日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(757)「PなのでQ(十分条件)」⇔「PならばQ(必要条件)」(Ⅱ)。

2020-11-05 13:35:29 | 論理

 ―「昨日(令和02年11月04日)の記事」を書き直します。―
(01)
① 悪天候なので、外出しない
② 悪天候であっても、外出する
に於いて、
①と② は「矛盾」する。
従って、
(01)により、
(02)
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候であっても、外出する。
に於いて、
① が「(本当)」であるならば、
② は「(ウソ)」である。
然るに、
(03)
② 悪天候であっても、外出する
③ 悪天候ならば、外出しない
に於いて、
② が「」である。
といふことは、
③ が「」である。
といふことである。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「番号」を付け直すと、
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候ならば、外出しない。
に於いて、
① ならば、② である。
然るに、
(05)
(ⅰ)
1  (1)① であるならば、② である。 仮定
 2 (2)         ② でない。 仮定
  3(3)① である。         仮定
1 3(4)         ② である。 13肯定肯定式
123(5)② ではないが、 ② である。 24連言導入
12 (6)① ではない。        35背理法
1  (7)② でないならば、① でない。 26条件法
(ⅱ)
1  (1)② でないならば、① でない。 仮定
 2 (2)         ① である。 仮定
  3(3)② でない。         仮定
1 3(4)         ① でない。 13肯定肯定式
123(5)① であるのに、 ① でない。 24連言導入
12 (6)② でない。ではない。    35背理法
12 (7)② である。         6二重否定
1  (8)① であるならば、② である。 27条件法
従って、
(05)により、
(06)
(ⅰ)① であるならば、② である
(ⅱ)② でないならば、① でない
に於いて、
(ⅰ)=(ⅱ) であるものの、この「等式」を、「対偶(Contraposition)」といふ。
然るに、
(07)
(ⅰ)① であるならば、② である。
(ⅱ)② でないならば、① でない。
であるが故に、
(ⅰ)① であるならば、② である。
に於いて、
(ⅰ)① を「② であるための、十分条件」といひ、
(ⅱ)② を「① であるための、必要条件」といふ。
従って、
(04)~(07)により、
(08)
① 悪天候なので、家に居る。
② 悪天候ならば、家に居る。
に於いて、
① ならば、② である。
であるが故に、
① は、「② の、十分条件」であって、
② は、「① の、必要条件」である。
然るに、
(09)
① ならば、② である。
であって、尚且つ、
② ならば、① である。
であるならば、
①=② であるものの、
①=② であるならば、
① は、「② の、必要十分条件」であって、
② は、「① の、必要十分条件」である。
然るに、
(10)
② 悪天候ならば、家に居る。
としても、「仮定未定」であるため、
① 悪天候なので、家に居る。
といふことには、ならない。
従って、
(10)により、
(11)
① 悪天候なので、家に居る。
② 悪天候ならば、家に居る。
に於いて、
② ならば、① である。
といふことには、ならない。
従って、
(04)(11)により、
(12)
① 悪天候なので、外出しない。
② 悪天候ならば、外出しない。
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① である。とは、限らない。
従って、
(08)(09)(12)
(13)
① 悪天候なので、家に居る。
② 悪天候ならば、家に居る。
に於いて、
① ならば、② である。
であるが故に、
① は、「② の、十分条件」であって、
② は、「① の、必要条件」である。
としても、
① は、「② の、必要十分条件」ではないので、
② も、「① の、必要十分条件」ではない。
然るに、
(14)
1 (1)P→Q A
 2(2)P   A
12(3)  Q 12MPP
であるものの、
12(3)  Q 12MPP
であることを、
① P→Q,P├ Q
といふ「連式(Sequent)」で、表現する。
然るに、
(15)
① P=悪天候である。
① Q=家に居る。
であるとして、
① P→Q,P├ Q
といふことは、
① 悪天候ならば、家に居る。悪天候である。├ 家に居る。
といふことである。
然るに、
(16)
「・・・・・という仮定が与えられたならば、・・・・・と正しく結論することが出来る」という煩雑な表現の略記法があれば好都合であろう。このためにわたしは、論理学の文献のなかでしばしば、しかし誤解を招きやすい仕方で、断定記号(assertion-sign)とよばれている記号、
 
を導入する。これは「故に」(therefore)と読むのが便利であろう。
従って、
(15)(16)により、
(17)
② P=悪天候である。
② Q=家に居る。
であるとして、
② P→Q,P
といふことは、
② 悪天候ならば、家に居るが、悪天候なので、家に居る。
といふことである。
従って、
(17)により、
(18)
①              悪天候なので、家に居る。
② 悪天候ならば、家に居るが、悪天候なので、家に居る。
に於ける、
② 悪天候ならば、家に居る。
を「省略」した「形」が、
① 悪天候なので、家に居る。
といふ「表現」である。
といふことになる。
従って、
(18)により、
(19)
① 悪天候なので、家に居る。
② 悪天候ならば、家に居る。
に於いて、
① は、② を「含意」するものの、このことは、
① ならば、② である。
といふことに、他ならない。
従って、
(12)(17)(18)(19)により、
(20)
一般的に言って、
① P├ Q
② P→ Q
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① ではない



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