☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

【オピニオンリーダーが語る「厨房談義」第23回】
2016年1月25日開催、東京ガス様 業務用厨房ショールーム
『「BO!セミナー」料理撮影セミナー 』
~美味しそう!の先へ、魅力を表現する料理写真講座~
の様子を掲載して頂いております!
作例写真も合わせて掲載しておりますので、お時間のある際にご覧下さいませ。

月例会解説 !?

2007年10月29日 | ヲタクの館!写真講座

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話は、今月のアタマに遡りまーす。
広告写真家新藤修一さんのHPに、毎月違うテーマに沿って写真を投稿する
コーナーがあります。今月のお題はハイキー。軽~い気持ちで投稿しました。

 と、ほどなくして・・。質問メールが・・、山ほどこちらに届きまして。(えっ

新藤さんのお人柄ですかっ!(ジェントルマンです。)あちらは、もの凄い人気
サイトだったという事に、後になって気が付いた次第です!(←ほけーっとしてます。)

普通。月例会(投稿コーナーの名称)に掲載して頂いた写真について、自分の
HPなりブログで、何かしら解説をする方が多いとお聞きしたのですが。技術的
事項について、正確な記述が難しく。迷っていた矢先、一通のメールが・・・。

 《 ご本人の承諾を得て、一部抜粋 》
『小生、長年写真を趣味に携わって参りました。過日の貴殿の作品を拝見して、
写真とは、術より感性が重要と思い至りました。私の試作は徒労に終りました。』

う~ん。過大なお言葉です。もし私に、わずかな才能と、柔軟な思考があったなら。
写真は楽しく(笑)!仕事の進め方も、今よりずっーと楽だったかも?しれません。

私の撮影スタイルは、ガッチガチの理論主義で。写真学校時代、「やりすぎるな!
曖昧な部分も、少し残せ。」と言われた頃のまま。写真表現において、”感性とは
一体なんぞや?”という疑問に、はっきりと答えを出せないというのが、本音です。

前置きが長くなりすぎない内に(詫)、今日の写真の撮影技法を説明します。
  (基本の組み合せなので。読みを外すと、学生さんやアシさんは、先生にぶっ飛ばされるかもよっ!)

撮影課題 : ハイキー(現実よりも、画面の明るい部分を強調した)
な写真

アプローチ : 誰もが知る被写体を使用し、爽やかで幻想的なイメージを作る

撮影プラン : 白跳びからローまで、狭い階調中に光のグラデーションを設ける

使用機材 : EPY(広い階調を考慮)・タングステン光(多灯の効果の作り易さ)
          ツァイスレンズ(ローの描写力)・低反射アクリル・レフ・接写リング

ライティング : バック飛ばし1灯 = ハレ切りを一部開けて、メイン光源にプラス
           メイン1灯 = アクリル&サテン紗幕ごしに透過光
           フィル1灯 = シャドー部のおこし
           色レフ = シャドー部のグレーを残さないよう、被写体色を強調
           光量比 = 4:2:1 // +2/3EV

ピント : 解放近くでの描写力低下を抑えるため、改造レンズにて逆アオリ使用
       f値3.5、離れた2面でピントコントロール
 
 *フィルムから、スキャナにてデータ化/文字入れ、リサイズ以外の補正なし*

 それでですね。前述の話に戻りますが・・・。
【感性】とは?持って生まれた美術的才能もあるでしょう。経験から来る審美眼。
画面をバランス良くまとめる構成力。時代を読む先見性。流行を仕掛ける企画力。

商業写真には、不可欠な要素なのかも知れませんが。相対的な評価に基づく物
なので、こればっかりは自分では如何ともし難い代物です。(書いててドキドキしてきた。)

でも、どうでしょう。良い写真とは、センスに溢れたものだけなのでしょうか?
写真愛好家(要するにオ・タ・ク)の立場から言わせて頂ければ。多種多様な作品、
作家さんの気持ちや勢いが伝わってくる、個性的な写真を見るのが好きです!

写真との関わり方は千差万別。ご自分の方法論を大切にして欲しいと思います。

今回。思いもかけず、多くの方から写真の感想を賜り、ありがとうございました
プロアマ、老若男女、撮影年限の長さを問わず、一つのツールで繋がっていける。
改めて写真の奥深さを知り、気持ちがほっこりしました。尚一層精進致します。
(↑とは言っても。メチャメチャ、男子率が高かったのはなぜですか???)

MLBを見たんです!

2007年10月22日 | 日々雑感

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穏やかな、過ごしやすい天気が続いていますねー。
今日なんか。朝起きたら、どこかへ遊びに行っちゃいそうでしたっ!(笑)

さて。プロ野球ファンの皆様、お待たせ致しました!日米共に、シーズン佳境。
今日は、MLB観戦レポートをお送りしたいと思いまーす。

 もはや、このブログに’統一テーマ’という概念は存在しない



「とるてん=おやじぃ?」とお思いでしょうが。私ゃあ、野球が好きでねぇー!
子供の頃は、”パリーグ友の会”に入り、週刊ベースボールを立ち読み(詫)
したモンですよ~。ホントは今でも、野球ブログをやりたい位です。(←オイオイ)

そんなこんなで。USAに行ったからには。是非とも、本家本元ベースボールを
観なければぁ、と思っていました。

  MLBメジャーリーグベースボール観戦への道ぃ 

何はともあれ、チケットですか?
ここだけの話・・・。米国は半端じゃなく、野球のチケットが高ぁーい!
ビンボーな私には、手が出そうにない・・・。 しかし、ここに救いの神が。

日本人観戦ツアーのドタキャンにより、定価の1/3でチケットを入手。
それでも、日本のバックネット裏料金より高めですか?来シーズン、観戦予定が
ある皆様。ダメもとで、地元の旅行会社を当たってみてもいいかもっ、です!

荷物チェックは厳重です。
米国の様々な施設で、共通ですが。セキュリティーチェックは厳重です。
野球場もしかり。球場の周りは沢山の屋台や生バンドで、とーっても楽しい雰囲気
ですが。ここで遊びすぎず、早めに中に入ってしまいましょう。荷物検査に時間が
かかりまっす。

きみは、高速ピーナッツをキャッチできるか?
さて、球場内。ワクワクしますヨー。私が行ったのは、ボストンのフェンウェイパーク
現在大リーグで使用されている球場の中でも、最も古い球場だそうです。
ネットがないぶん、選手が間近に。実は、これが本当のファンサービスかもね。

ここから。私が、試合の内容以上にカルチャーショックを受けた事をお話します。

観客席。コーラ、ホットドッグ、ピザetc. 売り子さんが回るのは、日本と同じ。
しかし、皆さん!お客さんに剛速球&ストライクで投げる、ピーナッツ売りを
観たことがありますかぁ?真実、私の横を。音を立てて、ピーナッツの袋が通り
過ぎて行きました。カメラさえ持ってなければ、買いたかった!すごい技です!

やっぱ、歌でしょう!
よく、日本の球場との違いを、その応援スタイルで語られることがあります。
日本では、私設応援団が仕切っているとか。対して、米国は応援が自然発生的で、
その分試合に集中しているとか申しますが・・・。思うにですね。思うにですよ。

イニングごと、チェインジの際に。大音量で音楽がずーっと流れているんですぅ。
これは、はっきり言って。応援団の入り込む余地はないですよー。そゆ事です。

でも、7回裏に全員で歌う Take me out to the Ball game は楽しい。
これは歌えるようにして、観に行ってくださいねー。歌わないと損ですよぉ!

祝ワールドシリーズ進出!!!
今回、私が観戦したカードは。ボストンレッドソックス コロラドロッキーズ!!
そう。ま・さ・に。ワールドシリーズの前哨戦だったんですよぉ。両チームの健闘
を祈りつつ。海を渡って頑張る松井選手、松坂選手、今期大活躍の岡島選手。
活躍できると良いですねー。応援しています!

しかし、なぜ。今日日の若者に、野球は、今ひとつ人気がないのでしょうか?
この感動を分かち合える、隠れ野球ファンのあなた。コメント待ってまーす。(笑)

今日の写真は、もちろんフェンウェイパーク。望遠レンズを持って行かなかった
ので、当然のことながら選手は撮れませんでした。でも。野球場の、のどかで、
華やかで、ウキウキする空気は日米変わらず。日本シリーズも、必見ですよっ!

本日、とっちらかり。

2007年10月15日 | 日々雑感

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 『 金木犀 香るぐらいが 丁度良い (←字余り・・。) 』 by とるてん

皆様、お元気ですかぁー? とるてんこと、知新温。生きてまーす!
いや~、東京の郊外というと、聞こえは良いのですが。私の住む町は、なにせ
自然に囲まれすぎっ、でございまして。家の中ではトカゲ、庭先で狸。春には
ヒキガエルさん達と、遭遇できるという・・・。恐怖の館でございます。

こう、秋も深まってまいりますと。向こう三軒両隣はもとより、近所の遊歩道に
ビッシリと植わっております金木犀(ちなみに、我が家にも。)さんが、一斉に
咲き誇りまして。これはぁ、一種のぉ、香り暴力なのでありますっ!!!
(毎日、頭がクラクラしまーす。換気できないしぃー。)

それで、何の話をしておるかと申しますと?
本日、この時間。思いついた事を、ただただ、書いているだけでございまして。
大体、当ブログは、とっちらかりブログでして。今週は記事の中まで、左に同じ。
何となく、開き直り?入ってますが。お時間と、異常に広い心をお持ちの皆様
は、お付き合い下さい。(←太っ腹な時間のつぶし方かと・・・。

そうそう。先週は、『合羽橋祭り』を楽しんで下さった方が、沢山いらっしゃった
様で。お祭りレポート&お礼メールを、友人知人はもとより、お初に連絡を下さっ
た方々からも、送って頂きました。(写真付きも、何名かいらっしゃいましたよ!)

ブログを始めて、1年半。もしかして、初めて他人様のお役に立てましたか

かくゆう私は。。。お祭り期間中に、食器の発注で合羽橋を訪問。自分の物は、
何も買えませんでした~(泣)が。しかしそこは、福引きの女王。(←大げさっ)
今年も、現金千円をゲットして帰りましたぁ(笑)

何ですね。合羽橋道具街の良い所は、さすが問屋さん。商品知識の豊富なこと。
そして、例え自分の店で品切れしている商品でも、「あそこの店行ってごらん!」
と言って、お客本位の立場に立ってくれる所でしょうか。ホント頼りにしてますっ!

仕入れと言えば。
先週の前半は、○井有楽町店のテナントディスプレイを、お手伝い致しました。
各店舗とも、とても力が入っておりまして。活気溢れる現場に、しばし、学園祭
に参加しているような錯覚を憶えたりして・・・。(←と言っては、失礼ですが。)

オープニングの時には、思わずじ~~ん、としてしまい。短期間関わっただけの
私でさえ、そうなんですから。計画段階から立ち上げてこられた、関係者の方々
の感慨は、いかばかりかと。大きな仕事を、沢山の人の協力で成し遂げるって、
素晴らしいナー、と思いました。(フリーなので、そういう感動は味わいにくい。)

ひいき目で申し上げる訳じゃぁございませんが。良いですよ!○井。写真関係の
書籍の品揃えも、なかなか。お勧めは、短時間のフラワーアレンジメント教室か。
今、銀座界隈が熱いっ!もし、よろしかったら、お出かけ下さい。

で。先週の後半はと言えば。
と、よくもまあ。これ以上長々と読んで頂くのも、さすがに気が引けて参りました。
思いついた事は、色々あるのですが。この続きは、気が向いたら、又いつか

どこまでも、勝手気ままな今週。秋なので、乙女心とご容赦下さい。(誰が乙女や!)

今日の写真は、チョコレートムースです。チョコの扱いやすい季節になりました。
   わっかりにくいのですが。中に、金時豆のムースを入れ込んであります。
   わっかりにくい訳は、多重露光をかけて撮影しているからでーす。話は戻って、
   フィルムカメラ特有の撮影法に、多重露光という方法があります。パソコン
   での合成とは、ひと味違う(?)雰囲気だけでも、伝われば幸いでっす

追記 :多重露光とは、1枚のフィルムの中に、複数の画像を撮し込む方法です。
今回の写真は、作画イメージから、意図的に露出値を変えて3回露光しています。
最近のデジタルカメラで、この機能の搭載された機種が出たとか?出ないとか?
未確認情報ではありますが、写真を楽しむにはもってこいかも、ですよー。

☆ 今週、お休みします ☆

2007年10月08日 | お知らせ&最新News

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とるてんです。
いつも、当ブログに遊びに来て頂き、ありがとうございます。(いや本当に!)

現在。急ぎの仕事を受けておりまして、今週の記事はお休み致します。
わざわざ見に来て下さったのに 、、、まことに申し訳ございません 。。。

私を信頼して、仕事を任せて下さった皆様。感謝しています。
最後の最後まで、丁寧に。丁寧に。ベストを尽くします。

たぶん。終ったら泣いちゃうと思う。(笑)
ちょっと青春気分に浸っていまーす。(←これを自己陶酔と、人は呼びます。)

それでは、また来週ぅ~。(詫)

ゼラチンシルバーセッション

2007年10月01日 | ヲタクの館!写真講座

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昨晩のご飯はお鍋でした。秋の大気に響く雨音は、心を落ち着かせますね。
今年も、残す所あと3ヶ月。フルスロットルで行きまーす(最後までせわしない。)

      
 【ポリマー樹脂版による写真製版 紙:ハーネミューレ 複写にてデータ化】

さて、写真界はデジタル真っ盛り。そんな中、ゼラチンシルバーセッション
という、
銀塩写真のイベントが開催されるというので、8×10での撮影・現像・プリントを
体験するWSに顔を出してきました。

フィルムの現状について、講師の三好耕三氏が仰るには、「一度工場のラインが
止まってしまったら、個人の力ではどうしようもない。」とのこと。

ただでさえ、シートフィルムの値上げに頭が痛い昨今。(好きで大判貧乏ですけれども。)
事態は思ったより深刻な段階に来ていたようでございます。

*・・・・・・*・・・・・・* ここから、ぶっちゃけ トークッ *・・・・・・*・・・・・・*・・・・*

『レコードがCDに変わったように、デジタル化は時代の必然。』、だそうですが。
世間で言うほど、デジタルカメラって便利ですぅ?(実は、撮影後が、便利なんです!)

フィルム時代から。AFは勿論、オート機能は一切使っていなかった私にとって、
デジタルカメラとの出会いは、不便のオンパレードだったような・・・。

 AFは、ずれるし遅いし。APSの焦点距離のおかげで、狭い店内で立ち往生。
 クロスに浮き出るモアレ。透過光での葉っぱのグリーンの擬色。低い視野率。
 炎の実写でのシャッタータイムラグ。いやーほんと、辛かったなあ~。

幸いにも、技術の開発速度が予想以上に早く。上述の問題は、ほぼ解決した様
に思います。(やや!このままでは、愚痴大王で終わってしまふ。話を建設的な方向へ戻さねば!)

・・・・・・*・・・・・・*・・・・・・*・・・・・・*・・・・・・*・・・・・・*・・・・・・*・・・・・・*

今日のお題は、デジカメの悪口を言うことではなく。効率化を優先して、多様な
選択肢を排除することは、写真表現の間口を狭めるのでは?というお話しです。

もちろん、デジタル画像は今後益々発展して行くでしょう。写真をグラフィックに
おけるただの素材でなく、絵画やイラストと互角以上のアート作品として高める
ためのツールとして、パソコンの存在も同時に拡大して行くと思われます。

ではなぜ、縦横無尽とも見えるデジデータにフィルムが対峙できるのでしょうか。
それは。沢山の方法論に支えられたプリント作業と、ラージフォーマットによる
精緻な描写力と粒状性が、生かせるからだと考えています。

私事で恐縮ですが、昨年のグループ展に出品した、写真製版を例に挙げますと。

 今日の写真の解説です。機械製版に用いるポリマー樹脂版にポジフィルムを
  モノクロ反転で露光。版を水現像で定着。再び露光して凝固させ、インクを調色
  し版に密着、プレス機で刷り上げるという制作過程をへて完成したものです。

この作品の作業を模索していた時、版の作成において、デジタルカメラの画素数、
解像度をいかに上げて撮影しても、中判低感度フィルムからの展開による細部の
再現に、ついて行かないことに気が付きました。これは、フィルムの粒状性が、
描写に対して多くを負っていることを、発見する契機となりました。

さらに。先人の露光データーが皆無の状況で、私が頼りにしたのは、暗室作業に
おける露光時間に換算していく方法でした。実際は、そのまま当てはまる訳は
なく、失敗の連続でしたが。化学的なプロセスが、写真文化を支えてきた重みを、
否応なく感じざるを得ませんでした。

このような体験は、写真を使った表現の、まさに氷山の一角に過ぎません。
さらに多くの、魅力的な方法を見つけたいと思うのは、私だけではないはずです。
フィルム自体が無くなってしまい、生まれるはずだった幾人もの表現者をも、
同時に葬ってしまうことのない様、今後の写真界に強く望むものであります。

 うーん。何か、”青年の主張”のような、結びになってしまいました・・・。
 (その上、極めてマニアック。この話を理解された方は、脅威のオタクさんです!)

さて、上記ゼラチンシルバーセッションの最後を飾る展覧会が明日(10/2)より、
開催されます。著名な写真家によるネガ交換プリントやトークショーなど、見所
一杯のイベントになる模様です。興味を持たれた方は、ぜひお運び下さい。

(銀塩写真文化を守りたいというイベントの趣旨に賛同し。会場で私もほんの少し、お手伝い致します。)

追記(10/3): トークセッションは事前登録制で有料。展示と別会場で行われます。