>〈NASA元研究者もこの告発の信憑性を裏付ける〉
「ディープ・シールド」のQ&Aに戻ろう。次の質問は、今紹介した手紙に直接関わるものだ。
Q25=散布の一部の旅客機の"ハニー(汚物)"区画を改造して行われているという話がありますが、あれは本当なのでしょうか。
A=散布に用いられている技術は結構単純です。二つかそれ以上の予圧タンクに、混合する溶液を分けて入れておき、同時に噴射して化合物が形成されるようにします。この化合物は滞空時間を延ばすために軽量なものが選ばれています。ジェット燃料に混ぜる試みもいくつか行われていましたが、化学物質が燃料や水蒸気等と結合してしまい、ポリマー糸の浮力が得られませんでした。そのため撒布の効果は半分以下になり、しかも危険も増していました。元の物質よりも人体に有害な硫酸塩や各種の酸、その他の混成物が発生する場合があるのです。"ハニー"区画が利用されていることは十分考えられます。民間旅客機が運んでいる積載物の重量に比べたら、撒布に必要な物質
の重さは微々たるものです。
一方、航空機の燃料タンクはすべて使われているわけではありません。旅客機には飛行に必要なだけの燃料しか積まれず、満タンになっていることは滅多にないのです。このことは9・11テロで広く知られるところとなりました。テロリストたちはこの小さな事実に目を向け、燃料を満載した長距離便を選んだのです。旅客機のフライトの大半は飛行距離が短く、燃料タンクを満タンにする必要はありません。改造は通常のメンテナンスのときに簡単にできます。理由についても、安全対策や汚染対策だと説明すれば済むでしょう。最後は私の推測になりますが、物質を撒布するあらゆる方法がすでに試されたとみていいでしょう。ただ、特定の国が特定の方法を好んで用いているということはあり得ます。
(中略)
&26=「修復」が必要になるような大気の破壊の引き金になった大もとの原因について、簡単にご説明いただけますか。核兵器プログラムで生成されたものなど、放出されたフッ化物がからんでいるのでしょうか。
A=ひと言で言えば、工業です。ほとんどの人は、自分が使ったり見に付けたりしている製品や、身の回りにあるものが、製造において何らかの形でフロンや温暖化ガスを大気中に排出していることを理解していません。この問題は単独の原因によるものではないのです。始まりは産業革命や石炭を使った蒸気機関の時代に遡ります。以後、私たちのエネルギー資源消費は右肩上がり増え続け、野放図な廃棄が行われてきました。ごく最近まで、冷蔵庫は温暖化に大きく寄与していたのです。一九四〇年代から一九七〇年代まで、何億世帯もの家庭でフロンを冷媒に使った冷蔵庫が使われていました。やがて一家に一台ではなく、何台も持つ家も珍しくなくなりました。冷蔵庫だけではありません。エアコンなどのさ まざまな空調設備や、工場で使っている冷蔵冷凍設備などもあります。冷蔵庫やエアコンを新しくするたびに、古い製品が廃棄されて積み上げられる状況が長い間続きました。これらの廃棄製品からはフロンが漏れ、それらが成層圏
に上ってオゾン層を蝕んでいきました。他にもあります。車にもエアコンが付いていますし、ヘアスプレーにもフロンの圧縮ガスが使われていました。これらのフロンだけでもオゾン層には大変なダメージです。発砲スチロールの製造や使用にも破壊を後押ししています。全体で見れば、原子力エネルギーによるダメージは、前世紀に造られた他の消費財に比べると微々たるものです。
だとすれば、人類は自ら造り出したもので自分の首を絞めているのだろうか。産業革命がきっかけとなって、地球は滅びようとしているのか。それともこれらは大袈裟な話で、インターネットで言われていることもデマに過ぎないのだろうか。
「ディープ・シールド」のQ&Aに戻ろう。次の質問は、今紹介した手紙に直接関わるものだ。
Q25=散布の一部の旅客機の"ハニー(汚物)"区画を改造して行われているという話がありますが、あれは本当なのでしょうか。
A=散布に用いられている技術は結構単純です。二つかそれ以上の予圧タンクに、混合する溶液を分けて入れておき、同時に噴射して化合物が形成されるようにします。この化合物は滞空時間を延ばすために軽量なものが選ばれています。ジェット燃料に混ぜる試みもいくつか行われていましたが、化学物質が燃料や水蒸気等と結合してしまい、ポリマー糸の浮力が得られませんでした。そのため撒布の効果は半分以下になり、しかも危険も増していました。元の物質よりも人体に有害な硫酸塩や各種の酸、その他の混成物が発生する場合があるのです。"ハニー"区画が利用されていることは十分考えられます。民間旅客機が運んでいる積載物の重量に比べたら、撒布に必要な物質
の重さは微々たるものです。
一方、航空機の燃料タンクはすべて使われているわけではありません。旅客機には飛行に必要なだけの燃料しか積まれず、満タンになっていることは滅多にないのです。このことは9・11テロで広く知られるところとなりました。テロリストたちはこの小さな事実に目を向け、燃料を満載した長距離便を選んだのです。旅客機のフライトの大半は飛行距離が短く、燃料タンクを満タンにする必要はありません。改造は通常のメンテナンスのときに簡単にできます。理由についても、安全対策や汚染対策だと説明すれば済むでしょう。最後は私の推測になりますが、物質を撒布するあらゆる方法がすでに試されたとみていいでしょう。ただ、特定の国が特定の方法を好んで用いているということはあり得ます。
(中略)
&26=「修復」が必要になるような大気の破壊の引き金になった大もとの原因について、簡単にご説明いただけますか。核兵器プログラムで生成されたものなど、放出されたフッ化物がからんでいるのでしょうか。
A=ひと言で言えば、工業です。ほとんどの人は、自分が使ったり見に付けたりしている製品や、身の回りにあるものが、製造において何らかの形でフロンや温暖化ガスを大気中に排出していることを理解していません。この問題は単独の原因によるものではないのです。始まりは産業革命や石炭を使った蒸気機関の時代に遡ります。以後、私たちのエネルギー資源消費は右肩上がり増え続け、野放図な廃棄が行われてきました。ごく最近まで、冷蔵庫は温暖化に大きく寄与していたのです。一九四〇年代から一九七〇年代まで、何億世帯もの家庭でフロンを冷媒に使った冷蔵庫が使われていました。やがて一家に一台ではなく、何台も持つ家も珍しくなくなりました。冷蔵庫だけではありません。エアコンなどのさ まざまな空調設備や、工場で使っている冷蔵冷凍設備などもあります。冷蔵庫やエアコンを新しくするたびに、古い製品が廃棄されて積み上げられる状況が長い間続きました。これらの廃棄製品からはフロンが漏れ、それらが成層圏
に上ってオゾン層を蝕んでいきました。他にもあります。車にもエアコンが付いていますし、ヘアスプレーにもフロンの圧縮ガスが使われていました。これらのフロンだけでもオゾン層には大変なダメージです。発砲スチロールの製造や使用にも破壊を後押ししています。全体で見れば、原子力エネルギーによるダメージは、前世紀に造られた他の消費財に比べると微々たるものです。
だとすれば、人類は自ら造り出したもので自分の首を絞めているのだろうか。産業革命がきっかけとなって、地球は滅びようとしているのか。それともこれらは大袈裟な話で、インターネットで言われていることもデマに過ぎないのだろうか。