歯を綺麗に、そして長く持たせるためには、きちんとした医療が必要です。
「そんなこと、わかってるよ」って言われそうですが・・
この患者さんは、歯並びが悪いだけでなく、前歯の根が溶けてしまっていました。その為、まず、矯正治療が必要でした。その後、根の溶けた歯を抜きました。
しかし、その部は骨も溶けて、歯肉も痩せているので、骨の移植と歯肉の移植を行いました。
そして、失くなった歯を治すために、ブリッジ(両隣の歯を削って繋ぐ方法)かインプラントで行うかを再度相談して、インプラントにして治しました。
この写真は治療終了後5年後の状態です。
矯正治療をしなかったら・・・骨の移植をしなかったら・・・歯肉の移植をしなかったら・・
ブリッジをしていたら・・・
もちろん、すべての歯科医が、この方法や技術を提供出来るわけではありませんし、患者さんだって迷うし、戸惑うと思います。
それでも、医療として、長く、きちんと治すためには、必要な事だったのです。
どうか、大切なご自身の体の一部・笑顔の一部の『歯』です。きちんとした医療を選んでください。
PS 歯科医の先生へ、来月発売のデンタルダイヤモンド11月号に『矯正治療を伴う前歯部インプラントの審美的予後』として臨床論文が掲載されます。治療の診断・術式・経過を詳しく解説しました。ご一読ください。
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