☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

【オピニオンリーダーが語る「厨房談義」第23回】
2016年1月25日開催、東京ガス様 業務用厨房ショールーム
『「BO!セミナー」料理撮影セミナー 』
~美味しそう!の先へ、魅力を表現する料理写真講座~
の様子を掲載して頂いております!
作例写真も合わせて掲載しておりますので、お時間のある際にご覧下さいませ。

閑話休題。。

2009年01月26日 | ヲタクの館!写真講座

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えーと。皆様ご機嫌いかがですかぁ?
まあ、その。先週は、ブログ再開と同時に、もの凄い事になりまして。
コメントやメールで、写真への熱い思いを語って頂きありがとうございました!



私本人は、至って冷静に書いているつもりなのですが・・・。何ヶ月かに一度、
人生(写真)相談で賑わってしまう 『忍耐力養成ブログ』 こと、当ブログ。。。
さすがに、この展開は読めませんでしたよー。なぜなんでしょう。

以前に、一体どんな方が読んで下さっているのか、ちょっと気にはなりますが
アクセス解析はしない。なーんてお話をした事がありましたね。今回の投稿を
読ませて頂きますと・・・。
もしかして、【 写真マニアの館 】になっているような、いないような?
気がしないでもない。(←どっちなんですか?)やはり、そうだったのか。

それはさておき。興味深いコメントを頂きましたので。
フィルムを学ぶことと、デジタル写真との関係について触れながら、この話題は
お開きにすることに致しましょう

>映像系の専門学校の先生から寄せて頂いたコメントの中で。
「最近の傾向としては、デジタル世代の生徒たちは写真を素材の一部として」
「仕事の現場ではバーチャルな映像を3Dで組み替えることが求められるが、
 そのためにリアルな作業経験の蓄積がものをいう」
「将来の武器になるよう暗室やフィルムの経験を十分させてやりたかった!」
                            ・・・というご指摘がありました。
まず。写真を素材の一部として、どう構成し、どのような意味を持たせるか。
これが、モダンアートとして写真の未来像の一つになるのではないでしょうか?
この分野は、デジタル画像の可能性とともに、一層夢が広がります。

次に、暗室やフィルムを含めて、リアルな経験がアドバンテージになるお話。
同じ様なことを、昨年私の個展会場で、写真学校の先生にお話し頂きました。
つまり、どういう事かというと。

「銀塩で写真を撮ったことのない生徒に、暗室でプリントさせると、黒を潰し
 白を飛ばして焼いてしまう。そして全体的に焼きが浅い。モノクロの豊かで
 広い階調が、表現の引き出しから、すっぽり抜けてしまっている。」

>さらに、カメラマン男子さんからのコメントで。
「不思議と危機の時銀塩時代のスキルが救ってくれるんだよ!」というご指摘。
(↑これって、実感として ” 熱烈 ” 共感できますよー。)

フィルムカメラのノウハウを土台にして、デジタルカメラは開発されているので、
両者の性質を比較して考えることにより、理解が深まり、幅広く写真を見る目を
養うことが出来る。これは、違う側面からアプローチすることで、知識は補完し
合うのだと、言い換えても良いのかもしれません。

私個人としては、今現在銀塩カメラを使える最大の利点は、レンズ性能とアオリ
にあると考えています。”何をどうやって撮り、どのような出力がベストか”が
最初にあって、機材が選択できるのでは。その辺、tosiさんはどう思いますか?

どこまでも終わりのない、写真表現への道。この先、どんな発見に出会えるのか。
デジタルカメラや画像ソフトの進歩にともなって、新しい刺激を受けるのも含め、
楽しんで行きたいと思います。皆様も、自分なりの写真を、相棒のカメラと、末長く
楽しんでいって頂ければ幸いでございます。
真剣にご意見を投稿して下さった皆々様、本当にありがとうございました。

* 1/27日 : 写真UPしました! *
 今日の写真は、まだ一月と言うことで、新年らしく和風ケーキにしました。
   実は、今週の記事テーマにピッタリの写真をUPしようと思ったのですが。。
   仕事関係からの許可が得られず、載せられなかったのです。

   ブログはワールドワイドに公開されているので、例え自分が撮った写真でも
   掲載するには、幾つかルールがあるんですよぉー。まあ約束事なので。
   そこの所は、きちんと守らないといけません

   ちなみに。話題が話題でしたので、今日の写真はポジで撮ってみました。


フィルム出来ますか?(3)

2009年01月19日 | ヲタクの館!写真講座

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新しい年の幕開け 。皆様、新たなスタートを切られたと存じます。
私は、新年2日から始動致しまして。早くもヘロヘロな有り様でーす。

さて、皆様におかれましては、たくさんのコメントや年賀状をお送り頂き、
まことにありがとうございました 。 私から年賀状の返事が届かないっ!
という方が、もしいらっしゃいましたら、メールでお知らせ下さいませ

 

それでは、昨年から持ち越しておりました 【フィルム出来ますか?(3)】 。
いっくら何でもー、今日で話の片を付けねばっ!サクサク参りたいと思います。

前回までのお話
デジタル化の波にのまれる写真界。周囲の反対を押し切り、大判を初めとする
銀塩写真を極める修行の旅へ。立ちふさがる様々な関門に、周囲から救いの手
が差し伸べられたのであったのだが・・・

第三の関門 : 『 神経細胞が繋がっていかないのですけど・・・。の巻 』

ワールドワイドに、公言したくはなかったんですけども。どうやら、私。自分で
考えていたより、脳の神経細胞の情報処理速度が、遅いみたいです!(泣)
(↑ぶっちゃけて言いますと、頭が悪かったと。くー、致命的です。こればかりは如何ともし難い。)

(一例) カラーネガプリント暗室での、とある日の会話。
 「どうして、プリントの秒数を伸ばしたの?」
 「あの、その、それはですね・・・。つまり適当です。」
 「適当って!?何か訳があったから、秒数を増やしたんでしょ?」
 「すみません!ごめんなさーい!何にも考えていませんでしたぁ!」
 「それじゃあ、いつまで経ってもプリントが仕上がらないでしょー!!!」
↑私。ふざけすぎです。まさに、いい加減の見本のようでありました・・・。

しかし、このブチギレられてもしょうがない様な状況で、暗室の方が言った一言。
「いいですか?物事には、全て理由があるのだから。」(←いい方ですぅ 。)
衝撃を受ける私。この言葉が、頭の中で何度もリフレインするようになりまして。

この際、理解に時間がかかるのはしょうがない。と、腹をくくってみましたぁ。
心を入れ替えたからでしょうか?ここで、周囲に誰もいないと思われた銀塩砂漠。
どこから現れたんですか?プリンターさん、フィルムメーカーさん、レンズ開発の
方、印画紙メーカーさん、中古カメラ店さんから、救いの手が差しのべられます。

混光によって作りだされた色を、正確に読むとは?フィルムの構造とは?レンズの
性能が一番生かせる絞りとは?印画紙の階調とは?ピントを多面体で捉えるには?
解読まで、時間がかかると覚悟した疑問に、有効な助言を与えて下さいました。

写真界は、写真家だけではない、機材や感光剤その他の道具を研究し、開発して
来られた多くの方に支えられて、今に至っている。この先、学んだ技術が何一つ
使えなかったとしても、それが分かっただけで、無駄ではなかったのだ!と、一人
感傷に浸っておりましたら(←自己陶酔って言うんですか?)、クライアントさんが仰いました。

 『 知新さん、フィルム出来ますか? ポジでお願いしたいのですが。 』
うわーん。間に合ったんですよぉ 。フィルムが無くなってしまうその前に、仕事で
描写力に優れたレンズを使用できるなんて。本当に今だけのことかもしれません。
露出を切りつめるポジ、プリント入稿の出来るネガ。デジタルと並行して写真の
奥深さを体現できるなんて、夢みたいです。よかったぁ!

さて、前々回の記事で長文のコメントを下さった、たくみさん!
デジタル全盛の写真界、現状認識は当たらずとも遠からずですが、一面的です。
写真に限らず、仕事は人が行うものです。人の数だけ違う価値観があるはずです。
そしてそれは、自ら踏み込んで捜さないと見つけられないように思います。

銀塩で作品制作に打ち込んでいる写真家さんも多く、デジタルで新しい可能性を
模索している作家さんもまた然りです。本当に大切なことは、言葉ではなく、写真
が自ずと語り始めるような作品を制作する事です。手段や過程は、現状に左右され
ることなく、自分で選択してこそ、作品に命を吹き込めるのではないでしょうか?

巷にあふれるマニュアル本が、「人生成功の秘訣」を競うように謳っていますが、
刻々と姿を変える環境に、自分がどう対処するのか、その答えはそれぞれの人の
中にあると思います。整理整頓が出来る方や、心の美しい方が、必ずしも社会の
成功者ではありませんしね。(笑)

最後の一人になっても、銀塩カメラの不思議を探しに行こうと決めた時、不安が
なかった訳ではありません。しかし、私が困難に遭遇するたび、助力して下さった
多くの人々がいた。それが自分なりの損得勘定で言えば、最高の得でありました。

この先も、何の保証もない道を選択して歩む訳ですが。挫折があっても傷ついた
事などないような態度で、ベストを尽くしながら進む。それが、受けた恩に対する
唯一の感謝の伝え方だと信じます。年頭に当たり、このことを改めて思いおこし
ながら、新年の抱負に代えさせて頂きましょう!(←話の流れでこうなってしまったぁ!)

たくみさん、当ブログにコメントを下さりありがとうございました。
この先の写真界で、作品を通してお目にかかりましょう!私も、恥ずかしくない
作品が生み出せるよう、努力したいと思います。

 今日の写真は、今年の年賀状です。毎年、被写体を作って撮影してますが、
なぜか和紙人形の評判が良いのです!大きさは、ほぼ等倍で撮影しているので、
目打ちとの闘いになりまして、正直、大変といえば大変です。けど。クラフト中毒
とでも申しましょうか・・・。(←だ ・ か ・ ら、元日に間に合わないんですよー。言い訳です。詫) 

あっ、家庭用の室内照明蛍光灯に、写真電球を組み合わせて撮影しています。 
ストロボを組むのが、めんどくさかっただけなんですけど、蛍光灯は使えますよっ!