大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

金澤翔子さん

2010-06-30 17:27:10 | 金澤翔子さん関連
 彼女は今年の5月に鎌倉の建長寺(18000人入場)と京都の建仁寺(8000人入場)でそれぞれ4日間ずつ般若心経の書の展覧会を開催したことはご存知の方も多いと思うのですが、昨日翔子さんのお母さん、泰子さんから伺ったいくつかのエピソードを紹介したいと思います。
 
 泰子さんがおっしゃるには翔子さんは人の嫌がることを自分から進んでする女性だそうです。保育園の頃、真冬に保育園の玄関にある下駄箱を綺麗にするために手を真っ赤にしながら雑巾で掃除をしたり、つい先月行われた建長寺での展覧会の際も、お寺のトイレを膝まずきながら黙々と掃除をしていたそうです。たまたまお寺のお坊さんがその姿を見て、お母さんに知らせてくれたのだそうです。彼女の美しい行為にはただただ頭が下がります。魂のステージが高く人間界に位があるとすると、とても高位に位置する方だと思います。彼女は輪廻転生を通じて、悟りの世界に到達する方ではないでしょうか。前世で善行を積み、この世で多くの人々に幸せと喜びを与えてくれる天使だと、泰子さんは嬉しそうに語ってくれました。
 また、あるお坊さんに翔子さんは王妃の生まれ変わりだと言われたことがあるそうです。首の辺りにネックレスの跡がうっすらと出ていたらしいです。彼女は数多くの素晴らしい人々と出会いがあり、とても『高い縁』を持ってくる不思議な方で、彼女自身が渦をつくり、ブラックホールを飲み込むぐらいのパワーのある女性です。摩訶般若に包まれ、競争心も欲もなく、人を疑うことを決してしないとても純粋な魂の持ち主だと僕も感じます。

 とても素晴らしい書家の展覧会を開催する事ができて、言葉にならないくらい感激しました。明日、7月1日で展覧会も終了します。今まで様々な展覧会を開催してきましたが、最高の展示空間になったと自分は確信しています。

     

成功には

2010-06-30 14:00:00 | 日記
成功には何のトリックもない。私はただいかなる時にも私に与えられたその仕事に全力をつくしてきただけだ。左様、ふつうの人々よりほんのちょっとだけ、より良心的に努力してきただけだ。

カーネギー

強くて

2010-06-30 12:30:00 | 日記
強く大きなものは
下にいて
根の役を
すべきだ
しなやかで弱いものこそ
上にいて
花を咲かすのだ


これは私の大好きな言葉だーそしてタオイズムの中心となる人間観だ。世の中の常識と正反対のことを言っている。世の中は、強いリーダーが上にいて弱い者を引っぱっていくという構造になっている。ひとびとはそれが当然だと思っている。けれど老子は、強い者は下で根になって支え、花が上で咲き実をつくる役をする。それが自然の姿であり、人間社会でも同じであるべきだ。老子がこう言ったのは、上に立つ強い者が暴力や戦争を引き起こし続けてきたのを、目の当たりにしていたからだ。それは現代まで続いている。いまの私たちは、この自然の原理を、素直な心でもう一度見つめてみるべきだと思う。『老子』七十六章にある。

加島祥造

7時間

2010-06-29 20:54:54 | 日記
金澤翔子さんのお母さんがギャラリーに遊びに来てくださる。約7時間一緒に過ごす。ランチは楸オイスターでカレーを食べて、近所の喫茶店でブラジルコーヒーを飲む。その後デルレイのアイスクリームをスタッフも交え三人でいただき、コーヒーをもう一杯飲む。寺山修司さんや竹内健さんのお話やアラハバキのお話で盛り上がった。また一条真也さんと翔子さんとのツーショットの写真を紹介したりして楽しい時間を過ごした。天使の正体という本を書かれた経緯を金澤泰子さんから直接伺えてとても参考になることが多い。金澤さんの交友関係の広さとハイレベルな知性に呆然とする。天使の正体は文体のみずみずしさと不条理な心理を鮮やかに浮かび上がらせていて鮮烈な本。一般書店でなかなか入手困難。7時間があっという間に過ぎてしまった。貴重なお話を伺えて嬉しく思うと同時に重要な案件を率直に意見交換出来、とても感謝しています。

千古不滅

2010-06-29 14:00:00 | 日記
千古不滅の名声は、小さな種子よりも成長が遅いカシの木のようなものである。成長の早い一年草、また虚偽の雑草にも似て、俗な名声は芽を出すことも早いが、根こそぎにされるのも早いものである。

ショウペンハウエル

人間関係を良くする17の魔法

2010-06-28 13:31:35 | 気になる本のこと
 先日、尊敬する一条真也さんがはるばる福岡から金澤翔子さんの般若心経展を見に駆けつけて来てくださいました。その際、『人間関係を良くする17の魔法 致知出版社』の本をプレゼントしていただきました。
「良い人間関係作り」のためにマナーとしての礼儀作法として「思いやりの心」「うやまいの心」「つつしみの心」という3つの心を大切にすることが、人間尊重の精神であり人間関係を良くする精神である、と一条さんは論じています。「礼法という名の魔法について」17項目にわたる魔法を”身だしなみ” ”立ち振る舞い” ”言葉遣い”…etc.ジャンルごとに分けて人間関係を良くする魔法を紹介している本なのですが、とても含蓄に富む内容が多くかつ見識が高く知性にあふれた一条さんの哲学と世界観が本書の中にちりばめられていてとても考えさせられました。平易な文章で書かれているので、すぐに読む事ができます。特に人と接する時の心がけとして
①必ず相手の目を優しく見つめながら話を聞く。
②相手の話には必ず相づちをうつこと。
③自分が話す時には意見ではなく質問のスタイルをとること。
また、会話上手は聞き上手であり
①それは大変ですね。
②それは複雑ですね。
③そこのところをもう少し詳しく。
特に質問のスタイルをとることがとても大切だというのは、経験上自分も納得します。
人間関係を良くする上で最も大切なことは『気』であり、人間関係とは『気』の交換である、という一節には目から鱗が落ちる思いがしました。「血縁」「地縁」「学縁」「職縁」「好縁」「道縁」を結ぶことの大切さについても考えさせられ、これからの課題にしたいと思っています。一人でも多くの方に是非読んでいただきたいおすすめの一冊です。
当分一条さんの本を集中的に読ませていただき、いろいろ教えていただきたいと痛感しています。世の中には傑出した人物がいらっしゃるんですね。


熱く

2010-06-28 12:30:00 | 日記
熱くなって騒げば
寒さはしのげる
その熱くなった心に
勝つのは
静かさなんだ

どこかユーモラスな言葉です。誰にも覚えはあることですが、淋しいとき、悩んだときは、酒を飲んだり、集まって騒いだりして、自分の心のうそ寒さを忘れようとする。でもひとりになると、それはまた戻ってくる。それをほんとに癒すには気持ちを心のなかに向けることだ。
『老子』第四十五章

加島祥造

柔らか

2010-06-27 12:30:00 | 日記
柔らかくて
優しいものが
大地を嗣ぐ

これは、英語聖書のマタイ伝で見た言葉なのだが、老子の言っていることとまったく同じだ。すべて生き物は、大地から生まれて大地に還る。その大地の生命力は、優しくて柔らかい母親のようなエナジーなのだ。それを受けて生まれた私たちは、柔らかな優しい心を抱くことで大地の意思とメッセージを受けつぐのだ。

加島祥造

伊藤若冲 

2010-06-26 22:24:49 | 美術
 今日は朝一番に千葉市立美術館の『伊藤若冲 アナザーワールド』に出掛けてきました。この展覧会は静岡県立美術館で五月に拝見したのですが、どうしても気になってもう一度見てみたいと思い、千葉まで少し欲張って足を伸ばしてみました。率直な感想を述べます。静岡の方が断然良かった!静岡とは比較にならないくらい千葉の展示内容は博物館的な感じがして、コンセプトがまるで標本室にいるような感じがしました。ちょっとミスマッチな展示空間になっていて静岡と千葉の落差を感じました。いずれにしても伊藤若冲と言う江戸期の奇才のアートワールドの純粋な芸術価値は、損なわれないとは思いますけど。

 像と鯨図屏風 伊藤若冲筆 寛政七年 (1795)を今日拝見できたことはとても嬉しく思っています。図録を買い求めたのですが、この図録は内容がとても緻密に作られていて、特に印章一覧がほぼパーフェクトな出来だと僕は思っています。
定価二千円の図録ですけど、とてもボリュームがあっていい図録だと思います。
 美術館の巡回展について今回認識をあらためなければいけないな、と痛感しています。同じテーマで巡回しても、展覧会の構成が全く違う様相を示すいい見本として若冲展は驚きです。

   


像と鯨図屏風 伊藤若冲筆 寛政七年 (1795)

こ だ ま 美 瑠 兎 展 "Fairy in Exile" ~追放された妖精たち~

2010-06-26 16:21:16 | 展覧会案内
こ だ ま 美 瑠 兎 展 "Fairy in Exile" ~追放された妖精たち~

● 会期  2010年7月3日(土)~7月18日(日) 11:00~19:00  会期中無休

● 会場 晶アート  東京都中央区銀座5-9-19 2F

オープニングパーティを晶アートにて、7月3日 17時から19時で行いますのでよろしければお出掛けください。


シャープペンシルで女性を描く異色のアーティスト、こだま美瑠兎(コダマ ミルト)。

2007年から活動を始め、東京では初めての展覧会を開催いたします。

光がなければ闇もなく、美は翳なしに在りえない。女性たちはその秘密を知ってしまったがゆえ楽園から追放された妖精たちのよう で、観るものを誰も踏 み入れたことのない不思議な美の世界へと誘います。"Mirto"(ミルト)というのは、"純潔"や"愛の女神アフロディテ"を意味する白く綺麗な花。光と闇、自由と束縛が交錯 するこだま美瑠兎の世 界にようこそ。

展覧会図録(CDサイズ 全28ページ)を作成中です。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。





Mirto Kodama Exhibition "Fairy in Exile"

MIRTO KODAMA- the only painter who utilize only mechanical pencils as the sole tool for drawing women. We are holding the first exhibition of this extraordinary painter in Tokyo, since her commencement of artistic career in 2007.
There is no light without darkness, nor does beauty exist without shadow――  Her artistic work can be described as the world of those fairies who came to discover such secrets of life, and received expulsion from the paradise.
”Mirto” was taken from the Greek name of the snow-white flower, which stands for pureness and Goddess Aphrodite. Enjoy Mirto’s world in the mixture of light and darkness, freedom and fairies bound.


人間は希望的動物

2010-06-26 14:00:00 | 日記
人間は希望的動物なり。かれにありては前を望むは自然にして、後をかえりみるは不自然なり。希望は健全にして、回顧は不健全なり。「後にあるものを忘れ、前にあるものを望む」と罪を忘れ、疾病を忘れ、失敗を忘れ、怨恨を忘れ、神と生命、成功と愛に向かって進まんのみ。

内村鑑三

2010-06-26 12:30:00 | 日記
孤は淋しい
独はひとりで満ちている

ひとが淋しいと思うのは、ひとを求めるのにひとから無視されるときだ。そして孤立した自分を感じる。それが孤だ。しかし、ひとりでいても自分の内に喜びを感じてひとり楽しめば淋しいとは思わないだろう。それが独だ。「独り」は、それだけで満ち足りているという実感だ。自分はひとにつながっているばかりでなく、もっと大きなものにつながっていると知ることだーすると淋しさは消える。

加島祥造