最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

5年後から考える、骨移植と歯肉移植の必要性

2012-10-13 15:24:38 | Weblog
5年後の評価と反省 骨の移植と歯肉の移植
‘してよかった事’と‘やれば良かったこと’

前歯のインプラント治療が難しい事は、なんどもこのブログで伝えています。この患者さんは、歯科医の紹介でインプラント希望で来院されました。

5年前 2007年‘シムプラント’(手術をコンピューター上で診断するソフト)で解析・診断し、べニアグラフト(骨の移植)を行い、インプラント治療しました。
骨造成を行ったので、結果、埋入方向(インプラントを入れる角度や方向)は理想的に(今、思えば、もうちょっと口蓋側に)入れることができました。
仮歯で、周囲の歯肉との関係を検討し、患者さんとも話し合い、セラミックを作製しました。
患者さんも両隣の歯を犠牲・歯を削ったり・ブリッジにしにすることなく、綺麗に治せたので、喜んで頂きました。


しかし、歯科医療も治療が終わってから、新しい‘メインテナンス’という定期検査(1年に一度程度)のはじまりです。
2年後、2009年、歯間乳頭のクリーピング(再建)ができましたが、反面、遠心部のちょっと歯肉が痩せてきました。

5年後・患者さんも結婚・出産を終え、幸せな生活を送っています。しかし、遠心部の歯肉は痩せてきています。

当時は仮歯での段階で、患者さんとの相談して、‘歯肉の移植’はしませんでした。しかし、このような経過を診ると、‘歯肉の移植’は、やれば良かったのです。
いろいろな文献や治療例から報告されているように、日本人の特に若い女性のような‘薄い歯肉’では、治療後に歯肉の‘痩せ’が起こりやすいのです。ですので、予め、薄い歯肉を厚くしておく必要があるのです。

ただ、この記事を読んでくれている患者さん、歯科医の先生も、ご自身だったらどうされるか? どうするかを? もう一度考えましょう。

私は、次の患者さんには、この経験を説明して、長く、快適に綺麗にいるためには、歯肉の移植はお薦めします。
PS 歯科医の先生は、いろいろなお考えがあるでしょう。いつでもご連絡を。患者さん

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