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大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

アート作品について (岩岡純子さんの作品)

2009-08-31 15:11:37 | 美術
 先日、目白の椿山荘で行われていた『真夏の夢』という現在美術の展覧会で冷やかし半分で入札した岩岡純子さんの作品を無事、落札しました。下の写真の一番右のマシーンと、下の写真パネルです。(マシーンと写真でセットです。)写真パネルはエディション5だそうです。マシーンには白い包帯がぐるぐるに巻いてあっておばちゃんがマシーンに座ってほっぺたを左右に引っ張られているちょっと痛々しい姿なのですが、なんとなく考えさせられるところがあって興味を持ちました。(僕は少し頭が変かもね)今朝、僕の携帯に岩岡純子さん、作家本人から電話があって僕がこのマシーンを落札したとの知らせを頂きました。この厳しいご時世にコアで、思いっきりコンセプチュアルアート作品をゲットするなんて……でも今まで見たことない、誰もやったことのない愚行に近いパフォーマンス作品は現代社会へのオマージュだと僕は勝手に解釈しておきます。いけてるね、この作家。


                 


                      
                                           ↑一番右のこのマシーンです。
このおばちゃん、両方のほっぺたを金具で左右に引っ張られていて痛々しい姿ですが、極端にゆがみを伴った人間の変身願望が痛覚を思いっきり刺激しているところが、とても興味深く思い作家の将来性と才能を感じました。

生き抜く力をもらう 36

2009-08-31 14:56:07 | 読書
 今日はいろいろと嫌なことがあったけれど、明日はまた新しい気持ちでやろう、という考えで生きていくわけです。
 その日食べたら、食べた分だけ消耗すればいいのです。ある日は、今日食べ過ぎたかなと思ったら、朝いつも乗る駅とは違って、もうひと駅歩いてみるといった具合です。うまいものを食べてもいいけれど、その時はそれだけ体を動かせばそれでいいんです。自分の体なんだから、それくらいやれなくてどうしますか。

(酒井雄哉さんの言葉)

美術館巡り(8月)

2009-08-29 13:00:00 | 美術
もうそろそろ夏も終わりに近づいてきましたね。8月は割と時間に余裕があったので、美術館巡りをしました。
特に印象に残ったのは、国立新美術館で開催中の『光 松本陽子/野口里佳』展とオルゴールの小さな博物館『館長コース』です。京都ではフェルメールを観ましたが、やっぱりいいですね(今年はフェルメールを7点ほど観ました)。
真夏の美術館巡りも結構楽しいな、と改めて思いました(笑)。三井記念美術館の「道教の美術 TAOISM ART」という図録は、内容が充実していて素晴らしいテキストだと思います。日本文化史のなかで、道教は最も重要な日本人の精神を理解する上で忘れてはならないものだと思っています。




桜九曜透鐔 銘 又七 ―永青文庫HPより―

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出光美術館 『中国の陶俑 ―漢の加彩と唐三彩―』
東京国立近代美術館 『ゴーギャン展』
ホテルオークラ東京『栄光のオランダ絵画展』
三井記念美術館 『特別展 知られざるタオの世界
「道教の美術 TAOISM ART」 -道教の神々と星の信仰-』
永青文庫 『白洲正子と細川護立~最後の目利きから学んだもの~』
武相荘『白洲正子コレクション(仮称)』
椿山荘『ようこそ、新しいアートの世界へ 真夏の夢』

国立新美術館『光 松本陽子/野口里佳』 (2回観に行く)
『生誕150年 ルネ・ラリック』 (2回観に行く)
オルゴールの小さな博物館『館長コース』に参加
京都市美術館『ルーヴル美術館展』
第一生命ギャラリー『脇田和油彩展 第1期 -'80、'90年代作品から-』
『第一生命ギャラリー所蔵作品展』

追伸:椿山荘の『真夏の夢』では、アート作品を入札方式で購入できるとのことなので、冷やかし半分で入札しました。たぶん、超マニアックな作品なので、僕の手元に来ると予想しています。ゲットしたら、改めて紹介させていただきます。

展覧会予告2(Hさん)

2009-08-28 11:50:00 | 美術
昨日はうれしいことがありました。

優れた陶芸家であり、画家でもあるHさんが、私の銀座5丁目、ホワイトキューブにリニューアルしたスペースで個展を開催してくださるとの快諾を得たのです。
ラッキー!
私はHさんの作品がとても好きで、Hさんの人柄も大好きです。
さっぱりした性格で、とても趣味もよくセンス抜群の女性アーティストです。
個展は11月の予定です。詳細は近日報告いたします。どうぞみなさま、お楽しみに。

楽しくがんばるぞーー!




<Hさんの作品>

小学生の頃 2

2009-08-26 12:10:42 | プロフィール
現在の日本の学校教育のシステムは基本的に全員が必ず負け組になる仕組みになっています。毎回、全科目満点で全部一番という人以外は、「もっと頑張れ」=「おまえはダメだ」と言われてしまうわけです。もともと人間の行為には点数などつけられないという、ごく当たり前のことを教えないどころか、ひたすら点数をつけて競争させることばかり教えているのですから、やる気のない、無気力な人間が大量生産されるのも無理からぬところです。

苫米地英人さんの本より引用

 小学校4年か5年生頃、僕はわりと成績が良かったと思います。真面目に宿題もこなし、国語や算数は、ほぼ満点に近かったように記憶しています。全校生徒100名前後の学校で、1学年1クラスしかなく、競争意識なんて少しも芽生えないのどかな田舎の小学校だったのです。ちょっと成績が良かったら、担任の女の先生から「カンニングしたんだろう」みたいなことを言われた体験があります。子供心に正直驚いたのと同時に、すっかり勉強しようという意欲が湧かなくなってしまいました。今でも鮮明な記憶として、僕の網膜に残像となってとどまっていますね。学習する「やる気」をなくした要因、いわゆる『ドリームキラー』というのが、僕の場合「学校の先生」であったのは運命の皮肉です。  
 今年は読書は220冊ぐらい目標にしているけど、ほぼクリアしたし、いろんなところに出掛け『社会勉強』したふりをしているけど、小学校時代のちょっとした「いやな経験」が今の僕のハングリー精神の根っこの部分であると思う。あの『女の先生』に感謝しなきゃね!(でも中学3年から高校2年の終わりぐらいまでほぼ3年間毎日6時間くらい麻雀をやりっぱなしだったのは、いいことだったのか、悪いことだったのか、答えは出ていませんけど 笑)  
 人間一生勉強ですね。学問をすればするほど、頭を下げなきゃいけないと自戒する日々です。今年もあと4ヶ月100冊、テーマを決めて読書しよっと!

アートディーラーについて 1

2009-08-25 12:00:00 | アートマーケットの分析
 どんな職業についてもいえることですが、小さな成功を積み重ねることによって、大きな成功をもたらすと僕は思います。当然小さな失敗も大きな失敗も経験するのは当たり前ですよね。成功と失敗は背中合わせかもしれませんから。『アート界で成功する』とはどういうことなのか、時々自問することがあります。元手のない人がアートの業界で成功する近道は信用と才能を見抜く目が最も重要な気がします。お金は二の次ではないでしょうか。現代美術は時代精神の良質の部分をいかに速く見抜くかが、アートディーラーの腕の見せ所だと僕は思いますね。様々な失敗も経験し、精神力と意志を強く持って反省しながら、もう一度原点に立ち返って希望を持ち前に進みたいなと思っています。

展覧会予告(Sさん)

2009-08-24 11:15:31 | 美術
 数年前からちょっと気になっていたアーティスト(以下Sさん)と8月初旬銀座にある私のスペースで始めてお会いし、展覧会の企画について提案しました。私は内心無理かなと思っていたのですが、昨日アーティストから電話があり、「展覧会を行ってもいい」という嬉しい知らせを頂きました。私自身とても喜ばしく思うと同時に前向きに生きる姿勢、やる気が湧いてきました。Sさんはとてもいいペインターで多くのアートを愛する人々に夢と人生の楽しさをあたえてくれるアーティストだと私は確信しています。予定では10月初旬からSさんの展覧会を始動しますので、改めて私のこのブログ、及びホームページにて紹介したいと思います、よろしくお願いします。

また、小さな展覧会図録も作成しますので、乞うご期待!


クレラーミュラーミュージアム

2009-08-22 13:00:00 | 美術
 私は約一年間、いろいろと解決しなければいけない問題に直面し、冷静に自らの歩んできた人生と仕事に対する姿勢を省みてきました。かなり精神的に消耗しましたけども気持ちというか心の態度を見つめ直すことでちょっとずつ前向きに生きる勇気が湧いてきました。現代美術に対する興味もかなり失いかけていたのですがオランダのクレラーミュラーミュージアムを訪れて、現代美術の展示品の数々を拝見してやっぱり自分は現代美術が好きなんだな、と改めて思いましたね。
このクレラーミュラーのコンテンポラリーアートのクオリティの高さと斬新な展示の方法が秀逸でした。特にマリオメルツの作品は思わず『ほしい!』と思いました。いくらくらいするのかな?


            

                 
       
            


                       
                         マリオ・メルツ


グリーンランドにて 5

2009-08-21 12:00:00 | 旅行
グリーンランドのクルツクは人口が350人くらいでほとんどが、イヌイットの人々です。北方系モンゴロイドです。短い夏の間村人たちは、集団になってじーっと私たち観光客を眺めていました。雲一つない晴天の日にクルツクを訪れたのですが海の水が青々としていてとても綺麗でした。建物もカラフルでまるで、おとぎの国を訪れたような錯覚に襲われました。


                

            
                      

新橋演舞場八月歌舞伎公演 石川五右衛門

2009-08-20 14:01:02 | 日記
 昨日知人から貴重なチケットを分けていただき、海老蔵丈の舞台を新橋演舞場に観に行きました。なかなか人気があって入手できないチケットでしたので、幸運でした。海老蔵丈はこの暑い夏の季節にこだわって、『石川五右衛門』の役を演じたかったそうです。
 久しぶりに團十郎師のお姿も拝見し嬉しく思いました。

 海老蔵丈の五右衛門は想像を絶する気迫と気合いを感じさせられる大変素晴らしいものでした。多分、平成の名歌舞伎として歴史に残るかもしれませんね。正直凄すぎると思いました。海老蔵丈の時代の到来です。舞台の趣向もこりにこっていて文句無しです。舞台の大成功をもたらした要因は海老蔵丈のポリシーと哲学がきちんと整理されていたからだと思いました。海老蔵丈はまさに時の華です。

追伸 私のすぐ前50から60センチ位のところにデビィ夫人がいてきらびやかなアクセサリーが少し気になりました。(笑)

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新橋演舞場八月歌舞伎公演
石川五右衛門

石川五右衛門  市川 海老蔵
    茶々  中村 七之助
  前田利家  片岡 市 蔵
 百地三太夫  市川 猿 弥
  霧隠才蔵  市川 右 近
  豊臣秀吉  市川 團十郎

 今回の舞台化では、市川海老蔵の石川五右衛門、中村七之助の茶々、そして、市川團十郎(特別出演)の豊臣秀吉など豪華な顔合わせが実現しました。市川團十郎家と石川五右衛門は縁が深く、二百年以上前より、五代目や七代目などの團十郎が五右衛門を扱った歌舞伎を手掛け、大きな評判を得てきました。海老蔵が現代の感覚にも合った息吹をいれて『石川五右衛門』に挑むのは誠に意義深いことと申せます。
従来の五右衛門作品とは違った新たな視点と構想を、歌舞伎の脚本に直し、こそ泥に始まり、天下の大盗賊となり、やがては時の権力者である豊臣秀吉に戦いを挑むまでを大胆に描き出します。

                            

国立新美術館 光をテーマにて 2

2009-08-19 13:05:14 | 美術
                  

                           

国立新美術館パンフから引用

「光」というタイトルのもとに、現代日本を代表する二人のアーティスト、松本陽子(絵画)と野口里佳(写真)による二人展を開催いたします。
松本陽子(b. 1936)は、1960年頃より抽象絵画の制作を始めますが、1960年代末に滞在したアメリカ合衆国でアクリリック(アクリル絵具)に出会い、新しい絵画の可能性を認識します。これは1980年代から1990年代にかけて実を結び、ピンクを主調とした独自の抽象絵画のスタイルを完成させました。