最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

インプラント治療の限界と準備(難しい治療も、今では・・)

2010-07-16 18:21:17 | Weblog
インプラント治療の限界と準備(難しい治療も、今では・・)

先週10・11(土日)は福岡・九州で開催されたOJ(オッセオインテグレーション・スタディクラブ・ジャパン。日本のインプラント治療での最高峰の学会)に参加してきました。

今回はボストンからネビンス教授が来日され、‘天然歯VSインプラント’ということで、歯周病との係わりやその審美性について多くの文献や臨床報告から講演をされました。
日本の先生も発表も素晴しく、今では日本の歯科医療も世界のトップになっていると感じました。

正直・・・・12年前・・ボストンのハーバード大学に研修に行って、初めてネビンス教授の治療やオフィスを見たときは、それは、感動でした! あまりに凄かったので、翌年もネビンス教授のオフィスで2日間治療の見学をさせて頂き、多くの術式を学ばせていただきました。(ただ、ボストンって食事が美味しくないんです・・)

今日では、歯科医療も、皆さん(患者さんや若い歯科医の先生)が想像している以上に進歩し進化しているのです。その進歩した医療を、確実に安全に、常に行なえるようにさらに勉強しないと感じました。
ある意味、歯科医療にも、限界なんてないのかもしれません。この写真の患者さんは、前歯を失い、本当に困っておられました。骨移植とインプラントで、素敵な笑顔を取り戻す事ができて、私も嬉しく思っています。

そう、それと‘準備’って言葉ですが、サッカーワールドカップで活躍した本田圭祐選手が『準備が全てだと思っています』『良い準備をしていきたいと思います』って言っていましたよね。
他の仕事やスポーツも、歯科医療も全く同じで、‘良い準備’をいかにしたかで、良い治療や良い結果につながっていくと思います。
みなさんも、‘良い準備’しましょう。

PS 他院で難しいと診断されたり、お困りの患者さん。まず、一度、拝見させてください。必ず、解決策や良い方法がございます。まずは、ご連絡してみてください。


PS 若い歯科医の先生へ。ただ、超えてはいけない限界もある事を心に銘じないとね。歯は天然歯がやっぱり一番です。歯を守ろうとする心をもたないといけません。

理想の治療って・・・

2010-07-09 17:38:40 | Weblog
誰だって、上手に最良の治療を受けたいですよね。
でも、その為には、いろいろ必要なんです。

1 上手で経験豊富な医師。( 誰でも出来る訳ではないんです)
2 患者さんの協力。( 辛い治療もあるかもしれませんが、一緒に治しましょう)
3 設備やスタッフ ( 細かな専門器材や訓練されたスタッフの協力無しにできません)
4 時間と費用   ( 簡単にすぐにはできません。安い金額では、出来ない事も・・)
5 絶対‘治す’という医師の強い気持ち ( 医師の熱い思いも必要ですよ)
6 神様      (一生懸命に医師も患者も頑張るのですが・・、時には神様が・・)

6の神様という意味は、医師だって懸命に治そうとしているのですが、患者さんの虫歯の状況や、まして手術であれば、全身状況・骨の厚みとか、歯肉の薄さとかで、いろいろ難しい事もあるのです。でも、一生懸命努力している医師や患者さんには、きっと、どこかのタイミングで神様が応援してると思うんです。
ちなみに、僕はキリスト教徒でも仏教の信者でもありませんが・・でも、きっと、頑張ってる人には、誰かが助けてくれると思っています。

この患者さんは、骨の移植もし、歯肉を盛り上げる為に、歯肉の移植もしました。無論インプラントもです。セラミックは、僕の片腕の技工士に、頑張って作ってもらいました。

PS そう!!! 上手な技工士さんて本当に大切です。今、技工士(浅見晃朗氏)と一緒に論文書いてます。歯科医のみなさん、9月発売のクイントのインプラントロジー買ってね!