>〈HAARPとケムトレイルの共同作戦〉
気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイルジェリー・E・スミスノート64
前章で書いたように、ケムトレイルについては他にもさまざまな目的が示唆されている。電磁波によるマインドコントロールや、集団免疫のための撒布、地球の人口を「持続可能な」レベルに減らすための有毒物質撒布のほか、もっと大規模な地球工学の計画が進められていて、異星人の惑星に近い環境に大気が改変され、呼吸ができるようになった時点で移住が開始される段取りになっているといった可能性も指摘されている。
率直に言ってしまうと、私はこれらの可能性については本書で踏み込むつもりはない。すでにお気づきかもしれないが、私はここまで、法的に立件できる最低限の証拠がない話は限り避け、科学的な事実と(たとえ状況証拠ではあったとしても)信憑性のありそうな証拠に基づいて、軍産学複合体が行っている可能性のあることを推論してきた。比較的よく知られている情報のみに基づいて主張を組み立ててきたつもりである。確かに「ディープ・シールド」の話は伝聞だし、たった一人の人間が言っているだけである。とても"科学的"とは呼べず、法廷で通用するとも思えない。それでも、少なくとも興味深い話だったはずだ。
私はケムトレイルの目的や黒幕に関する他の説についても、何百通というメールやブログ記事に目を通してきた。けれども、それらは信頼できる科学的証拠に基づくものではなかった。私は、地球の「無駄飯食い」を排除するために支配層のエリートたちが有毒
物質を撒いている可能性が、ゼロだと言っているわけではない。そのような主張を裏付ける確かな証拠が見つからないのだ。
少なくとも、さまざまな科学的証拠は、地球上の特定の人々や集団に影響を与える目的で撒布が行われているという主張に極めて不利なものであると言っていい。アメリカ人を空からのテロ攻撃から守るために集団免疫を持たせているのだとか、特定の人種にだけ作用する生物毒素を用いて邪魔な少数民族(あるいは多数民族)を殺そうとしているといった可能性は、考えにくいのである。物質は大気の高いところで放出するほど、地表に到達するまでに遠くまで移動し、濃度も希薄になってしまう、つまり、地上の狙った場所に降らせるのは、とても現実的とは言えないのだ。エアロゾルのワクチンの特許も実際にいくつか存在しているものの、それらは地上数十メートルで撒くという話で、成層圏ではない。&l t;/ DIV>
二〇〇一年四月、嵐によってモンゴル上空のジェット気流にゴビ砂漠の砂塵と中国の大気汚染物質が巻き上げられ、米国とカナダまで運ばれて国土の四分の一にあたる面積に拡散した。この塵(白から茶色に近い色だった)のせいで、北はカナダのカルガリーから南はアリゾナ州フェニックス、東はコロラド州アスペンのスキー場に至る広大な地域で、ときに士会が一〇マイル(約一六キロ)以内に低下した。私はこのときネバダ州のリノにいたのだが、街中でほとんど視界が利かなかったことを今でも昨日のことのように覚えている。人々は塵が一万キロ以上離れた場所からやって来たと知って、困惑と驚きの表情を浮かべていた。
一九九一年六月には、約四百六十年(三十年程度の誤差あり)にわたって活動を休止していたフィリピンのルソン島のピナツボ火山が大噴火を起こした。この噴火で五〇億立方メートルの火山灰と火山砕屑物が放出され、基部の直径一八キロ、高さ三〇キロの噴煙が火口から立ち上がった。その結果、日光を反射する物質が成層圏まで到達した。噴出した火山物質は数ヵ月にわたって大気中に留まり、風によって地球全体に拡散していった。これらの物質の中には地表に降下するまでに地球を三周したものもあった。これらの浮遊物質のために地球のアルベドが上昇し、世界の平均気温が一℃低下している。
前述したように、地球工学に携わっている研究者の計算では、人工的にアルベドを上昇させる物質を対流圏界面(最上層)に撒いた場合、地表に降下するまでには六ヵ月を要し、成層圏に撒いた場合は数年かかる。ジェット旅客機が巡航高度でエアロゾル化したワクチンを撒いたら、どこまで届くか考えてみてもらいたい。ユナイテッド航空がカンザス州で撒いた薬は、地上に到達するまでにイギリスやドイツやスペインまで運ばれ、そこの人々に免疫を与えることになるかもしれないのだ。また、何万、何百万平方キロといった地域に拡散してしまうとすれば、放出時にはよほどの量が必要になる。有毒物質を意図的に撒く場合も同じだ。
つまり、上空で何が行われているにせよ、それは上空で何かをしたいからで、地表に降りてくる物質は副産物に過ぎないということだ。
より大胆な技術を用いた説の多くはこれだけで否定されるものではないが、それらの説
のほとんどについて、判断を下せるだけの技術的知識を私は持ち合わせていない。大気上層に撒布されている物質の一部が、無線やレーダー、それらに類する電磁的活動のために使われているのは間違いないだろう。行われていることの大部分が高度な
レーダーや通信・監視システムがらみの活動ということなら、私も納得できる。それらは国防のために自然を軍事利用する試み、すなわち大気の兵器化のために行われているのだろう。秘密裏に行っているのも、安全保障のためだと言われれば、さもありなんという気もする。それでも、軍が国の安全を守る権利を、国民が安全な空気を吸う権利にどこまで優先させていいのかという疑問は当然出てくる。活動を秘密にしているのは敵に知らせないためというより、私たちの弁護士に知られたくないからではないのか。
私はこの十年、HAARPとケムトレイルの関係について幾度となく質問を受けてきた。私自身も、同じ質問をクリフォード・カーニコムやウィル・トーマスをはじめ、何人もの一線級のケムトレイル研究者たちに尋ねてみたが、クリフォードは関係はあるといい、ウィルはないという。
HAARPの使い途には、ケムトレイルが活用されていそうなものもいくつか考えられる。しかし、HAARPが実際にそのように使われているとは、私には断言できない。疑わしい情報はいくつかあるにせよ、それらを結び付ける確かな証拠がないのだ。
ケムトレイルが用いられている可能性がありそうな例を大雑把に挙げると、たとえばHAARPには送信電波のエネルギーで粒子雲を下から押し、降下を防ぐといった使い途がある米国特許四二五三一九〇号には、HAARPのような送信装置で電磁波を放射し、その圧力で「ポリエステル樹脂」の反射鏡を浮遊させ続けるという方法が説明されている。地球温暖化を緩和するために本当に地球工学のプログラムが進められているとすれば、空気より重い人工アルベド物質を必要な期間だけ大気中にとどめておく工夫も必要になってくるだろう。
もう一つの可能性は、すでに述べたように、粒子雲の下面での通信反射に関するものだ。NATOが一九九〇年五月に発表した「対流圏の伝搬状態の改変」という論文には、高空を飛行する航空機からポリマーを後方撒布し、電磁波を吸収するように大気を改変する方法が述べられている。また、DARPAはHAARPを「電離層の特定領域の電子密度勾配と屈折特性の制御を通じた電波伝搬路の創出」に使ったことを認めており、人工電離層に局所的に電波をよく反射する場所を作ることを考えていたことがわかる。これらの反射域の作成においてケムトレイルが使われていたかどうかは、知る由もない。ただ、これはOTHレーダー(地平の先の領域まで探査できるレーダー)にも利用できる技術で、マインドコントロールが実際に 行なわれているのであれば、ゴードン・J・F・マクドナルド博士が示唆していたように、このモードが活用されている可能性も考えられる。あなたは自分がマインドコントロールされていると感じるだろうか。
結局のところ、答えはみなさん自身で見つけてもらうほかない。それぞれが調べた結果に基づいて結論を出し、それを信じるしかないということだ。少なくとも、関わっている人間が事実を公式に認め、目的を公にするまでは…。
気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイルジェリー・E・スミスノート64
前章で書いたように、ケムトレイルについては他にもさまざまな目的が示唆されている。電磁波によるマインドコントロールや、集団免疫のための撒布、地球の人口を「持続可能な」レベルに減らすための有毒物質撒布のほか、もっと大規模な地球工学の計画が進められていて、異星人の惑星に近い環境に大気が改変され、呼吸ができるようになった時点で移住が開始される段取りになっているといった可能性も指摘されている。
率直に言ってしまうと、私はこれらの可能性については本書で踏み込むつもりはない。すでにお気づきかもしれないが、私はここまで、法的に立件できる最低限の証拠がない話は限り避け、科学的な事実と(たとえ状況証拠ではあったとしても)信憑性のありそうな証拠に基づいて、軍産学複合体が行っている可能性のあることを推論してきた。比較的よく知られている情報のみに基づいて主張を組み立ててきたつもりである。確かに「ディープ・シールド」の話は伝聞だし、たった一人の人間が言っているだけである。とても"科学的"とは呼べず、法廷で通用するとも思えない。それでも、少なくとも興味深い話だったはずだ。
私はケムトレイルの目的や黒幕に関する他の説についても、何百通というメールやブログ記事に目を通してきた。けれども、それらは信頼できる科学的証拠に基づくものではなかった。私は、地球の「無駄飯食い」を排除するために支配層のエリートたちが有毒
物質を撒いている可能性が、ゼロだと言っているわけではない。そのような主張を裏付ける確かな証拠が見つからないのだ。
少なくとも、さまざまな科学的証拠は、地球上の特定の人々や集団に影響を与える目的で撒布が行われているという主張に極めて不利なものであると言っていい。アメリカ人を空からのテロ攻撃から守るために集団免疫を持たせているのだとか、特定の人種にだけ作用する生物毒素を用いて邪魔な少数民族(あるいは多数民族)を殺そうとしているといった可能性は、考えにくいのである。物質は大気の高いところで放出するほど、地表に到達するまでに遠くまで移動し、濃度も希薄になってしまう、つまり、地上の狙った場所に降らせるのは、とても現実的とは言えないのだ。エアロゾルのワクチンの特許も実際にいくつか存在しているものの、それらは地上数十メートルで撒くという話で、成層圏ではない。&l t;/ DIV>
二〇〇一年四月、嵐によってモンゴル上空のジェット気流にゴビ砂漠の砂塵と中国の大気汚染物質が巻き上げられ、米国とカナダまで運ばれて国土の四分の一にあたる面積に拡散した。この塵(白から茶色に近い色だった)のせいで、北はカナダのカルガリーから南はアリゾナ州フェニックス、東はコロラド州アスペンのスキー場に至る広大な地域で、ときに士会が一〇マイル(約一六キロ)以内に低下した。私はこのときネバダ州のリノにいたのだが、街中でほとんど視界が利かなかったことを今でも昨日のことのように覚えている。人々は塵が一万キロ以上離れた場所からやって来たと知って、困惑と驚きの表情を浮かべていた。
一九九一年六月には、約四百六十年(三十年程度の誤差あり)にわたって活動を休止していたフィリピンのルソン島のピナツボ火山が大噴火を起こした。この噴火で五〇億立方メートルの火山灰と火山砕屑物が放出され、基部の直径一八キロ、高さ三〇キロの噴煙が火口から立ち上がった。その結果、日光を反射する物質が成層圏まで到達した。噴出した火山物質は数ヵ月にわたって大気中に留まり、風によって地球全体に拡散していった。これらの物質の中には地表に降下するまでに地球を三周したものもあった。これらの浮遊物質のために地球のアルベドが上昇し、世界の平均気温が一℃低下している。
前述したように、地球工学に携わっている研究者の計算では、人工的にアルベドを上昇させる物質を対流圏界面(最上層)に撒いた場合、地表に降下するまでには六ヵ月を要し、成層圏に撒いた場合は数年かかる。ジェット旅客機が巡航高度でエアロゾル化したワクチンを撒いたら、どこまで届くか考えてみてもらいたい。ユナイテッド航空がカンザス州で撒いた薬は、地上に到達するまでにイギリスやドイツやスペインまで運ばれ、そこの人々に免疫を与えることになるかもしれないのだ。また、何万、何百万平方キロといった地域に拡散してしまうとすれば、放出時にはよほどの量が必要になる。有毒物質を意図的に撒く場合も同じだ。
つまり、上空で何が行われているにせよ、それは上空で何かをしたいからで、地表に降りてくる物質は副産物に過ぎないということだ。
より大胆な技術を用いた説の多くはこれだけで否定されるものではないが、それらの説
のほとんどについて、判断を下せるだけの技術的知識を私は持ち合わせていない。大気上層に撒布されている物質の一部が、無線やレーダー、それらに類する電磁的活動のために使われているのは間違いないだろう。行われていることの大部分が高度な
レーダーや通信・監視システムがらみの活動ということなら、私も納得できる。それらは国防のために自然を軍事利用する試み、すなわち大気の兵器化のために行われているのだろう。秘密裏に行っているのも、安全保障のためだと言われれば、さもありなんという気もする。それでも、軍が国の安全を守る権利を、国民が安全な空気を吸う権利にどこまで優先させていいのかという疑問は当然出てくる。活動を秘密にしているのは敵に知らせないためというより、私たちの弁護士に知られたくないからではないのか。
私はこの十年、HAARPとケムトレイルの関係について幾度となく質問を受けてきた。私自身も、同じ質問をクリフォード・カーニコムやウィル・トーマスをはじめ、何人もの一線級のケムトレイル研究者たちに尋ねてみたが、クリフォードは関係はあるといい、ウィルはないという。
HAARPの使い途には、ケムトレイルが活用されていそうなものもいくつか考えられる。しかし、HAARPが実際にそのように使われているとは、私には断言できない。疑わしい情報はいくつかあるにせよ、それらを結び付ける確かな証拠がないのだ。
ケムトレイルが用いられている可能性がありそうな例を大雑把に挙げると、たとえばHAARPには送信電波のエネルギーで粒子雲を下から押し、降下を防ぐといった使い途がある米国特許四二五三一九〇号には、HAARPのような送信装置で電磁波を放射し、その圧力で「ポリエステル樹脂」の反射鏡を浮遊させ続けるという方法が説明されている。地球温暖化を緩和するために本当に地球工学のプログラムが進められているとすれば、空気より重い人工アルベド物質を必要な期間だけ大気中にとどめておく工夫も必要になってくるだろう。
もう一つの可能性は、すでに述べたように、粒子雲の下面での通信反射に関するものだ。NATOが一九九〇年五月に発表した「対流圏の伝搬状態の改変」という論文には、高空を飛行する航空機からポリマーを後方撒布し、電磁波を吸収するように大気を改変する方法が述べられている。また、DARPAはHAARPを「電離層の特定領域の電子密度勾配と屈折特性の制御を通じた電波伝搬路の創出」に使ったことを認めており、人工電離層に局所的に電波をよく反射する場所を作ることを考えていたことがわかる。これらの反射域の作成においてケムトレイルが使われていたかどうかは、知る由もない。ただ、これはOTHレーダー(地平の先の領域まで探査できるレーダー)にも利用できる技術で、マインドコントロールが実際に 行なわれているのであれば、ゴードン・J・F・マクドナルド博士が示唆していたように、このモードが活用されている可能性も考えられる。あなたは自分がマインドコントロールされていると感じるだろうか。
結局のところ、答えはみなさん自身で見つけてもらうほかない。それぞれが調べた結果に基づいて結論を出し、それを信じるしかないということだ。少なくとも、関わっている人間が事実を公式に認め、目的を公にするまでは…。