最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

接着ブリッジの欠点を知ってください。~ ジルコニアを応用した審美接着ブリッジ ~

2012-11-11 19:34:11 | Weblog
じつは、今日12日・日曜日は、新宿NSビルで、インプラント研修会(フローラルインプラント研究会)で講演してきました。
若い先生や真摯にインプラント治療に取り組んでいる先生方が、沢山参加しておりました。
私の講演のテーマは、『審美領域のインプラント治療』(これは、前歯のインプラントの事です)で、インプラント治療の良い点や反省点を含めて、午前・午後で5時間お話をさせていただきました。

いつも、HPやブログでも伝えている事ですが、前歯のインプラント治療は、非常に難しく、私のように専門にインプラントをしいてる先生でなければ、出来ないと言っても言い過ぎではないのです。(他の歯科医に怒られそうですが・・・)

他の方法でも良い方法はあります。しかし、良い方法でも欠点があるのです。
つまり、接着ブリッジは、歯を削らず、外科を避ける事が出来るのですが、‘接着’で付けているので、フランスパンとかお煎餅とかを、接着ブリッジの処で食べれば、外れる事もございます。
また、失った(抜いた)歯の噛み合わせや力を受けるので、支えとなる歯に負担が大きく掛かる事もございます。
また、上の歯と下の歯が、深く嚙みこんでいる人には、噛み合せの問題から不向きな場合もございます。(凸凹している歯並びにも、不向きです)

いま、帰ってきて(夜6時)みたら、患者さんからメール相談が‘接着ブリッジ’でした。『 前歯をうしない、通っている歯科医院では、骨移植して、インプラント治療を薦められてる。が、他の方法も探している・・』といった事でした。

なんども言いますが、けっしてブリッジ法も悪くなし、接着ブリッジも良い方法です。インプラントも、きちんと上手な先生が行えば、安心で非常に良いものです。ただ、誰が行うのかです!
どうか、専門医やその技術や経験を確かめて、医療をうけてください。

この写真は、結合組織移植を応用しジルコニアフレームの接着ブリッジです。

PS 若い歯科医の先生へ 『深謀遠慮』って知っていますか? ‘深く考えを巡らし、後々の先の事も考えて周到な計画を立てる事’です。インプラント治療の良い点を踏まえて、骨移植や歯肉移植・さらに、上手くいかなかった場合の事もリカバリーも含めて、患者さんにとって、最良の方法を模索しましょう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿