最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

結婚式前に、前歯を折ってしまいました。

2011-05-23 14:19:59 | Weblog
半年前・・彼女は、結婚式を控えて、前歯を折ってしまいました。他の医院・歯科大学でも、インプラントを勧められてましたが、当院へもセカンドオピニオンとして来院されました。

もう一度、患者さんと、私が以前治療した同じような症例で、納得いくまで相談いたしました。ただ、レントゲンやCTから、前歯は折れており残念ながら抜歯せざるを得ませんでした。

でも、本当に大切なのは、ここからです!(無論、インプラントや他の方法も含めて治療計画書を作成して、治療にはいるのですが・・・)
まず、丁寧に慎重に抜歯をすること。これは、周囲の歯肉の形を守るのです。
つぎは、歯肉の形が変わらないように、‘ソケットプリザベーション’という方法で、骨の移植を行うのです。
そして、この後に、インプラント治療なのか、ブリッジ治療なのかを最終的にもう一度患者さんと相談しました。
なにも、インプラントが全てでは無いのですよ。

先週18日水曜ににも、調布市歯科医師会で『前歯のインプラント治療について』講演をさせて頂きましたが、前歯のインプラントって本当に難しいのです。

この患者さんは、若い美しい女性ですし、骨の移植も上手く直り、歯肉の形も守る事ができたので、‘接着性ブリッジ’という強力な接着技法を用いた方法で治しました。

患者の皆さん! インプラントは良い方法ですが、常にベストというわけではないのです。

PS 歯科医のみなさんへ、前歯左右のインプラント治療は最も難しい治療の一つです。患者さんの骨や歯肉、そしてなによりも、ご自身の経験と技量に合わせて、ベストな方法を選択してください。

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