タイトル写真は、姫路市網干区興浜と新在家に架かっていた「境橋(さかいばし)」である。
境橋については後ほど記事を掲載する予定であるが、その前に橋について少し勉強していこう。
今回は、橋の親柱に記された「橋名板」についてである。
タイトル写真の境橋は江戸時代に築造された橋の為、親柱そのものに橋名を刻んでいるが、現在の橋の場合、石やコンクリートで製作した親柱に別のプレート状の石等をはめこむのが主である。
橋名を記した文字についてが今日の主題である。
境橋は「さかいばし」と発音するが、「さかひはし」と記されている。
ばしであるはずであるが、濁点を付けずはしと表記している事には意味がある。
かわの文字に濁点がつくと川が濁り、濁流が流れる洪水を連想し、村に災いが来ると忌み嫌って濁点をつけないという、昔の人の知恵であり、苦労して完成した橋が永く人々が往来できるようにと祈りを込めたのであろう。
このような伝承はすでに途絶えており、現在においては「ばし」と表記された橋は沢山ある。哀しい事であるがこれも時代の流れなのだろうか。
大阪に行った時に撮影した橋の写真にも濁点はなかった。
親柱に取付けられた橋名板は「おほえはし」とあるが、信号のプレートにあるように実際は「おおえばし」である。
淀屋橋(よどやばし)も親柱の橋名板は「よどやはし」である。
そういう意味があったんですね、勉強になります。
もうすぐ春祭りですね、久しぶりに興伸会の行事に参加できそうです
楽しみですね。