☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

【オピニオンリーダーが語る「厨房談義」第23回】
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作例写真も合わせて掲載しておりますので、お時間のある際にご覧下さいませ。

月例会解説 !?

2007年10月29日 | ヲタクの館!写真講座

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話は、今月のアタマに遡りまーす。
広告写真家新藤修一さんのHPに、毎月違うテーマに沿って写真を投稿する
コーナーがあります。今月のお題はハイキー。軽~い気持ちで投稿しました。

 と、ほどなくして・・。質問メールが・・、山ほどこちらに届きまして。(えっ

新藤さんのお人柄ですかっ!(ジェントルマンです。)あちらは、もの凄い人気
サイトだったという事に、後になって気が付いた次第です!(←ほけーっとしてます。)

普通。月例会(投稿コーナーの名称)に掲載して頂いた写真について、自分の
HPなりブログで、何かしら解説をする方が多いとお聞きしたのですが。技術的
事項について、正確な記述が難しく。迷っていた矢先、一通のメールが・・・。

 《 ご本人の承諾を得て、一部抜粋 》
『小生、長年写真を趣味に携わって参りました。過日の貴殿の作品を拝見して、
写真とは、術より感性が重要と思い至りました。私の試作は徒労に終りました。』

う~ん。過大なお言葉です。もし私に、わずかな才能と、柔軟な思考があったなら。
写真は楽しく(笑)!仕事の進め方も、今よりずっーと楽だったかも?しれません。

私の撮影スタイルは、ガッチガチの理論主義で。写真学校時代、「やりすぎるな!
曖昧な部分も、少し残せ。」と言われた頃のまま。写真表現において、”感性とは
一体なんぞや?”という疑問に、はっきりと答えを出せないというのが、本音です。

前置きが長くなりすぎない内に(詫)、今日の写真の撮影技法を説明します。
  (基本の組み合せなので。読みを外すと、学生さんやアシさんは、先生にぶっ飛ばされるかもよっ!)

撮影課題 : ハイキー(現実よりも、画面の明るい部分を強調した)
な写真

アプローチ : 誰もが知る被写体を使用し、爽やかで幻想的なイメージを作る

撮影プラン : 白跳びからローまで、狭い階調中に光のグラデーションを設ける

使用機材 : EPY(広い階調を考慮)・タングステン光(多灯の効果の作り易さ)
          ツァイスレンズ(ローの描写力)・低反射アクリル・レフ・接写リング

ライティング : バック飛ばし1灯 = ハレ切りを一部開けて、メイン光源にプラス
           メイン1灯 = アクリル&サテン紗幕ごしに透過光
           フィル1灯 = シャドー部のおこし
           色レフ = シャドー部のグレーを残さないよう、被写体色を強調
           光量比 = 4:2:1 // +2/3EV

ピント : 解放近くでの描写力低下を抑えるため、改造レンズにて逆アオリ使用
       f値3.5、離れた2面でピントコントロール
 
 *フィルムから、スキャナにてデータ化/文字入れ、リサイズ以外の補正なし*

 それでですね。前述の話に戻りますが・・・。
【感性】とは?持って生まれた美術的才能もあるでしょう。経験から来る審美眼。
画面をバランス良くまとめる構成力。時代を読む先見性。流行を仕掛ける企画力。

商業写真には、不可欠な要素なのかも知れませんが。相対的な評価に基づく物
なので、こればっかりは自分では如何ともし難い代物です。(書いててドキドキしてきた。)

でも、どうでしょう。良い写真とは、センスに溢れたものだけなのでしょうか?
写真愛好家(要するにオ・タ・ク)の立場から言わせて頂ければ。多種多様な作品、
作家さんの気持ちや勢いが伝わってくる、個性的な写真を見るのが好きです!

写真との関わり方は千差万別。ご自分の方法論を大切にして欲しいと思います。

今回。思いもかけず、多くの方から写真の感想を賜り、ありがとうございました
プロアマ、老若男女、撮影年限の長さを問わず、一つのツールで繋がっていける。
改めて写真の奥深さを知り、気持ちがほっこりしました。尚一層精進致します。
(↑とは言っても。メチャメチャ、男子率が高かったのはなぜですか???)