大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

人間関係を良くする17の魔法

2010-06-28 13:31:35 | 気になる本のこと
 先日、尊敬する一条真也さんがはるばる福岡から金澤翔子さんの般若心経展を見に駆けつけて来てくださいました。その際、『人間関係を良くする17の魔法 致知出版社』の本をプレゼントしていただきました。
「良い人間関係作り」のためにマナーとしての礼儀作法として「思いやりの心」「うやまいの心」「つつしみの心」という3つの心を大切にすることが、人間尊重の精神であり人間関係を良くする精神である、と一条さんは論じています。「礼法という名の魔法について」17項目にわたる魔法を”身だしなみ” ”立ち振る舞い” ”言葉遣い”…etc.ジャンルごとに分けて人間関係を良くする魔法を紹介している本なのですが、とても含蓄に富む内容が多くかつ見識が高く知性にあふれた一条さんの哲学と世界観が本書の中にちりばめられていてとても考えさせられました。平易な文章で書かれているので、すぐに読む事ができます。特に人と接する時の心がけとして
①必ず相手の目を優しく見つめながら話を聞く。
②相手の話には必ず相づちをうつこと。
③自分が話す時には意見ではなく質問のスタイルをとること。
また、会話上手は聞き上手であり
①それは大変ですね。
②それは複雑ですね。
③そこのところをもう少し詳しく。
特に質問のスタイルをとることがとても大切だというのは、経験上自分も納得します。
人間関係を良くする上で最も大切なことは『気』であり、人間関係とは『気』の交換である、という一節には目から鱗が落ちる思いがしました。「血縁」「地縁」「学縁」「職縁」「好縁」「道縁」を結ぶことの大切さについても考えさせられ、これからの課題にしたいと思っています。一人でも多くの方に是非読んでいただきたいおすすめの一冊です。
当分一条さんの本を集中的に読ませていただき、いろいろ教えていただきたいと痛感しています。世の中には傑出した人物がいらっしゃるんですね。


ラッキーな日

2010-06-21 17:56:08 | 気になる本のこと
 今日は気分的にちょっと嫌なこともあり、少し考え込むこともあったのですが、それを跳ね返すくらいありがたいことがありました.尊敬する一条真也さんから2冊の本が送られてきました。『万能の読書術』というサブタイトルの読書をめぐる本なのですが、最近2度程読み返していて、とても印象深い内容です。読書は心の王国への入り口であり、本を読む事によって真理に近づく事ができ自由になることが可能だと一条さんは主張します。
「自由でない人間は、真理からもっとも遠いところにいるのです。読書こそが、人間を自由にしてくれます。」
たしかブラジルの神父で教育者であったパウロ・フレイレも貧しい人々が識字教育によって文字を覚えていく事により新たな美しい世界が現出してゆくことの偉大さについて論じていました。非抑圧者の教育学に共通する哲学を感じますね。また、読書によって「他人にものを考えてもらう」ことをきっかけに「自分でものを考える」癖を完全に体得する人が真の天才であると一条さんは論じていて、とても納得してしまいます。
 いつも思うのですが、優れた人格者というのは人間の生と死について多面的かつ複眼的な思考を通して、深いレベルで洞察力のある方をさすのではないかと考えます。それは究極においては人間への深い愛の眼差しの持ち主でもあります。

「現在生きているわたしたちは、自らの生命の糸をたぐっていくと、はるかな過去にも、はるかな未来にも、祖先も子孫も含め、みなと一緒にともに生きていることになります。わたしたちは個体としての生物ではなく一つの生命として、過去も現在も未来も、一緒に生きるわけです。」一条真也

今日はいただいたもう一冊の「面白いぞ 人間学(致知出版社)」という本を家でゆっくり読みたいと思います。とても楽しみにしています。一条真也さんに感謝してます。



      

生き残るヤツの頭の働かせ方

2010-06-16 16:35:46 | 気になる本のこと
 最近興味深い本を読みました。著者は『雀鬼』の異名をもつ桜井章一さん。大学時代に麻雀を始め、裏プロとしてデビューし引退するまで20年間無敗の王者。人間観察と洞察に置いて卓越した眼力の持ち主。豊富な経験に裏打ちされた独特の思想と哲学は本書の中にちりばめられていて、刮目に値します。忙しい方は前書きと目次、それと最後のほうを数ページ読めばいいかもしれませんが…彼は人類の歴史というのは奪い合いの歴史であり勝者とは強奪者のことであると強く主張します。奪うものがいれば、奪われるものもいるわけで勝つということが奪うことであるなら、必ずしも勝ちが善だとは言えない。
「強盗が善で被害者が悪だなんて言えるはずがない。」
人間は本来弱い者であるから、強い者からさまざまなものを奪われることが多々ある。奪われないためには適度の強さをもって誰かが奪いにきたら自分や周りの人々や物、具体的には財産などを守るための適度の強さをもっていなくてはいけない。人間の強さというのは守ることだけに使えばいいだけで、守ることだけに強くなればいい。とどのつまり、本当の強さとは奪わない強さを自覚すべきである、という結論に到達する。桜井章一さんは最近立て続けに人間の本質を鋭くえぐり出す書物を多数出版されていて、とても参考になります。特にビジネスでの取引や人間関係において、「悩んでいる」人々に生きるヒントを提示してくれている良書だと思います。いくつか、とても参考になる文章があるので、引用してみなさんに紹介したいと思います。

「人につぶされないためには、まず自分が人をつぶしに行かない。」
「成功というやつを手に入れるためには、ちょっと意地悪、ちょっとずるいほうがうまくいく。」
「恐怖の源はほとんどが自分自身の中から起こっている。」


人を見抜く技術

2010-03-17 15:54:23 | 気になる本のこと
日本の社会で生きているということは、それだけでもうすでにだまされているということ、我々はだましの空の下で生きている。このことにもっと多くの人が気付くべきである。今の社会は決して正当や良識といったものから成立していないという認識をもち、それに対する心構えを持っておくべきである。 

桜井章一著『人を見抜く技術』講談社プラスアルファ新書より

 最近バックの中にしのばせて時間があれば読み返している本「人を見抜く技術」桜井章一著は人間を洞察する力を気付かせてくれるとても為になる本だと思う。相手を正確に見るには本能に近い感覚で素直に相手を捉えることが重要であり、日々人間は変化しているという自覚と、目の前の変化に対応しようとする柔軟さが大切な視点であると指摘している。そうすればたえず新しいものが生まれていることに気付き、それを発見できる。直感で正しいことを見抜く柔らかい観察力を磨くことで「新たな発見」をする。とどのつまり自分の色んな顔を最発見できるチャンスになると思う。冷静かつ透徹した眼で日本人の心と精神構造をえぐっていく本書には学ぶべきことが数多くあります。「世の中にはまずいものの数のほうが圧倒的に多い」「人間は、能力ばかりを追い求めるとある種の酸欠状態になってしまう」 日々生きていくうえで参考になる生きた教科書として必携の本だと僕は思い、強くお勧めします。


読書2

2010-03-08 02:34:51 | 気になる本のこと
今年一年間の到達目標は600冊の本を読むと決めているけどこのペースでいけば軽くクリア出来そうです。ちょっとずつ頭が明晰になってきた。そんな気がする。哲学を析出し、自分なりの世界観を立ち上げるのが当面の目標!内村鑑三の「後世への最大遺物」岩波文庫が僕の心のバイブル。会津八一の「自注鹿鳴集」が僕の精神的支柱。色んな本から学ぶことは沢山あるけど出会う人々との会話や生きる姿勢から学ぶべきことが多々ある。いきた教科書は人であり大自然であり自分自身だとつくづく思う。アート界オンリーワンのアートディーラーとして日々精進します。人に優しく自分に優しくしながらね!これからもよろしく!

読書

2010-03-07 22:08:06 | 気になる本のこと
最近読んでいる本は世阿弥能楽論集たちばな出版刊小西甚一著と巨匠たちの録音現場春秋社刊井坂紘著、成功の実現 中村天風著日本経営合理化協会出版局刊、人を見抜く技術 桜井章一著講談社+アルファ新書刊、それと齊藤一人さんの本を同時平行ですがしっかり読み込んでいます。後10か月500冊は最低本を読みます。本音を言うと面と向かって話し合ったほうが一冊の本よりリアリティーが違いとても為になりますね

本屋さん

2010-02-22 15:15:04 | 気になる本のこと
「いちばん大切なのはいつだってやさしい心だよ」
今年は本屋さんに出掛けたら最低二冊の本を読み終えてから本を買い求めると心に決めています。もちろん立ち読みする本は重要な文章は携帯電話に入力か暗記。結構 楽しめる本屋さん活用法です。いろんなジャンルの本を手にとり前書きと目次、後書きを読み 興味深い内容なら購入候補。すぐレジに向かわず買い渋るというか少し考えてから慎重に本を選択。今日はかたよらない生き方ーサブタイトル病気にならない免疫生活のススメ 安保徹著海竜社刊と世阿弥能楽論集たちばな出版刊 (この本は二冊目移動に面倒だし、音読している為)ハウツー系は極力買わない。1日5時間は読書タイム。お酒を控えめにすると結構楽しく本を読み進めることが出来る。
冒頭の言葉は本屋さんで立ち読み中に発見したお気に入りの一文。

立ち読み

2010-02-15 19:00:37 | 気になる本のこと
生まれてきたかったから、今私はここにいる。
今日は久しぶりにいつもの本屋さんで立ち読みをする。二時間半ぐらい様々なジャンルの本を読み、気になる文章を携帯電話に入力。その後三冊の書籍を買い求める。今年は月50冊 一年間600冊を目標!楽しみながら読破する。自分を律し自分の内面を高める上で読書は最高の能動的かつ主体的な精神の営み。アートディーラーとして光輝く生き方をしたいし、ほとんど信用のないようなアート界で自分一人でも楽しく頑張ってみる。淡々と前向きな姿勢で、決して気負うことなく自然体で生きていきたい。昨日から世阿弥能楽論集を音読してますがかなり効果がありそうです。一時間が限界ですけど!

メッテルニヒ

2010-01-13 17:00:00 | 気になる本のこと
『メッテルニヒ』塚本哲也著(文藝春秋)を1月5日から読み始め、先日ようやく読み終えることができました。塚本哲也さんは8年以上前に脳出血で右半身が麻痺し、右手が不自由にもかかわらず、パソコンを左手だけで操作し、メッテルニヒという重厚かつ味わい深い労作を上梓しました。18世紀後半、フランス革命後のナポレオンとの直接交渉をめぐるメッテルニヒの卓越した外交手腕をめぐる文章は冴え渡っていて、とても感動します。また、オーストリアのフランツ皇帝との生涯変わらぬ友情も生き生きと活写され、当時の状況がまるで昨日の出来事であるかのように浮き彫りにされています。塚本さんは1929年生まれ、ウィーン、プラハ、ボンに駐在していた経験と見聞をもとにヨーロッパの外交上、重要な政治家としてメッテルニヒの評伝を書き上げました。博覧強記の知識人、複眼的思考の持主、塚本哲也さんの本著のなかで、特に当時の音楽家についての記述は大変興味深くためになります。

なによりも歴史をパースペクティブに俯瞰する著者の眼と頭脳は冴え渡っており、明晰な思考力と知力からくり出される豊富な語彙、美しい文体が素晴しいです。また様々なエピソード、特に音楽、文学、哲学をめぐる人的交流の記述には脱帽しました。歴史とは、詩と真実を織り交ぜられるもの。記憶と伝説と記録というフィルターを通じた想像力の賜物を歴史とよんでもいいのかも知れない。『メッテルニヒ』は、18、19世紀のヨーロッパ史のある断面を切開し、現代に生きる我々に知的遺産として重要な示唆と証はもちろん、歴史的教訓と問いを投げかけてくれる骨太な書物だと思います。

苦難を乗り越えていくのが人間の歴史の歩みである。塚本哲也


今年一年間を振り返って

2009-12-23 16:30:00 | 気になる本のこと
今年はとても充実した一年でした。年初に目標をいくつかたててみました。

一、本を300冊読む。→約400冊近く読めました。特に福岡伸一さんと苫米地英人さん、中村天風さんや斎藤一人さんの本はくり返し読みました。

二、アジアと北極圏に旅行に行く。→オランダからアイスランドとグリーンランドへ2週間ほど旅行しました。韓国に2回、ベトナム、カンボジアへ旅行に行きました。グリーンランドとカンボジアにはもう一度訪れたいと思います。
                        
                              グリーンランド


三、能楽鑑賞を年間50回観る。→40回行きました。歌舞伎やシャンソン、クラシック音楽コンサートにも出かけることができ、幸運でした。ワディム・レーピンのヴァイオリンと辻井伸行さんのピアノ演奏が印象的でした。ヴァスコ・ヴァッシレフ(vasko vassilev)のヴァイオリンコンサートも凄く良かったです。約70くらいの企画展を観に美術館へ行く機会を得ました。

四、仕事上の解決すべき課題に取り組む。→和解に向けて前進できました。人と人間について深いレベルで洞察力を身につけることができました。また日本の法律と司法についてかなり学ぶことができました。

五、着物を着る。→あまり着る気分にならず(四番が間接的原因です。笑)、箪笥の肥やしでしたが山岸幸一さんの反物と着物、熊谷好博子さんの着物に縁があってマイコレクションに加わりました。また青紫色の結城紬と出逢いました。時々気分転換で羽織ってみました。

六、農業(露地栽培を東京のベランダで実行する)→全然できませんでした。

楽しみながら、一日一日を前向きに生きる。時は命、時は人生の華、人生は光、そんな気持ちで毎日を過ごすことができました。あまり、くよくよとと考えたりせず、夜の遊園地では、カラオケと美しい夜の蝶たちと、お酒を楽しむこともでき、ツイてる人生だな、としみじみ思いました。
以上です。

動的平衡

2009-12-16 12:22:59 | 気になる本のこと
 先日いつものように本屋さんで2冊ほど立ち読みし、福岡伸一さんの『動的平衡』と言うタイトルの本が気になり、70ページくらい読み進めてみたらとても興味深い内容でしたので買い求め四時間ぐらいであっという間に読み終わりました。分子生物学者が問う〈命の不思議さ〉と〈生命は何故そこに宿るのか〉というテーマを該博な知識で縦横無尽に論じているとてもいい本だと感心してしまいました。人間の遠い遠い祖先は現在のミミズやナメクジのような存在だった。彼等の姿こそが私たちの原型だ。彼等はまさに一本の管。口と肛門があり、その間を中空のチューブが貫いている。人間は考える管である、という福岡さんの指摘にはびっくり仰天しました。人間はたとえ進化の歴史が何億年経過しようとも中空の管でしかないのだからもう少し謙虚であるべきだ。
 今年はいろんなジャンルの本を読む機会に恵まれたのですが、『動的平衡』と言う本は私の今年お薦めするトップ5に入る良書だと断言します。あと何度も読み返したいなと思います。
余談ですが私も福岡さんとほぼ同じ頃、京都で学生時代を過ごしたのですがもしかしたら百万遍あたりですれ違っていたかも…

生命の暗号

2009-12-12 10:00:00 | 気になる本のこと
最近『生命の暗号』村上和雄著 (サンマーク出版)を五時間近くかかったのですが読み終えました。

『私たち人間の体内にある六十兆の細胞はその一つひとつがみんな生きている。六十兆という数は地球人口の一万倍にあたります。地球の全人口の一万倍の生命が私たち一人ひとりの体内に宿っている。』

著者の村上和雄さんは、1936年生まれ、酵素「レニン」の遺伝子解読に成功した科学者です。知人の獣医さんからいただいて『生命の暗号』という本を読んだのですが、本の中身は生命哲学と名付けてもいい重要な示唆に富んだもので、とてもためになります。特に幼少の頃から、崇高なものに触れて、それを敬う心性を養う必要性があるという指摘にはとても同感します。自分の想いが自分の体内の遺伝子を変えてしまうという視点には、ただただ驚きです。とても良い本を獣医さんにいただき感謝の気持ちで一杯です。

『Something Great』
という言葉は、21世紀の重要なキーワードになるのではないでしょうか。


ブログへの気持ち

2009-11-30 13:43:00 | 気になる本のこと
今日で11 月も終わり。 399冊の本を読む目標達成まであと1ヶ月。今は自分を鍛える時間。楽しく読書して、自分が為になる、有意義な文章や記事は公開していくスタイルのブログ、もちろん自分自身じっくり本を読み込み、咀嚼し、自分自身を成長させることが大切だと自戒している。アート、音楽、能、哲学、経営、歴史それと脳の機能に興味がある。少しでも自分のブログが人様のお役に立てれば幸いです。これからもよろしくお願いします。

最近お気に入りの本

2009-11-03 10:30:00 | 気になる本のこと
『能楽師  関根祥六、祥人、祥丸  芸三代 心を種として』

この本は古典芸能を守り抜く能楽師一家の優れた写真集であり、重要な記録集です。関根祥六さんの70年以上にわたる能一筋、能のマエストロの人間味溢れた鋭い芸への哲学というか思想がわかりやすい言葉で述べられていて、名著だと思います。あまりにも美しい芸三代の姿が写真を見るとよく理解できます。この本で能への理解がさらに深まります。