日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(792)「鼻は象が長い」の「述語論理」の「説明」(其の?)。

2020-12-30 17:33:47 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
1    (1)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x} A
1    (2)  ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(鼻ay&~象y)→~長a  1UE
 3   (3)     (鼻ab&象b)→長a&(鼻ab&~象b)→~長a  A
 3   (4)                 (鼻ab&~象b)→~長a  &E
  5  (5)∃x∃y(兎y&~象y&鼻xy)                A
   6 (6)  ∃y(兎y&~象y&鼻ay)                A
    7(7)     兎b&~象b&鼻ab                 A
    7(8)     兎b&                        7&E
    7(9)        ~象b                     7&E
    7(ア)            鼻ab                 7&E
    7(イ)        鼻ab&~象b                 9ア&I
 3  7(ウ)                          ~長a   4イMPP
 3  7(エ)     兎b&鼻ab                     8ア&I
 3  7(オ)     兎b&鼻ab&~長a                 ウエ&I
 3  7(カ)  ∃y(兎y&鼻ay&~長a)                オEI
 3 6 (キ)  ∃y(兎y&鼻ay&~長a)                67カEE
 3 6 (ク)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x)                キEI
 35  (ケ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x)                56クEE
1 5  (コ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x)                23ケEE
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}。然るに、
(ⅱ)∃x∃y(兎y&~象y&鼻xy)。従って、
(ⅲ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
(ⅱ) あるxと、あるyについて(yは兎であって、象ではなく。xはyの鼻である)。従って、
(ⅲ) あるxと、あるyについて(yは兎であって、xはyの鼻であって、xは長くない)。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
(ⅰ){鼻は、象が長い。}
(ⅱ){耳は、兎が長い。}
(ⅲ){顔は、馬が長い。}
然るに、
(04)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
② すべてのxとあるyについて{xがyの耳であって、yが兎であるならば、xは長く、xがyの耳であって、yが兎でないならば、xは長くない}。
③ すべてのxとあるyについて{xがyの顔であって、yが馬であるならば、xは長く、xがyの顔であって、yが馬でないならば、xは長くない}。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
(ⅰ)鼻は象長い。然るに、
(ⅱ)ある兎は象ではないが、鼻が有る。従って、
(ⅲ)ある兎の鼻は長くない
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(02)~(05)により、
(06)
① 鼻は象長い。⇔
① ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}⇔
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
といふ「等式」が、成立する。