最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

あきらめないで、その6。(スーザン・ボイル)

2010-05-28 17:05:26 | Weblog

昨日・スーザン・ボイルの特集をNHKで夜10時から見ました。
私は、彼女の事を、名前しか知らなかったのですが、皆さんは知っていますか?

彼女(スーザン・ボイル)は48才のイギリスの普通の‘オバサン’でした。学習障害もあり、先生からもいじめを受けていた事もあったようです。
そのオバサンが、2009年のオーデション番組に参加し、女優のエイレン・ペイジのような歌手になりたいと語ったところ、その年齢と容姿と夢のギャップに会場からは失笑が漏れ、審査員さえ呆れ、馬鹿にしてのです。
しかし!! 歌「夢やぶれて・I dreamed a dream 」を歌い始めると、瞬時に素晴しい歌着えに、会場・審査員・観客の空気は一変し、感激と驚嘆のスタンディングオベーション(拍手。喝采)に変ったのです。
審査員は、非礼を詫び、最高の賛辞を送りました。

ここで、長く説明するより、ユーチュウブを見てください!! きっと感動して泣きます!
http://www.youtube.com/watch?v=1t8m7CkpIK0


PS 写真は、70歳の女性の術前と術後です。彼女はとっても品の良い方で、「美味しく戴けるので肥っちゃうわ。先生のせいで食いしん坊になっちゃう・・・」と言ってくださいました。

ぜひ、あきらめないでいきましょう。

‘お殿様のお茶碗’にみる医療の本質とは

2010-05-24 13:19:44 | Weblog
~ 昔・・陶器作りの名人がいました。ある日、お城からお殿様のお茶碗の注文がありました。名人は名誉な事だと感激して、一生懸命に丁寧に、それそれは美しい、薄くて透き通るような素晴しいお茶碗を作り上げました。

お殿様は、その美しいお茶碗をたいそうお気に召され、名人をお城に招き褒めました。
それからお殿様は、そのお茶碗でお食事に時にお使いになりました。しかし、薄くて美しいのですが、薄い為に持つ手が熱いし、割れないように辛抱しなければなりませんでした。

ある日、お殿様は、狩の帰りに、貧しい一軒の農家でお食事を頂きました。農民は、品疎なあり合わせの食べ物でしたが、熱いご飯とお吸い物を、厚いお茶碗で差し出しました。 

晩秋の寒さに震えていたお殿様は、その熱いご飯とお吸い物を、手を焼くことなく美味しく頂くことが出来ました。
そして、「こんな良いお茶碗で美味しく食べたのは初めてだ。このお茶碗は何という名人が作ったのか」とお尋ねになりましたが、農民は、名も無い品祖なお茶碗で大変申し訳なく失礼な事をしたと謝りました。

お城に帰ったお殿様は、名人を呼び、「お前の作ったお茶碗では、熱いものは食べられぬぞ。茶碗には熱いものが入る事を心得よ。」とたしなめなした。

おそれいった名人は、その後、厚いお茶碗を作るようになりました。~

この逸話からも、お茶碗の本質は、熱い物も美味しく頂ける事が重要だと判ります。歯科の治療でも、色や形の美しさにとらわれ過ぎず、特に奥歯では、毎日、固いものや熱い物、冷たいものをしっかり噛めて、美味しく食べられる歯科治療が医療の本質でしょう。

写真は、下の前歯をうしなった30代後半のビジネスマンに行なった、‘接着性ブリッジ’の治療です。インプラントでの外科的治療を避け、同時に隣りの健康な歯にもダメージを与えない方法です。
自然で美しく、機能的にも十二分に満足し長持ちできる歯科治療を行いたいものです。

結婚式までに

2010-05-19 13:46:27 | Weblog
9ヶ月で・・・

昨年9月。可愛い女性が、当院を悲しそうな目をして訪れました。怖がっているのか、緊張しているのか、警戒しているようにも思えました。
「来年・5月16日に結婚式なんですが、前歯・・綺麗に治りますか?」
拝見すると、前歯はでこぼこして虫歯にもなっていました。さらに奥歯は大きな虫歯になっており、噛み合わせがずれて・・・

「残念ですが、歯の凸凹は矯正をしてから差し歯にしないと綺麗になおりません。また、奥歯が無いので奥歯の治療が大切で優先ですよ」私は、彼女の希望も十二分に踏まえた上で、奥歯の大切さを説明しました。
初診時には、レントゲン撮って、噛み合せの確認の為の型取りと大まかな歯肉や虫歯の検査をして、その上で、患者さんの希望やお話を出来るだけ聞かせて頂きました。

2度目の来院時に、模型やレントゲン・資料から治療の方針と‘どんなふうに治るのか’を
ご説明いたしました。
「上の奥歯は、いろいろお考えもあろうと思いますが、この状態では抜歯せざるを得ないのです。抜歯させていただき、インプラント治療をおこないましょう。そしてそのインプラントを土台に前歯の矯正治療を行い、最後はセラミックで綺麗に治させてください。 私も一生懸命に治療させて頂きますから、一緒にがんばりましょう」
絵や写真も含めた治療計画書を作製し、見積もり明細も含めて両親宛にも提示いたしました。 

9月・上奥歯の抜歯。10月中旬・インプラント手術。11月前歯の仮歯。12月中旬から矯正開始。4月初旬矯正終了。5月12日 セラミック完成。 患者さんも協力もあり、時間が限られた中では非常に上手く治療する事ができました。

「どうですか? 出来るだけの治療をさせて頂きましたが・・・」
じつは、インプラントや矯正・根の治療・歯肉の治療そしてセラミック治療・・と、大掛かりな歯科治療って大変なので、患者さんの‘治そう!’という気持ちに、私たち医師も‘絶対に治すぞ’という気持ちが大切なのです。

「ありがとうございます。大満足です!」素敵な笑顔からのお礼の言葉に、私も胸がつまりそうでした。 


見えない矯正方法って、あるんです。

2010-05-14 17:06:17 | Weblog
歯並びを治す時、ブラケット(歯に付ける小さな銀の装置)やワイヤー(針金)は目立ちますよね。

でも、今、ちいさな凸凹なら、ブラケットやワイヤーを使わずに治す事も出来るのです。この写真の患者さんは、雑誌やテレビにもちょっと出ているので、どうしても、矯正器具を付けるのが嫌だったんです。
なので、インビザライン法(クリアライナー法)という、透明な見えない装置で治療しました。
その方法とは、型を取って、透明でピッタリ歯にあう‘マウスピース’を作るのです。そのマウスピースの形を少しづつ変えて、綺麗な歯並びに治していくのです。
取り外し式なので、デートや大切な会議・イベントの時には外す事ができますし、歯磨きもとっても楽ちん。さらに、このマウスピースの中にホワイトニング薬を入れることで、‘矯正しながら、白い歯に’にする事が出来るすぐれものです。
欠点は、ブラケット法に比べちょっと時間が掛かる事です。写真の患者さんは、約8ヶ月くらいで治りました。

歯並びでお悩みの人には最良の方法かもしれませんね。

PS 若手の歯科医や経験の浅い先生へ
基礎から学ぶイブニングセミナー(補徹・審美・インプラント)を企画しています。月に一度の土曜日の夜(2時間程度)ですが、一緒に勉強しませんか? 

あきらめないで・・その5と‘デモキン’

2010-05-13 16:41:57 | Weblog
あきらめないで・・その5と‘デモキン’

以前、1月のブログで紹介した富山から来院された患者さんのその後です。他院でインプラント埋入後、歯肉が痩せて(後退)して不安になり当院へ相談に来られました。前医(インプラントを行った富山の先生)も一生懸命に行ったと思いますが、残念ですが・・・。

患者さんには、インプラント周囲への歯肉の移植の難しさと限界も説明して、上あごの裏側から歯肉を採取して、インプラント周囲へ移植し(トンネリングテクニックという手法です)、歯肉の熟成を待ってからセラミックを入れました。歯肉も増えて自然に治ったので、患者さんもとても喜んで頂けましたぁ~。ホントに良かったです。

で、急に話題が変わりますが、‘デモキン’って知っていますか? ドラマ『怪物くん』にでてくる、悪魔界のプリンスで、人間の欲望や恨み・嫉妬・怒りと言った‘負の感情’を餌にしてる、まあ、悪いやつですね。

で、デモキンを演じるMさんとは、あるサウナでよく一緒になり、ドラマの話しなり、私が、「面白いドラマですね。みなさんも楽しめて良いですねぇ~」と言うと、「子供向けのドラマって、けっこうシビアなんですよ」と応えるのです。「え~何でですか」と聞くと・・
「ちゃんと演じないと、子供にばれちゃうんですよ。感性が強いんで、怒った演技とかで目が適当だったりすると、子供にはばれちゃうんです。だから、真剣にやらないとダメなんですよ」と教えてくれました。(サウナの中で、汗だくでこんな会話してるんです)

当然ですが、ドラマや映画の世界も、子供向けだからと簡単でも易しくもないのですね。俳優さんの厳しい一面に感動したサウナでしたぁ~。