Qも「本当」である。)といふことはない。
④(PとQの、少なくとも、一方は「ウソ」である。)
に於いて、
①=② であり、
③=④ である。
といふことが、「理解」出来るのであれば、その人は既に、「日本語」で、「ド・モルガンの法則」を、理解してゐる。
といふことになり、そのため、


のやうな、「ベン図」を用ひた「説明」を受ける必要はない。
然るに、
(08)
因みに、
① ~(P∨ Q)
②   ~P&~Q
③ ~(P& Q)
④  ~P∨~Q
に於いて、
① ⇔ ② であり、
③ ⇔ ④ であることを、「命題計算」で、「証明」するならば、次(10・11)のやうになる。
ものの、「命題計算」は、「一種の、言葉」である。
従って、
(09)
次(10・11)の「命題計算」は、
① ~(P∨ Q)
②  ~P&~Q
③ ~(P& Q)
④  ~P∨~Q
といふ「言葉意味」を、「命題計算」といふ「言葉」で「説明」してゐる。
といふ風に、見れないことも、ない。
(10)
(ⅰ)
1  (1)~(P∨Q)  A
 2 (2)  P     A
 2 (3)  P∨Q   2∨I
12 (4)~(P∨Q)&
       (P∨Q)  13&I
1  (5) ~P     24RAA
  6(6)    Q   A
  6(7)  P∨Q   6∨I
1 6(8)~(P∨Q)&
       (P∨Q)  16&I
1  (9)   ~Q   68RAA
1  (ア)~P&~Q   59&I
(ⅱ)
1   (1)  ~P&~Q   A
 2  (2)   P∨ Q   A
1   (3)  ~P      1&E
  4 (4)   P      A
1 4 (5)  ~P& P   34&I
  4 (6)~(~P&~Q)  15RAA
   5(7)      Q   A
1   (8)     ~Q   1&E
1  5(9)   Q&~Q   78&I
   5(ア)~(~P&~Q)  19RAA
 2  (イ)~(~P&~Q)  2467ア∨E
12  (ウ) (~P&~Q)&
       ~(~P&~Q)  1イ&I
1   (エ) ~(P∨ Q)  2ウRAA
従って、
① ~(P∨ Q)
②  ~P&~Q
に於いて、
① ならば、② であり、
② ならば、① である。
(11)
(ⅲ)
1   (1) ~( P& Q)  A
 2  (2) ~(~P∨~Q)  A
  3 (3)   ~P      A
  3 (4)   ~P∨~Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨~Q)&
 23 (6)  (~P∨~Q)  24&I
 2  (7)  ~~P      3RAA
 2  (8)    P      7DN
   9(9)      ~Q   A
   9(ア)   ~P∨~Q   9∨I
 2 9(イ) ~(~P∨~Q)&
         (~P∨~Q)  2ア&I
 2  (ウ)     ~~Q   9イRAA
 2  (エ)       Q   ウDN
 2  (オ)    P& Q   8エ&I
12  (カ) ~( P& Q)&
         ( P& Q)
1   (キ)~~(~P∨~Q)  2カRAA
1   (ク)   ~P∨~Q   キDN
(ⅳ)
1   (1) ~P∨~Q  A
 2  (2)  P& Q  A
  3 (3) ~P     A
 2  (4)  P     2&E
 23 (5) ~P&P   34&I
  3 (6)~(P& Q) 25RAA
   7(7)    ~Q  A
 2  (8)     Q  2&E
 2 7(9)  ~Q&Q  78&I
   7(ア)~(P& Q) 29RAA
1   (イ)~(P& Q) 1367ア∨E
従って、
③ ~(P& Q)
④  ~P∨~Q
に於いて、
③ ならば、④ であり、
④ ならば、③ である。



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