どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ママがおばけになっちゃった!

2016年11月06日 | 絵本(日本)


    ママがおばけになっちゃった!/さく のぶみ/講談社/2015年初版

 テレビでも紹介され、巷で話題となっているという絵本。

 おばけになっていえまでとんでいったママ。

 おばあちゃんと4歳のかんたろうくんの会話が軽快なのです。

 かんたろうくんがいうのには、
    ママの適当な料理が食べられなくなった(かげの声 適当な料理でわるかったな!
    ママの口の中にはなくそをいれたの(かげの声 うっげー!)
    ママの年齢を65歳ってみんなにいったの(かげの声 だから、わかいですねってよくいわれていたのか!)

 よる、ママのゆうれいが、かんたろうくんにみえます。
 そこからママとかんたろうくんの会話がはじまります。
 ここでもおもわずずっこけそうな会話です。

 しかし、コミカルにみえて、じつはママは車の事故で亡くなっていたのです。

 深刻なテーマなのですが、母親の子を思う気持ちが伝わってくる絵本です。

 ママは
   かんたろうのいいところもすきだけど、ダメなところが たまらなくすきだった
   しんかんせんがすきな かんたろうがすきよ
   ともだちに やさしくできる かんたろうがすきよ
   ブロックが じょうずな かんたろうが すきよ
   あまえんぼうな かんたろうがすき

 死がさきにありますから、うけとめかたもむずかしいと思いました。