最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

最良の結果へのアドバイス

2009-10-21 16:21:28 | Weblog
前歯の治療って、じつはバランスが大切なんです。
この写真の20歳代の可愛い女性の患者さんは、 左上の前歯(後ろに引っ込んでいる歯)の根の先に膿が溜まって抜歯せざるを得ない状況でした。

皆さんもこんな時、悩むでしょ。だって、両隣の歯は綺麗な歯だし、削るのは嫌じゃないですか。
だからといって、インプラントを選択するのも・・

でも、もう2つ大きな問題があったのです。ひとつは、よーく診ると、インプラントを行うにしても、失ったスペース(幅)が、すこし狭いので、綺麗な歯を作るには、ほんの少しですが、矯正治療を行いバランスよく左右の歯の大きさや位置を直さなければなりません。
もうひとつは、根の先の骨が溶けていたので、少量の骨の移植も必要だったのです。

ですので、患者さんには、ブリッジの説明(両隣の歯を削る事)やインプラントを行った場合での、矯正治療や骨移植の必要性を理解して戴きました。

きっと彼女もいろいろ悩んだと思いますが、結果は、両隣の歯は削らず、矯正と骨の移植を許可してもらいインプラント治療で治させて頂きました。

‘ほんの少し’ですが、矯正と骨の移植を行わないと、上手く・綺麗には直らないのです。そうなんです、審美治療で大切な事は‘ほんのすこし’をどうするかなんです。
それと、ほんのすこし、ホワイトニングもさせていただいています。

‘ほんのすこし’ってじつはとっても大きい事なのです。

歯科医の先生へ 骨は前鼻棘から採取して自家骨移植を選択しました。矯正治療は約4ヶ月程度で、コンタクト部にスリットを入れてスペースを合わせました。

鶴見大学での講演にいってきます。

2009-10-15 12:40:54 | Weblog
鶴見大学歯学部 顎顔面インプラント臨床研修セミナー

今日、これから、神奈川県の横浜市にある鶴見大学に講演に行ってきます。

この講演は、鶴見大学・顎顔面インプラント科が主催するセミナーで、日本口腔インプラント学会の為の認定医習得の為の研修です。(インプラントの専門医の教育 )
僕の講演の内容は、『インプラント治療は審美領域での欠損補綴の第一選択肢なのか』ということで、2時間お話をする予定です。
写真は、ちょっと怖いかもしてませんが、右側が術前・左が術後となっています。

一部の患者さんや歯科医は、インプラントが‘魔法の治療’に思っていますが、決してそうでは無いのです。きちんと虫歯を治す事。歯槽膿漏の治療が出来る事。被せ物をピッタリ作れる事。根の治療が上手に出来る事。入れ歯がきちんと作れる事。等が・・出来た上で、骨の移植や歯肉の移植といった高度で繊細な治療が出来るようになるのです。そして、その上で綺麗なインプラント治療が行えるのです。
ですので、ちいさな事の積み重ねなんです!

昨日も、ある患者さんから、前歯のインプラントでの相談がありました。聞けば「上の前歯にインプラントを入れたら、歯肉が後退してきて、長い仮歯になってしまった。長い歯のままでは困るので、何とかならないか?」との事でした。
患者さんには、歯肉の移植やインプラントの撤去(入れ替え)も含めてお話をさせて頂きました。

で、今日の僕の講演の内容は、ブリッジ治療とインプラント治療を比較して、審美(見栄え)を良くする為の目的でのインプラント治療は、安易に選択するのは控えた方が良いという事なんです。

そして、言い過ぎかもしえませんが(言い過ぎですが)毎日、保険治療で入れ歯を作っている先生が、突然、インプラント治療で綺麗にできるはずが無いのです。これは、毎日中華料理を一生懸命作っている人が、突然、フランス料理を作るようなものです。
* 例えが悪いですねぇ。

まあ、なかなか・・このブログを読んでいてくれる患者さんにも判りにくいとおもいますが、とにかく、きちんとした経験や実績のある医院で治療を受ける事。そして、歯科医の先生にお伝えしたい事は、日々、審美治療を行い、追求した上で、前歯のインプラント治療に取り組んで欲しいと言うことです

Frank Sinatra    MY WAY

2009-10-06 22:24:57 | Weblog
私だって、心折れて・砕けて・・泣く事ありますよ。



先週・土曜日 ある先輩の先生と、一緒に夕食を食べました。私が元気なく、悩みや愚痴を零した結果・・気が付けば12時は大きく回っていました。

今日、その先生から、石田衣良氏の本(40 翼ふたたび)とフランクシナトラのCDが励ましのお手紙を添えて送られてきました。
CDの包装を破って、知っている曲の‘MY WAY’を聞くと、その先生の私への気遣いや思いやりが、曲の詩・音・声と共に・・心が揺さぶられ、目頭が熱くなって、涙が止まりませんでした。http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=963929

『 Regrets, I’ve had a few. But then again too few to mention. I did what I had to do.
後悔は少しならばある。しかし、語るほどの量じゃない。やるべきことはやった。

And more much more than this. I did it may way.
それより大切な事は、わが道を進んだ事。

For what is a man. What has he got. If not himself then he has naught.
一人の男が何者で、彼が何をしたか、もし、何ももたなくても

To say the things he truly feels. And not the words of one who kneels. The record shows . I took the blows. And did it my way
心から感じていた事を口にした ひざまずく男の言葉では無く その足跡が証明してくれる 傷つく事もあったが、わが道を進んだ 』


人が悩み、傷ついた時、人を思いやり、いたわる事ができる、その先生の心の大きさ・人間としての素晴らしさに、本当に感動しました。
私も、この先輩の先生のように、すこしでも近づけるように、頑張ります。

この尊敬する先輩の先生は、小田急線・千歳船橋に診療室があります。歯科医療の技術・設備は言うまでも無く、人間的に尊敬できる先生です。 ぜひ、お近くの方で、歯の事で悩まれているのであれば、絶対にお奨めの先生です。



みなさんも、ぜひ、フランクシナトラのMY・WAYを聴いてみてください。きっと心が洗われますよ。

『ダイレクトボンディング』を知ってますか?

2009-10-02 09:37:11 | Weblog
『ダイレクトボンディング』を知ってますか?

ダイレクトボンディング法とは、お口の中で特殊なプラスチック(接着レジン)を直接歯に盛り足して、歯の形態や色を回復させる治療法です。

写真で判るように、歯が欠けた時や、すきっ歯を治す時に適用されます。ダイレクトボンディング法では、ほとんどの場合歯を削らず、治療時間も1時間ほどで終わり、費用もセラミックより、比較的お安く出来るので、患者さんにとっても非常に負担の少ない方法なんですよ。

ただ、技術的にはとても難しく、顕微鏡や良い材料(特殊なプラスチック・レジン)を用いて精度を高くして治療を行わないと、後で、欠けたり、変色したりするので、歯科医の‘腕の見せ処’でもあるんです。

この患者さんも、とっても満足して戴き、『嬉しくて何度も鏡を見てしまうわ!』と感動してもらえました。